- Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094086362
作品紹介・あらすじ
「私と小鳥と鈴と」「こだまでせうか」など五百十二編の詩を遺し、二十六歳で自死した童謡詩人・金子みすゞ。今なお愛される数々の詩の裏には、壮絶な心の葛藤があった。かつてみすゞのドキュメンタリー番組を手掛けた演出家が、史実を徹底的に探り、父親の死に関する新事実を発見。さらに童謡に詠われた背景を中心に調査することによって、夭折の天才の真実を読み解いた画期的なノンフィクション。天衣無縫に見えるみすゞの童謡がなぜ悲しみに包まれ、人の心を打つのか。三冊の手帳に記された詩を通して彼女が表現したかったものは何か、見事に浮き彫りにしている。
感想・レビュー・書評
-
ノンフィクションなのに推理小説みたいにドキドキする展開で、面白かった。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
震災後にCMでよく流れていた「こだまでしょうか?いいえ誰でも」の詩人の生涯を追っかけたものです。
前に詩集を読んで、その感性というか世界観にとても感銘を受けてました。その詩人が若くして自殺したということで、どんな人生だったんだろうと気になってました。
作者はNHKで過去に同じテーマで番組を作成した人で、いくつかの疑念を持たれて再度足跡を調べまとめあげたのがこの作品になります。
あまりこういった本は読んだことがなかったんですけど、よく調べてるし、それだけでなく断片的な情報からよくまとめあげたなぁと感心しました。
いくつかの詩はこの本を読むことで解釈が大きく変わりました。これが真実を書いてあるのかは分かりませんが、ひとつの視点として彼女を知ることができ、興味のあるかたは一読の価値があると思います。