希望ヶ丘の人びと 上(小学館文庫 し 5-9)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 57
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  • Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094086126

作品紹介・あらすじ

ニュータウン「希望ヶ丘」-今年、四十歳になった私"田島"は、春から中学三年生になる美嘉と小学五年生の亮太とともに、この街へとやってきた。ここは、二年前にガンで亡くなった妻・圭子のふるさとであり、今度の引っ越しは、塾の教室長に転職した私自身の再出発でもあった。しかし父子三人の新生活は、出だしから難問続出。亮太は母の面影ばかり追い求め、美嘉は新しい学校になじめず、塾には生徒が集まらない。そんな中、妻の中学時代の親友が衝撃の一言を漏らす「圭子の好きだったひとって…」泣いて笑って心あたたまる感涙必至のニュータウン小説。

感想・レビュー・書評

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  • 重松氏は いじめや家族をテーマにする作品が多くあります。
    読後感はただの爽やかさだけではなく、物事に立ち向かう勇気を与えてくれます。

    この本は まさしく そんな重松 清の代表作になるような思いがいっぱいに詰まった作品でした。
    涙無しでは読めません。
    電車の中で読んでいて、涙が出てきました。
    人生、生き方についていろいろ考えさせられます。
    また、いじめや教育についても考えさせられます。
    こういう本をみんなが読めば いじめなどなくなるとさえ思えます。

    私の中では重松氏の作品の中でも一番好きな作品かもしれません。
    子供から大人までみんなに読んでもらいたい作品でした。
    また、何度も読み返したいと思います。

  • 重松さんは、心理描写がすごいといつも思う
    全ての小説を読んだわけではないが、心の声がしっかり聞こえてくる文章

    下巻も楽しみ たくさん感動をもらえそうです!

  • 重松清さんの著書で初めて読んだのがこの作品。

    話の舞台と同じ様なニュータウンで育った私にとっては、人の心の動きだけでなく、周りの環境そのものに共感する事が出来ました。

    物心ついた時からニュータウンで育ったから気づいていないだけで、自分が育った街も周りから見れば住み辛い所なのかな・・・

    それと、母が亡くなった家族に、過度な期待を子供に背負わすほぼモンペの母がいる家族、一見仲睦まじいい家族に見えるけども娘が家出した家族、皆今の環境にギクシャクしながら生きている。

    相手への思いやりとか期待とか、決してマイナス要素でない事がギクシャクした関係の元になっているんだなと思ったり・・・

    時々、話の中心家族のお父さんから出る名言(ニュータウンあるある?)が堪らなくおもしろい所も見逃せない・・・

    では、下巻にも期待。

  • はじめ主人公の境遇にイライラして、読んでいてストレスを感じた。マリアが出てきたとこから“希望”が持てだした。下巻に期待。

  • ・冴えない父親
    ・狭すぎる世間

  • あまりハマらず、速読に切り替えて読み進めたけど楽しめなかった。

  • 亡き妻の中学生時代の淡い恋心に嫉妬する可愛らしい田島、
    今後、美嘉とマリアがどう関わっていくのかが楽しみ

    マニュアル通り、心の無い加納がキライ…

  • 思い通りにならないことを抱えながらも、希望を持っている人達がたくましく生きていけるんだなと。希望は心の支えのことなんだと教えてもらった。

  • "亡き妻のふるさと"だったニュータウン希望ヶ丘に引っ越した田島家。しかし父子三人の新生活は、スタートから難問続出…。泣いて笑って心あたたまる感涙必至の家族小説。
    コロナウイルス禍でなんとなく世の中がぎすぎすしている今日、重松節たっぷりのホームコメディで心が癒される。「希望は世界のどこかに転がってるぜ」って、まさに現代の全世界に発したいメッセージである。因みにカラオケメドレーでいちばん「おっ」と思ったのは、少女隊『Forever』。

  • 問題のない家族がいるなら、私はその家の子でなくて良かった。感情や感性はフツーの環境では育たないと思うから。

  • 80年代アイドル時代に中高生だった人にはめちゃくちゃハマる。

  • 読了。レビューは最終巻で。

  • 教員を目指していることもあり、胸にぐっと響く作品。
    人と人が交わり、微笑み、支え、生きていく。そんな当たり前だけど素晴らしいことに気づかせてくれる。
    家族について考えさせてくれた。

  • 人との関わりは子供であれ大人であれ難しい。どこまで真剣に向き合うか。そして相手に期待することは相手に要求することと同意語であると自覚しているか。期待するのではなく相手と繋がり尊重する。簡単なようで難しい。下巻が楽しみ

  • 下にまとめて書いてあります

  • どんどん読める!

  • 面白かった

  • 重松清作品初読です。ありがちな人間模様を描いてはいるがとても読みやすく情景も頭にすんなりと入ってくる。
    見た目で判断できないマリアの存在がとても気になります。
    ショボと祖父母、田島と美嘉との関係もどうなっていくのか、ミステリーのようなワクワク感はにいものの静にみまもっていきたい。そう思わせる作品。
    田島の「会えるのに会わない家族」の言葉が胸に残りましたが現実に和解は難しい。

  • 軽めの文章で明るく読めます。妻を癌で亡くし、中3の娘と小5の息子と妻がかつて住んでいた街に引っ越した、お父さんの葛藤や家族を守ろうとする気持ちが温かい。登場人物が個性的で、その人たちの繋がり方が面白いので、お話がリズミカルで先が気になります。家族や学校いじめ、死、扱っている話題は重たいのだけれど全体としては明るい本。下巻へ。

  • 大好きな本。

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著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。91年『ビフォア・ラン』でデビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木三十五賞、10年『十字架』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『流星ワゴン』『疾走』『その日のまえに』『カシオペアの丘で』『とんび』『ステップ』『きみ去りしのち』『峠うどん物語』など多数。

「2023年 『カモナマイハウス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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