神様のカルテ (小学館文庫)

  • 8270人登録
  • 3.94評価
    • (1013)
    • (1419)
    • (815)
    • (146)
    • (35)
  • 1211レビュー
著者 : 夏川草介
  • 小学館 (2011年6月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094086188

神様のカルテ (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 心温まる本でした。
    読後感もよかった。
    地方医療の厳しさが書かれているが、そんなに重たい感じはなかった。
    出てくる人たちが、いい人たちばかりだし、何よりもイチさんの一人一人の患者さんを大事にする姿勢が素晴らしい。
    先進医療の技術を磨く医師もいる。そういった医師がいるから、医療技術の発展が進んでいる。
    でも、私は一人の患者さんとじっくりと向き合ってくれる医師が好きだ。
    イチさんみたいな医師と一緒に働けたら幸せだな~(ちょっと風変わりだけど・・・)
    次作も早く読みたいし、映画も見てみたい。ただ、イチさんのイメージが櫻井くんじゃないような(^^;)

  • あ〜〜。

    気をゆるしてたな〜。


    職人気質で気難しいけどゆるくてほのぼの。
    シビアで多忙な現場を飄々と切り抜ける。
    そんなお医者さんの毎日。

    お医者さんの話だと
    『ブラックジャックによろしく』くらいしか読んだことないから
    それにくらべると、ヒリヒリ感なく
    ユーモラスでゆるい雰囲気だなぁ、なんて
    油断してたんですよ。

    だもんで満員電車で読んでたんです。

    そしたら、
    止められなかったな。。。

    涙。。。


    あ〜〜。

    気、ゆるしてたな〜。

  • 追記:
    「神様のカルテ2」を読み終えた今、大狸先生と古狐先生の掛け合いをもう一度読み返したい。
    白い巨塔たる大学に戻れば最先端の医療を学ぶことができる。だが、大学病院では診てもらえない、死を前にした患者のために働く医師でありたい・・・。一止の思いが美しく描かれすぎていて、大学病院の勤務医がドライであるように見えてしまう構図が少し残念。大学病院だって大変なんだよ・・・。安月給で人間関係もややこしいし。

    ________________________


    よかった。主人公の愛妻のハルがたまらなく可愛い。
    映画では宮崎あおいちゃん。ごっつイメージ通り。

    大学病院と地方の総合病院ってこんなに違いがあるのかね?
    大学病院しか知らないからそこのところのリアリティが良く分からないけど、筆者は実際お医者さんだから変に膨らましたりはしてないか。。

    学士さんの一件がすごい良かったなぁ。
    あとおばあちゃん患者さんのところ。

  • 神様のカルテ

    彼らは再び世の中という大海原に向けて船を出す。難破を恐れて孤島に閉じこもる人々ではない。生きにくい世の中に自分の居場所を見つけるために何度でも旅立つ人々だ。そういう不器用な人々を奇人と噂するのは、生きることの難しさを実感したことのない凡愚の妄言である。

    「心臓はかくも見事に役目を果たしている。だが、心臓の持ち主が死を望んでいるのであれば、この拍動もただ血液を送り出すだけの機械運動に過ぎない。」「人は機械ではないのだ」

    「学問を行うのに必要なものは、気概であって学歴ではない。熱意であって体裁ではない。大学などに行かずとも、あなたの八畳間はまぎれもなく哲学の間であった。あの部屋には思索と英知が溢れ、ひらめきと発見があった。こんなことは今さら言葉にするまでもないことだ。八年をすごしたその探究の道になにを恥じ入ることがある」

    「持っていけ、それだけの気概にこの俵一つがあれば、冬も越せよう。一度捨てた命なら、飢えも寒さも恐るるに足るまい。見事家族を守ってみせよ」

    「門出には桜が似合うだろう?」

    「こいつは敗北ではない、門出だぞ、学士殿!」

    「この一歩は前への一歩だ。前進なんだ。そのための花道だ。絶対忘れるな!」

    「一に止まると書いて、正しいという意味だなんて、この年になるまで知りませんでした。でもなんだかわかるような気がします。人は生きていると、前へ前へという気持ちばかり急いて、どんどん大切なものを置き去りにしていくものでしょう。本当に正しいことというのは、一番初めの場所にあるのかもしれませんね」

    「でも、最後の最後にこんな幸せな時間が待っていたなんて、本当に人生というものはわからないものです」

    迷うた時にこそ立ち止まり、あしもとに槌をふるえばよい。さすれば、自然そこから大切なものどもが顔を出す。
    そんなわかりきったことを人が忘れてしまったのは、いつのころからであろうか。
    足もとの宝に気づきもせず遠く遠くを眺めやり、前へ前へとすすむことだけが正しいことだと吹聴されるような世の中に、いつのまになったのであろう。

  • とても心温まる物語でした。
    近くにあるものが本当に大切だったと気づくのは、
    遠くに離れてしまったとき。
    大切な人を亡くしたとき、もっとああしていればよかった、と思うんですね。
    リアルな医療の世界と、
    奇人ばかりで変わった言葉使いの御嶽荘の住人の
    コントラストが良かったです。
    特に学士殿の見送りシーンには号泣しました。
    200ページ弱と短く読みやすかったのですが、
    このストーリーをもっと楽しみたかったというのが
    正直な感想です。
    あと50ページぐらいあれば良かったと思いました。

  • 主人公は、信州松本にある本庄病院に勤務する内科医・栗原一止(くりはらいちと)。地域医療の過酷な労働。命枯れる時の切なさ。お涙頂戴的ではなく描かれているのが良い。ラストは、大学病院への誘いに迷いながら、本庄病院に残る決意をする。
    妻(イチさん)、御嶽荘の住民、病院での看護婦や医師とのやりとりが面白い。夏目漱石を敬愛している一止の話し方が新鮮でもあり楽しめる。
    医療という現場を描いた作品だか、そこかしこにほっこりとしたぬくもりを感じる作品。

  • 細君のかわいらしさにぽっとなります。

  • 医療ものではなく「人情もの」。病院が舞台ではあるけれども「命とは?」「どう生きるのか?」を問う作品というより、人のあたたかな気持ちで満たされた作品。
    イチさん、ハル、男爵、学士、安曇さん、同僚の先生、看護師さんたち。それぞれのあたたかさに、読み手の心もあたためられる。
    この本、何度も読んでいるけど、そのたびに泣いてしまう。それが悲しい涙ではなく、感動の涙であることが、この作品の素晴らしいところだと思う。

  • なんたる失態だ……私は慨嘆した。釈明の余地のない失態なのである。 
    いや、私に問題があるのではない。環境の罪である。
    だいたい私のような勤勉・実直を絵に描いたような青年内科医が、
    冒頭から釈明の余地のない失態に追い込まれるくらいであるから、その環境の劣悪さも想像がつくであろう。 
    いずれにしても重篤な事態である。
    もはや危篤といってよい。

    夏目漱石を敬愛する内科医が結婚記念日を忘れてしまった言い訳から始まるお話。
    24時間365日対応の看板を掲げている信州の地方病院で働く一止(いちと)。

    常に医師不足、40時間連続勤務だって珍しくない。
    こんな環境でも死を前にした患者の為に働く医師でありたい…と思う中、
    最先端医療を学べる大学医局から大学に戻らないかと声がかかる。

    目の前にたよりにしてくれている患者を置いていくのか、しかし最先端の医療を学べばより多くの人を助けられるんじゃないかと…悩む一止…

    って書くと重い話風だけど全然そんなことなくてすごく読みやすい。

    所々笑いありで特に次郎とのやり取りが爆笑。かと思えば安曇さんの最期、終末医療に対する葛藤がボロボロ泣かせにかかってくる。

    『現代の驚異的な技術を用いて全ての医療を行えば止まりかけた心臓も一時的には動くであろう、しかしそれでどうするのか?心臓マッサージで肋骨は全て折れ人数々のチューブにつないで回復の見込みのない人に大量の薬剤を投与する。』

    なんとも言えない所だった。

    一止の最後の選択は一止らしくて良かったと思うけど、最先端医療を学ぶ所、人も必要だと思う。其々の役割があって世の中回ってる気がする。

    なんてね。

    これ今日家で読んだんだけど、昨晩謎の嘔吐で胃がイかれてたけど本読むのに珈琲飲みたくて珈琲メーカーに4杯分の珈琲を用意して。一杯はブラックで飲んであとは牛乳入れようと思ってたのに4杯分全部ブラックで飲んでしまうという失態。胃が。オワタ。

  • 長すぎず(3編収録)、登場人物に親近感をもって
    読むことができました。
    続編も読みます。
    星は4,5というところ。5にするか悩みました。

全1211件中 1 - 10件を表示

夏川草介の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
東野 圭吾
有川 浩
伊坂 幸太郎
有効な右矢印 無効な右矢印

神様のカルテ (小学館文庫)に関連する談話室の質問

神様のカルテ (小学館文庫)に関連するまとめ

神様のカルテ (小学館文庫)を本棚に登録しているひと

神様のカルテ (小学館文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

神様のカルテ (小学館文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

神様のカルテ (小学館文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

神様のカルテ (小学館文庫)の作品紹介

栗原一止は信州にある「二四時間、三六五日対応」の病院で働く、悲しむことが苦手な二十九歳の内科医である。職場は常に医師不足、四十時間連続勤務だって珍しくない。ぐるぐるぐるぐる回る毎日に、母校の信濃大学医局から誘いの声がかかる。大学に戻れば最先端の医療を学ぶことができる。だが大学病院では診てもらえない、死を前にした患者のために働く医者でありたい…。悩む一止の背中を押してくれたのは、高齢の癌患者・安曇さんからの思いがけない贈り物だった。二〇一〇年本屋大賞第二位、日本中を温かい涙に包み込んだベストセラー、待望の文庫化。

神様のカルテ (小学館文庫)のKindle版

神様のカルテ (小学館文庫)の単行本

ツイートする