神様のカルテ (小学館文庫)

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著者 : 夏川草介
  • 小学館 (2011年6月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094086188

神様のカルテ (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

  • 20170426 暖かなお話だった。一止の人情がよい。イチさんハルさんのやりとりにもほっこりする。人が死ぬ場面も出てくるが、ほっこりとした話になっている不思議。

  • よくある安易な感動系だと思って読む前は斜に構えていたけど、気が付いたらその世界観に没頭し、読みながら号泣していた。
    患者のおばあさんのエピソードが、過去のものも含めてとても温かかった。
    主人公の古臭い口調もいい味だしてるし、何より奥さんが素敵過ぎて…。 こんなチャーミングな女性になりたい…なれない…と打ちひしがれた。

  • 読みやすく、一気に読んでしまった。医療という現場は自身の在り方を考えさせられるんだなと思いました。

  • 3時間ぐらいで一気に読めてしまった。とても面白かった。笑いあり、涙あり、人が死ぬということ、生きるということ、はどういうことが詰まっている。傑作である。素晴らしい!

  • 人は必ずいつかは死ぬ。
    仕事として生死にかかわる職業は多い。
    もっとも身近で死を見守っているのが医療現場であろう。
    医師として誠実に全力を尽くし、患者と向き合う。
    そして、ときに自分の無力さに打ちひちがれる。
    医師にかかる過大な負担、告知、終末医療、高度医療。
    さまざまな問題が含まれている作品だった。
    辛い場面もあったけれど、人のあたたかさに包まれていくような心地いい物語だった。
    読み終わった後、無性に誰かに優しく接したくなった。

  • 2017/1/23~1/26

    栗原一止は信州にある「24時間、365日対応」の病院で働く、悲しむことが苦手な29歳の内科医である。職場は常に医師不足、40時間連続勤務だって珍しくない。ぐるぐるぐるぐる回る毎日に、母校の信濃大学医局から誘いの声がかかる。大学に戻れば最先端の医療を学ぶことができる。だが大学病院では診てもらえない、死を前にした患者のために働く医者でありたい…。悩む一止の背中を押してくれたのは、高齢の癌患者・安曇さんからの思いがけない贈り物だった。

  • 人の生き死にというのはそれだけで充分ドラマティックなので、ことさらそれ強調されてしまうと何となく押しつけがましい印象を受けてしまうことが多く、そのイメージから今まで未読でいた本。
    でも、実際に読んでみると非常にさらっとした描き方で、作家さん自身が医師だというのを知って納得した。情は深いのだけれど、無駄にべたべたしない感じ。大事なところだけをしっかりとみている感じ。こんなドクターに出会えたら患者としては幸せだろうな。

  • 医師である主人公一止と、彼を取り巻く人々とのやり取りが緩ならば、医療現場が急。この緩急の描き方が小説の運びにうまいアクセントをつける。しかも一止の飄々としたキャラクターと、それとは対照的な暖かいやり取りに涙腺が緩む。いい小説でした。

  • 自分と自分以外の人と生きることと死ぬことって感じ。みんな必死に生きてるんだなあって思う

  • 長野の松本市にある大病院に勤める医師一止を主人公とした小説。小柄でかわいいが腕のいい山岳写真家の妻、下宿先である御嶽荘の男爵と学士殿、病院の有能な看護師である東西、同僚の大男医師、次郎。孤独な身の上で末期がん患者の安曇さん。 "一止の周囲の人たちとの物語。なぜ神様のカルテという題名なのか、読んでしまった後でもよくわからないが。一止の一人称の小説だが、夏目漱石に傾倒しているという彼の古臭い語り口調がまずおもしろい。
    語り口調は特殊だが、基本的には過酷な職場環境に毒づきながらも患者さんのために尽くす青年医師のさわやかな姿が浮かび上がる。昔旅館だった建物を下宿屋にしたという風変わりな場所に住み、そこに出てくる人たちも奇妙におもしろく胡散臭げで、そのあたりは前半部分はあまりに期待通りというか予想通りで退屈なぐらいではあった。悪い人は出てこない。学士殿が自殺未遂を謀った場面では、少し読んでいてしゅんとしたが、安曇さんの話は、くーんと胸に来る感じがした。行き場のない一人暮らしの人が、笑顔がすてきで癒しの安曇さんと看護師たちに呼ばれるだなんて、すてきだわ。一止が約束した、毛糸の帽子を最期にかぶせてあげることを忘れず、しかもその中に一止宛ての手紙が入っていたのは素敵だったけど。どちらかというと、一止が、無理な延命治療をせず、カステラを買ってきてあげたり、冬の長野でビルの屋上に連れて行って山を見せてあげたりしたという患者に対する姿勢が心に残る。これも、人生経験を少なからず積んできた年齢によるものなのかなあ。"

  • この作品に対しては、なぜか穿ったイメージを持っていたので流行した作品とは知りながらも手を出さずにいた。本編を読んでみてそれは間違いだと思った。面白かった。あと医者にも「医局」という人事制度を中心として働く人と、「医局」に属さずに病院に就職する人がいる違いがあることを始めて知った。一見飄々としていても心の中では熱いものを持っているそんな一止のキャラがいい。一止の妻のハルのイメージは自分の中では永作博美かなあ。2、3と続きがあるみたいなので、引き続き図書館で借りて読んでいきたいと思います。

  • カフェにあったので読み始めてしまったものの
    そのままになっている本

    続きが気になるので読もうと思っている(笑)

  • 1、神様のカルテ
    2、神様のカルテ2
    3、神様のカルテ3
    4、神様のカルテ0

    面白い
    でも「医者」ってなんだろう?

    ”たくさんの本を読めば、たくさんの人生を体験でき、たくさんの人の気持ちがわかるようになり、優しい人間になれる。””優しさとは、相手が何を考えているかを考える力、想像力です。”
    読書万歳。

  • 配置場所:広広文庫本
    資料ID:93119554
    請求記号:080||N

  • 旦那が買ってきて放ってあったのを何気なく読んだら・・・とても読みやすく、あっという間に読破!続きを買いに本屋に行ってしまい、あっという間に3巻まで読了。
    自分の職業が職業なので、読んでいて実感共感すること多々あり。
    読んでいて登場人物が映像で見えるようで、とくにハルの存在感は際立っていた。
    主人公の口調が昔っぽくあるのも心地よく、草枕を読みたくなった。

  • 人との繋がりが温かく、優しい気持ちになる。
    好きなタイプの本。
    スピード感があって次々読める!ゾクゾクする!というのも楽しく好きだが、この本のように柔らかくて、温かくて、読み終えた後にほっとできるものも好き。

    一止の人柄、ハルのかわいさ、読んでいて優しい気持ちになる。一止とハルの関係性も素敵。物理的には遠いが、思いやりに溢れている。
    「無類に可愛らしい笑顔である」
    「細君は、ぷっと頬を膨らませる。
    じつに魅力的である。世の中に可愛らしい女性は山ほどいるが、「最高に」可愛いらしい女性というのはこの細君においてほかならない」
    人とのつながり、思いやりが感じられるから読み終えた後優しい気持ちになれる。
    「足もとの宝に気付きもせず遠く遠くを眺めやり、前へ前へとすすむことだけが正しいことだと吹聴されるような世の中に、いつのまになったのであろう」

  • この本はまさに栗原先生が神様だと思ったぐらい深く心に残ったほんでした。3巻まで読んだんですかかみかる0もあるということでさっそく読んでみたいと思いました

  • この本は現役の医師の方が書いたシリーズものの小説です。主人公は栗原一止で、信州松本にある本庄病院に勤務する内科医です。その本庄病院は地域医療の一端を担うそれなりに規模の大きな病院で、24時間365日などという看板をだしており、彼は休む暇なく働いていました。そこで、大学病院の医局から熱心な誘いがきて、医局に行くかどうかを迷っているときにある1人の患者さんに出会い、感動の最後をむかえるという話です。
    僕はこの本を読む前、おもい話かなと思っていたのですが、読んでみるとユーモアたっぷりでとても読みやすかったです。
    将来医療に携わる人だけでなくそれ以外の人にも是非読んで欲しいです。
    蔵書 本館2階学習室(日本の小説)
    913.6||Na
    Tsubaki

  • 確か嵐の桜井翔が主演で映画かドラマになったはず。その程度の事前情報しか持たず、ふわふわほわ~んな小説かと思ったら、かなり外連味に溢れた文体だったのでびっくりした。

    主人公が夏目漱石の「草枕」をこよなく愛しているからこその大仰な話し言葉なのだそうだけど、いくら何でも医者がそんな言葉づかいを普通にしていたら、患者としてはかなり引きますよ。
    大学生ならまだしも(だから森見登美彦はセーフ)、社会人ならTPOをわきまえようよ。

    最先端医療と患者に寄り添った治療の間で悩む青年医師。
    過酷な地域医療従事者の日々。
    ありきたりな医療小説を、文体の異様さでハッタリかましているのだと思った。

    病院の医者たちにあだ名を付けまくるのも、「坊っちゃん」を意識してのことだろう。
    わかりやすすぎるというか、面倒くさいというか。

    「御嶽荘」の「男爵」も「学士殿」も、言葉遣いは大学生のサークルっていうか、うちわの喋り方だよね。30男のそれではない。
    言ってる中身は中学生みたいで、この人たち大丈夫かって思った。

    小説にはそれぞれ適した文体がある。
    これはテーマと文体が合っていないと思った。

    しかし、読んでいるうちにそれは作者の照れ隠しなのではないかと思い至った。
    本気で言いたいことはちゃんとある。
    だけどそれを正面から書く覚悟がまだ決まっていないのかと。

    無駄に饒舌な部分をそぎ落として、シンプルな文章でまず書いてみればいいと思う。
    照れがあるうちはまだプロの書き手ではないというか、厳しいようだけど、頭で書いた小説のような気がしてしょうがない。
    自分の体験の中からどうしようもないくらい伝えたいことがきっとあると思うのだ。

    この作品で言うならば、安曇さんのエピソードが圧倒的に存在感があるのだが、書き込みが足りない。
    安曇さんの孤独、不安。もっともっと書けたはず。
    そうしたら「癒しの安曇さん」がもっと生きたのに。

    素人読者がなにを上からえらそうに、と自分でも思うけど、それほどに安曇さんのエピソードはもったいないなあと思ったのだ。
    キャラクターではなく、人物を描いてほしかったなあ、と。
    まあ、漱石の小説がキャラクター小説のさきがけのようなものではあるのだけれど。

  • この小説の映画のテーマ曲に、辻井さんのピアノが抜擢されたらしい。
    CDのタイトルにも使われてて、全体的に「神様のカルテ」の為に構成されてるかのようやったから、どんな話なのかなと思って読んでみまひた。

    もっとおもーーーーーーい内容かと思ってたけど、
    そうでもなく、意外とスラスラと読み進んでいける。

    話はそれるけど、この小説の奥さんがかわいすぎる☆
    こんな人になりたいわぁ~
    まずマイナス思考を排除せねば。
    そして映画の人物設定、はまりすぎやなと思った!

    でもこんなん言っておきながら
    映画を見に行きたいとまでは思わんかったねんけど、
    辻井さんの曲も使われてるし、一度見てみよかな。

    全体的にほのぼのしてるお話やった☆
    この話に出てくる人たちがステキ。
    ところどころちょっとじーんと胸にくる。涙

    あと、これ書いたら読んだ時の楽しみ?というか「!」って感じがなくなるかもやから
    だいぶ下の方で書きます。。





















    いや、そんなに大したことでもないかも??やねんけど、
    うち的にちょっと「・・!」って感じやったこと。


    主人公の名前が「一止」。

    一止『“一”に“止”という字をそのままくっつけると“正”という字になる。父の遊び心である。』

    患者さん『一に止まると書いて、正しいという意味だなんて、この年になるまで知りませんでした。でもなんだかわかるような気がします。人は生きていると、前へ前へという気持ちばかり急いて、どんどん大切なものを置き去りにしていくものでしょう。本当に正しいことというのは、一番初めの場所にあるのかもしれませんね。』


    この話の内容が、「迷ったときこそ立ち止り、埋もれた大切なものを掘り起こす。その積み重ねもまた人生だ」みたいな話やから、

    うまく話の展開進めてるな~~と☆
    というか“正”を分解して考えるとかしたことなかったから、
    なるほどね~~って感じやった。



    ここの部分が好き。

  • 嵐の桜井君が主役で映画化された作品の原作本です。
     
    映画は観たことないのですが、読んでいて幸せな気持ちになれる作品。
     
    主人公で医者の栗原一止、一止の妻でカメラマンのハルこと榛名、御嶽荘の住民の男爵や学士殿、医者仲間の砂山や東西さん、水無さん、患者の安曇さんや田川さんetc...
     
    一人ひとりが良い味を出していて、読む者の心を温かくしてくれます。
     
    舞台設定が私が学生時代に住んでいた松本というのも、ポイント高いです。
     
    忙しい人ほど、この作品でほっこりしてほしいです。

  • 先に白い宴を読んでてそれが強く印象に残っていたもんだから・・・。
    勝手に白い~みたいなものを求めちゃって、勝手に物足りなく感じちゃって。
    テレビドラマになるのも納得。
    各キャラクターが大成功しているし、話が美しいもんね。
    たぶんシリーズを次も読みます。

  • 本書を読んでると、仕事が忙しくても、仲間との関わりやお酒を嗜む時間もちゃんと持とうかな、という気になった。少し優しくなったということです。

  • 解説で上橋奈穂子さんが「心に灯火がともるような物語」とこの話のことを表現なさってますが、全くそのとおりだと思います。私にそれ以上の言葉や感想はありません。

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