変身 (小学館文庫 た 1-10)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 136
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094086522

作品紹介・あらすじ

「ある朝、星沢皇児が妙に気掛かりな夢から眼を醒ますと、自分が寝床の中で見知らぬ恐ろしくハンサムな男に変わっているのを発見した…」。主人公の皇児は、としまえんにあるさびれたメリー・ゴーランド「カルーセル・エルドラド」をこよなく愛する売れない漫画家。整形外科医も見放すほど見た目も不細工だった彼が、突然、ハンサムになったとたん、人生が大きく動き(狂い?)始めて-。フランツ・カフカ『変身』冒頭のパロディで始まる、勘違い男子の勘違いラブ・ロマンス。世界進出も果たして大ヒットしたあの『下妻物語』のテイストも全開の、嶽本野ばらのスーパー・エンターテインメント。

感想・レビュー・書評

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  • ビブリオバトルチャンプ本('19.1 校内読書週間)

  • 美しいものを求めて生きてきたつもりが、ハンサムになったくらいで舞い上がってしまって、見栄や愛想を大事に扱うだけのくだらない嫌な人間になってしまっていたよ。
    (P.289)

  • 少々、バランスの悪い物語のような気がしないでもないですけれども、面白く読めました。暇潰しには最適な一冊かと…もう少し、文学性みたいなものを感じられたのなら嬉しかったのですけれども、あらすじにもエンターテイメント小説! と銘打たれていますから、これでイイのかもしれませんね。

    ヽ(・ω・)/ズコー

    あの有名な「変身」と同じく、主人公がある朝目覚めたら虫に…というのだと例の有名な小説と同じになってしまいますので、イケメンに…なっていたのでした。

    といった感じのパロディ作ですな。イケメンになって富みも名声も手に入れたのだけれども、どこか虚しさを覚える、そんな主人公の行く末は…読んでみてからのお楽しみですね。さよなら。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • 帯文:"職業=売れない漫画家、彼女いない歴=年齢と一緒、しかも超不細工。そんな俺が、ある朝目覚めたら男前になっていた!!"

    目次:変身、解説 永江朗

  • 変身しても結局はかわらないってことね

  • 2012/6/22
    うーん、そのまま終わるのかー
    なんだか意味深な割にはよくわからなくて
    エンターテイメントとしても楽しみ切れない。
    結局ハンサムになっても何も変わりませんでした。ってこと?
    主人公は成長したかのように本人談で締めくくってるけど
    成長なんてしてないよね?これ。
    それを笑うところ??
    まあ好きに思えばいいんだろうけどなんかなぁ。
    「人は見た目じゃないんだ!」なんてありがちなメッセージはいらんけど
    メッセージあるんやでな雰囲気があるのにようわからんのがモヤモヤする。
    主人公に好感持てなかったのも残念。

  • 2012.03.21 読破。

  • うーん。個人的には嶽本氏の魅力は、非現実感だと思っていたんだよね。現実と二重写しになるような感覚というか。デビューの頃の、「ミシン」や「世界の終わりという名の雑貨店」みたいな。あとは、「シシリエンヌ」のような突き抜けた感じ。この作品は、現実からのハズレ具合がちょっと足りない気がした。

  • ん〜。…所々は笑ったが…
    ん〜…妙に理屈っぽくて説明がやたら長くてくどくて疲れてしまった(すいません)流し読み。
    結局なんでハンサムになったん???

  • びぶりお工房:録音版製作担当者きまりました。(2011.11.22)

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著者プロフィール

文 嶽本 野ばら
京都府宇治市出身。作家。
1998 年エッセイ集『それいぬ̶ 正しい乙女になるために』(国書刊行会)を上梓。
2000 年『ミシン』(小学館)で小説家デビュー。
2003 年発表の『下妻物語』が翌年、中島哲也監督で映画化され世界的にヒット。
『エミリー』(集英社)『ロリヰタ。』(新潮社)は三島由紀夫賞候補作。
他の作品に『鱗姫』、『ハピネス』(共に小学館)、『十四歳の遠距離恋愛』(集英社)
『純潔』(新潮社)など。『吉屋信子乙女小説コレクション』(国書刊行会)の監修、
高橋真琴と共書絵本『うろこひめ』(主婦と生活社)を出版するなど少女小説、お姫様をテーマとした作品も多数。

「2021年 『お姫様と名建築』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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