神様のカルテ (小学館文庫)

著者 : 夏川草介

• 小学館 (2011年6月7日発売)

感想・レビュー・書評

[k5さんの感想 · 2013年12月31日]

「本当に泣けます」「感動で温かい気分になりました」等々の紹介に惹かれて、感動したくて手に取ったのに、まんまと騙されました。完全に肩透かしでした。
百歩譲って、比喩の下手くそさとか人物設定の浅さに目を瞑ったとしても、感動の欠片もくそもありません。そもそも、読んだらすぐわかるけど、筆者は感動を狙ってこの小説をかいてるわけではないやん。
むしろ「医者の本音を描いたコメディー小説」みたいに紹介されてたら、もう少し楽しめたかも知れない。きっとこの本の紹介を書いた人は、違う本を読んだのでしょう。
まあ筆者にしても、面白いと思って書いてることが滑りまくってて痛々しかった。飲み会の席で、全然面白くない話を誇らしげに大声で話す人がいるのと同じ苦痛でした。
お願いだから、医療に専念して下さい。。。

[denmameさんの感想 · 2013年12月10日]

長野県の総合病院で末期患者を看取る医師栗原一止。大学病院で先進医療を学ぶより、患者の予後を大切に思う医師である。毎晩病院に泊まり込むほど忙しいが、酒を愛し、妻を大切にし、夏目漱石「草枕」を愛読する青年医師である。気の利いたことが言えないが好かれる。読んでいて和む。前に進むことばかりじゃないこと、今の現状でも大切なことがたくさんあることを考えさせられた。続きが読みたい。

[夏岡漱佑さんの感想 · 2013年12月8日]

少しずれた変人ドクター、一止と奥さんの細君との日常を描いた小説です。

[evelyn123さんの感想 · 2013年7月27日]

夏川さんのデビュー作にしてベストセラー。映画を先に見ていたので、原作はしばらくたってからになってしまったが、文たちが古典的なのに、新しく読みやすい。

[mks1203さんの感想 · 2013年4月23日]

聞いたことあるような、読んだことあるような、ありふれたストーリー。展開も何となくわかるし、殺伐とした雰囲気が多いわけでもない。
なのに、涙が出てしまった。電車で堪えるの大変だった。
これを読んだら、優しい人になれる気がする。

[まちかさんの感想 · 2013年3月14日]

心あたたまるお話。
安曇のおばあちゃんの話、泣けました。男爵さんの桜にも。
すごく感動！というのではないけれど、読んで良かったです。

[liyachanさんの感想 · 2013年2月27日]

前半は一止先生の素朴なツッコミに笑いました！ユーモアありますね。
同じ医療者としてとっても頷ける場面が多く、一止先生のような先生がいれば看護師としても頼れて尊敬できて、ぃぃ医療が提供できるだろうなぁと思いながら読み進めていました。

とてもREALなのは、作者が医師だからなのですね！たいがい医療物は、医療者が読むとREALに欠けるですよね、妙に感動させたがったり。そういうとこがあまりなくて読みやすかったです。

[猫丸(nyancomaru)さん · 2013/06/04]

｢医療者が読むとREALに欠けるですよね｣
単にリアルな世界を知りたければ、ノンフィクションやルポルタージュを読めば良い訳だから、フィクションには、そうかも知れないと思わせるギリギリのところまで踏み込んで欲しいです。でもバランスが難しいでしょうね。
それは兎も角、この話は心意気と人の良さが感涙物でした。。。

[arishiroさんの感想 · 2012年11月8日]

期待値が高すぎたか…。文語調の口調の主人公に、ずっと違和感を感じ続けた。

[結月さんの感想 · 2012年8月15日]

主人公が漱石を敬愛するため、口調が古風だが特に読みにくいこともなく、話のテンポも良く面白いので一気に読めた。
ちょっぴり寂しいけれど、めまぐるしくすぎ去る日常の中にも人間味が溢れ心暖まる物語。周囲を固める脇役のキャラクターもとても良かった。最後には涙が溢れてしまった。
主人公、一止の細君がまた完璧すぎるのだが、それは彼が彼女にそれだけ癒され、惚れ込んでいる故のことなのだろう。…と思うことにする。
一止と砂山先生のやり取りが好き。

[ねこにごはんさんの感想 · 2012年6月8日]

後半、安曇さんのところで不覚にも涙しそうになった＾＾；
可愛くて明るいハルさんと一止の間に流れる雰囲気がとてもイイなと思う。
映画化された後なので読みながらどうしても
桜井翔くんと宮崎あおいさんを思い浮かべて読んでしまいます。

著者プロフィール

1978年大阪府生まれ。信州大学医学部卒業。長野県にて地域医療に従事。2009年『神様のカルテ』で第10回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー。同作は10年に本屋大賞第２位となり、11年には映画化もされた。著書に『神様のカルテ２』『神様のカルテ３』『神様のカルテ０』『新章 神様のカルテ』『本を守ろうとする猫の話』『始まりの木』『臨床の砦』『レッドゾーン』など。