- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094086188
感想・レビュー・書評
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仕事の昼休みを利用しながら読んでいました。
不覚ながら、目に涙がたまり・・・・
久々に、気持ちが暖かくなる本を読みましたね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
映画化したのを知り、本屋で手に取った本。実際に松本で勤務医をしていた著者が、その松本平での激務を送る勤務医を主人公にして綴った、ちょっぴり変な医者の日常。夏目漱石好きで、文体も漱石風という設定から描かれるこれまたちょっぴり変った登場人物たち。彼らが彩る日常は、医者に取っては過ぎ去っていく風景に過ぎないのだけれど、その過ぎ去っていく中でも葛藤がある。末期の患者からの死後の手紙は、イソイソと読んでいたにもかかわらず、涙がほろりと落ちた。最近、自分の仕事でも医療の現場に関わることになったため、「日常のなかでのいのちとの向き合い方」を意識するきっかけになった。仕事が忙しい人ほど、読んでほしい一冊。
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流行りに乗るようなタイミングになってしまったのが悔しい。
そんな格好付けたがりな僕は、はじめは読まず嫌いな部分があったものの、本好きの方々が揃って「良作」と書いていたので、試しに読んでみることに。
はい、とても良作です。
地方の病院を舞台にしたありきたりな作品かなと思いきや、それを登場人物の個性がうまくカバーしていて、途中で飽きることがなかった。
とても読み易く、そのくせ軽すぎず。「命」って題材を扱っているのに、適度な重量感で。読後感も素敵です。
安心して読めるし、安心して勧められる作品でした。 -
こんなお医者さん、本当にいてほしい。
思い悩む事柄ひとつひとつに、自分の心も揺さぶられる。
周りのキャラクター設定も素晴らしい! -
クスッと笑えるところもあり心温まる良いお話でした!
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医療小説はなんとなく苦手意識を持っていて避けてたけど、同じ著者の「本を守ろうとする猫の話」がとても良かったので図書館で借りてみた本。
すごくよかった。
ドラマを観ていたかのように頭の中に綺麗な情景が浮かんで、泣きそうになることがよくありました。
登場人物みんな温かい人達で、この本を読んでいる間だけは、ささくれだった心が少し緩和されたような気がします。 -
オーディオブックで聴き放題対象作品だったため聴いた。恥ずかしながら、タイトルは聞いたことはあったけど、映画化やドラマ化されていたことを初めて知った。映画は櫻井翔と宮崎あおい、ドラマは福士蒼汰と清野菜名というキャストだったんですね。小説も4巻まで出ていたんですね。
大学で最先端医療を学ぶのも良い経験になると思う。一止のように町の病院で患者に寄り添う選択をするのも、勇気が要ることだと思う。
安曇さんの手紙は温かい気持ちになった。
筆者も現役の医師ということで、医師の大変さが垣間見える話だった。イチとハルに幸せになって欲しいと思った。長野の話というところも良かった。 -
気持ちの良い小説だったなあ。綺麗すぎるくらい。先生には働きすぎで体壊さないで欲しい、ブラックな職場を許しては行けない。夜勤した後はしっかり眠れるようにしてほしい、それでなくても夜勤は体に悪い。夜通し救急対応してくれる医療関係者には本当に頭が下がる、ありがとう。
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やりとりに心温まる。地方医療の過酷さと温かさ。命の尊さ。
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独特の文体は嫌いじゃない。いいんですけど、わざとかな?ってくらい「◯然として」という表現が多用されすぎてて気に障ってきた。
ストーリーはばりばりの医療ドラマかと思いきやそうではなく、人として自分に色んなことを問いかけ考えさせられました。ハルさんは理想の女性。