ヒルクライマー (小学館文庫 た 16-1)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 258
感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094086201

作品紹介・あらすじ

妻も娘も顧みず、四十歳で出会ったヒルクライムに全てを賭ける男。マラソンを捨て目標を失い、大学も中退した青年。そして二人を取り巻く坂馬鹿たち。彼らは坂の頂点を目指しひたすら登り続ける。「なぜ坂に登るのか?」それはロード乗りが必ず一度は直面する問いだ。なぜ重力の法則に逆らい、息も止まるほどの苦しさに耐えなければならないのか。長い坂を登りつめた果てに、待つものは何なのか。自転車で山に登る面白さに取り憑かれた作家が、自らの体験を元に描き尽くした日本初の本格ヒルクライム小説。坂に魅せられた者たちの、魂と肉体の再生の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 普段はMTBで、ずっとロード欲しかったけど、これ読んだらさらに欲しくなりました。

  • ロードバイクに乗る自分にとってもヒルクライムの楽しさが理解出来ずにいたので、そのアンサーを探す為に読みました。読み始めるとテンポ良く進む裏読みの少ない純なストーリーが心地良いい作品です。

  • ヤベー、自転車乗りたくなってきた!巻末に書いてあったけど、ストレートな書き方で、難解じゃなくて、そこがいい。途中のH描写は要らないけど…、個人的には。

  • 爽快感満載の良い小説だと思う。
    もっと描いても良かったのに端折ってしまった点が幾つかあるのは残念だ。

  • 読友さんの投稿で見て、「あのSF作家の高千穂遥がヒルクライマー??」と驚いて読んでみた。(昔、ダーティペアとか、クラッシャージョーとか読んだな、懐かしい。。)面白い!エンディングも感動したし、文庫化にあたって追加されたあとがきも驚きました。。近藤史恵さんのサクリファイスみたいに、続編がでないかな。

  • 今回もあっという間に楽しく読み終えました。このような小説なのですから、長々とした女子高生のベットシーンは無いほうが良かったと思いました。

  • リーダビリティーが高くするすると読めたが、
    フックなく読み終わってしまった感じ
    中年クライマー大作の心情は描写されるが
    ありがちな中年の悲哀にとどまっている気がするし、
    新人クライマー礼二の内面にも迫っていないから

    スポーツ小説にはある種の狂気を期待してしまう
    特にヒルクライムなんて「坂バカ」しかやらないわけで
    そこが十分に描かれていないのが残念だった

  • まあ、読めるのですが全体が一本調子かなぁ。競技に関わる人らの心の機微なんかをもう少し描いてほしかったですね。私もヒルクライムのレースには出たことがあるので著者の気持ちは解るがね…。

  • 自転車のヒルクライムにとり憑かれた人達のお話し

    自転車競技についてはマンガやら他の小説やらで知ってるけど、他の作品のような爽快感が少なめ
    家族を犠牲にしてまでやることか?
    う~ん、ハマり方が極端なんだよなぁ
    そこまでのめり込んでるのにプロにはならない(なれない?)
    あたりに覚悟の中途半端さを感じる

    奥さんの資格云々が何かの伏線かと思ったけど、何でもなかったね

    何でかわからないけど、最後にはちょっといい話系にまとめてあるあたりが気に入らない
    全くもって説明不足だなぁ

  • ロードバイクで坂を登ることに取り憑かれた人たちの物語。
    僕的には面白く、ヒルクライムの魅力も伝わり、ロードバイクで坂に登りたくなる本でした。

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著者プロフィール

1951年、愛知県名古屋市生まれ。大学在学中から、アニメ、SFの企画に関わる。77年、日本初の本格的スペース・オペラ『クラッシャージョウ 連帯惑星ピザンの危機』で小説家デビュー。以後SF、格闘技、自転車など様々な分野でベストセラーを送り出している。代表作に『クラッシャージョウ』シリーズ、『ダーティペア』シリーズ、『神拳 李酔竜』シリーズ、『暗黒拳聖伝』シリーズ、『じてんしゃ日記』シリーズ(一本木蛮と共著)、『ヒルクライマー』など。07年から09年まで日本SF作家クラブ会長を務める。テニス、スキー、バイク、自転車など多彩な趣味でも知られる。40代で体重増加に伴う生活習慣病の症状に悩まされるが、齢50にして一念発起、ロードバイクに熱中する。その後、わずか2年で24キロもの減量に成功、体質改善にも成功した。その過程は『自転車で痩せた人』『ヒルクライマー宣言』などの著書に詳しい。今も週に200キロを越える距離を走り、レースに参戦する現役ヒルクライマーである。現在の愛車はスペシャライズドSワークス ルーべSL3 Di2仕様。

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