小太郎の左腕 (小学館文庫 わ 10-3)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094086423

感想・レビュー・書評

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  • 雜賀衆という戦国時代最強の鉄砲集団だから、やっぱり天才が生まれることはあり得るはず。でも、それが、気が優しくて、争いを好まないのは、可哀想だな。

  • 戦国時代の男かっこよすぎ。
    結局泣く。

  • 【所蔵館】
    りんくう図書室

    大阪府立大学図書館OPACへ↓
    https://opac.osakafu-u.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2000951715

  • ふつう
    まあまあ
    村上海賊よりは読みやすい文章だった
    雰囲気もよく似てた

  • 前作の「のぼうの城」に比べるとイマイチ
    しかしながら、作者が愛する戦国武者の男気には共感
    いまどきの政治家にこんなサッパリ感はない
    「名こそ惜しめ」日本国総理大臣!

  • 銃の天才、清らかで無邪気な小太郎が、戦に巻き込まれていく。和田竜さんの本は、どれも史実に基づき綿密に積み上げられていてリアル。小太郎も、本当に存在していたんじゃないかと思ってしまう。可哀想な小太郎。

  • のぼうの城に続き、期待したのだが。。。

  • 戦国時代の初期頃、まだ織田信長などが火縄銃の戦術を前面に戦い始める前の頃。そこに生きていた小太郎という天才的な火縄銃の使い手がいた。ただ、祖父はその技術を決して表に出させず、ある意味惚けた馬鹿な子どものように育てていた。火縄銃を使わなければ心優しい純粋な少年であるその生き方を祖父は小太郎に息させたいと育てていたのだ。そのため小太郎は左利きで特殊な左利き用の火縄銃でなければその実力を出すことが出来ないように祖父はその本当の腕を出せないように育てていた。

    戦国の中この少年の腕を見抜いた武将半右衛門は城下の火縄銃大会に参加させることを少年と約束し、その大会でその腕を認めさせる。そして、戦が始まり半右衛門の陣営は城に籠城する作戦を立てるが壊滅的な状況になり、小太郎を騙して連れ帰り、戦でその火縄銃の腕を発揮させ戦に勝つことを城主から命令され半右衛門は城を抜け出し小太郎の祖父を殺し、祖父を殺したのは相手陣営の武将たちだと嘘をつき相手方の武将をことごとく火縄銃で撃ち殺し、半右衛門の陣営に勝利をもたらす。

    半右衛門はそもそも嘘をつくことがなくそういう教育を受けて育ってきた武将で、その嘘をついて小太郎を利用したことで自分を責めふぬけの武将へと様変わりしてしまう。

    小太郎を騙したことを苦にして豪快な武将としての資質も失い小太郎の運命が狂い始めた時もそれを守ることが出来なくなる。小太郎はその火縄銃の腕を恐れられ味方の側からも恐れられ殺しておくことが最善の策だととらわれの身となる。この事により半右衛門は小太郎を守ることを元の武将としての資質を取り戻し、小太郎に嘘をついて相手方を殺させたことや自分が祖父を殺害したことも小太郎に伝え自分の味方の陣営ではなく相手方の信じられる武将に小太郎を差し出し預ける。

    小太郎のこの左利きの火縄銃の技術がなければきっとこんな殺戮をする事も無かったし、純粋なままの少年として育ったはずだが、戦国の戦の中に組み込まれたらそれは恐ろしい火縄銃の使い手となってしまう。それは本来の少年が望んだ生き方では無いと言うことを半右衛門も分かっておりその人生を狂わせたことを悔いていた。そしてまたそれぞれの兵を率いて戦が始まる。

    全てを話し小太郎の怒りを自分に向けた半右衛門はその戦で小太郎の怒りを自分に受けようとして相手方の武将に託し、その後は元の暮らしに戻れるようにと小太郎を預ける時に頼んでいた。それが分かる武将でもあった。

    最後の戦いが始まり半右衛門は小太郎に向かって馬を走らせる。

  • 和田竜である。
    普段、時代物はしゃばげとか、千両役者捕物帖とかで、イクサとかない平和な世界のモノを読んでいるので、実は、あんまり戦国ものとかは読んでいなかった中、のぼうの城が面白かったので、これも読んでみた。

    雑賀衆の生き残り小太郎、村ではお味噌扱いであるが、鉄砲を持たせたらぴか一。

    その腕をかわれ、イクサに行くことになる小太郎。
    彼はただ普通の人の暮らしがしたいだけだったが…。

    実はそんなに小太郎が活躍することはなく、大筋では林半衛門と花房喜兵衛の戦い。
    このふたりが非常に善き武人で好印象。

    他の作品も読んでみたい。

  • 左構えの鉄砲で絶人の才を発揮する十一才の少年・雑賀小太郎
    優しすぎる性格ゆえ、その才をひた隠しにしようとする祖父

    山奥でひっそり猟師として暮らしていたふたりが
    近隣の戦いに巻き込まれ・・・

    小太郎の一途さ
    争う両家を代表する武功者ふたり
    人間模様を描いた作品

    ドラマ化したら面白そうかも。
    でも個人的には「のぼうの城」のほうが好きかも

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