コミック みえない雲 (小学館文庫 ハ 6-2)

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制作 : アニケ・ハーゲ  グードルン・パウゼヴァング  高田 ゆみ子 
  • 小学館 (2011年10月6日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094086584

コミック みえない雲 (小学館文庫 ハ 6-2)の感想・レビュー・書評

  • 日本でも、こんな想像力を共有できたら…と思いました。

    反原発を推進しているのは敗戦国だからという噂を聞いたことあるけど、敗戦国共通の「惨めな体験」があるから、原発事故の恐ろしさを想像できるんじゃないかと、ふと思いました。

  • チェルノブイリ原発事故から一年後の1987年にかかれた小説(原題 Die Wolke)のコミック版。小説はドイツの小中学校の教材としてとりあげられているベストセラー。
    原発事故で避難し、被爆症状と向き合う少女の話。


    どこにも失敗はある
    どこにも絶対安全はない
    どんな技術にも弱点はある
    失敗は人生につきものだ
    失敗を計算に入れないのは無責任だ
    原発が経済的なのは、失敗を考慮にいれないときだけ
    それは奇跡に近い
    でも失敗は起きた
    (序言)

    「ひどい状態ね。この国でこんなことが起きるなんて!」
    「情報もまったくありません。いったいどこの国にいるのかと思いますよ」

    「僕らは国のお荷物なんだ。僕らはそのうち特定の階層に属することになると思う。放射能汚染者ってやつ。非生産的なによりも姿をさらしてはいけない。ぼくらのせいで嫌なことを忘れられない罪悪感も呼びさます」
    「みんな僕らをだまそうとしている……まだ運がよかったほうだってね」

    「みんなもう忘れかけてる」
    「忘れる? やめてよ。家族がどんな目にあったか私が忘れると思う?」


    以下訳者あとがきより
    「原発から派生する問題は社会、家族、ひとりひとりの生活の質すべてにかかわってくるもので、技術や経済的側面だけでなく、倫理・文化・価値観といった側面での政策判断も必要である」
    原子力の安全性を技術的な側面から点検する委員会とは別に、政治家・学識者・カトリック及びプロテスタントのリーダー・哲学者・産業界代表・市民から成る倫理委員会を設立したドイツ。原発は原子力技術者だけでなく社会全体で議論するという構図。

  • ゲンパツが、バクハツした。
    たったそれだけで、襲いかかる死の灰。
    コドモの未来は、消えていく……。

    ねえ、これが『原発』の姿だよ。

  • 20年以上前のドイツの小説が原作。
    もしドイツで原発事故が起こったら、というお話で、フクシマの事故を暗示しているような一致がコワイ。

  • 原発事故を描いたフィクション。チェルノブイリの原発事故直後、
    ドイツで書かれて、教科書としても使われた小説をコミック化。
    小説は、世代を超えて読み継がれ、ドイツでの原発廃止の原動力となったとすら言われている。ペンは、世界を動かす。

    コミックになって、小学館から新刊発売ということで、読んでみた。

    まんが自体に大げさな描き方はなく、淡々と物語が進められて行く。
    当り前のように、人が死んでいき、周囲はそれを受け止め、
    悲しみの大げさな表現も、ない。

    被曝したことによる差別、汚染された土地と食糧、我先にとパニックを先導する人々、守るべき国民に銃をむける権力、意味のない安全を叫び、
    正しい情報を公開しない政府。
    今、この国に起きていることが、本の中に描かれている気がした。
    とくに、前文は引きつけられるものがある。

    高濃度被曝したティーンエイジャーの選ぶ道に
    胸を締め付けられる思いだった。
    今、起きたことを考えるとフィクションとして、捉えづらい。
    今のままで、本当に良いのだろうか?

  • 文章だと、切々と伝わる「思い」や、背景状況に心が疲れてしまう気がして、震災後この手のものが読めなかったのですが、手に取り漫画だと知って買いました。

    漫画だったので、展開が早く感じました。内容の把握が簡単で、わかりやすかったと思います。

    絵も描きこまれ過ぎず、見やすいです。

    原発の具体的な数値、事故状況は全くといっていいほど、物語にありません。だからこそ、不安があおられます。

    もし自分が同じ状況に立たされたら・・・。

    原爆被爆国は、核を発展させていいのだろうか。国の方針に、巻かれるだけでいいのか。いろいろ考えさせられました。

  • あまり具体的な数値や状況が出てこなくて、読んでいて不安にさせられた。広島や長崎の原爆被害者について調べなきゃ、と思った。主人公が受けた差別は、そこまで露骨じゃなくても日本でも起きるかもしれない。
    小説の方も読みたいと思った。訳者のあとがきが興味深かった。

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