- Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094086805
作品紹介・あらすじ
父親から懺悔を強要される優等生のユウは、毎日「罪作り」に励んでいた。それは次第にエスカレートし、やがて彼は"盗撮のカリスマ"になっていた。運命の女性・ヨーコと出会ったユウは、生まれて初めて恋に落ちる。が、ヨーコには、謎のカルト教団の魔の手が近づいていた。ユウは必死でヨーコを救おうと試みるが、盗撮の件がばれて徹底的に拒まれる。やがて、ユウの真っ直ぐなヨーコへの愛情は、予想を裏切るクライマックスをたぐり寄せる…。衝撃作を発表し続ける園子温が、ヨーコ役に新進気鋭の女優・満島ひかりを起用し、映画界に殴リ込みをかける快進撃の発端となった映画の原作小説。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
この高揚と疾走感はなんだろう。マトモな話ではないが、これこそアートに期待する感覚ではないだろうか。よく考えつつ考えていない素晴らしい作品だと思う。映画も俄然見てみたくなった。
-
むきだしの何にも包まれていない乱暴な愛が、いろんなものに擦られて歪んだこの心を救う。
母不在の父との関係の中で歪んでいく子供。
それを助けてくれるのは唯一の女の子である「マリア」。
だからこそユウはヨーコには自ら選んで信じた訳ではない宗教には染まって欲しくなかったと思う。
それがキリストやカートコバーンやサソリであれば受け入れられたのかもしれない。
別に歪んだままでも救われれば構わない。
自分にむき出しでぶつかってきてくれる相手がいれば、壊れないで済む。
最後のシーンが最高に感動的。 -
舞城王太郎的な展開とキャラクター。勃起とは愛の象徴なんだと後半気づいた。良いことなのです。
映画が先なの?原作が先なの? -
映画を観ましょうという感じだけど、ラストはやっぱりぐっときた。文章はむちゃくちゃ下手くそ。というか、小説という形にもなってない。話を思い返すのにはよかった
-
むきだしです。これでもかってくらいむきでています。
はじめて園子温の作品を読みましたが、すごく長いという映画も気になってきました。 -
ライトノベルのようなかんじ。読みにくいフォント。でも面白くていっきに読めた。
-
牧師 罪 ノルマ 先輩 値札のユウジ 妖怪タカヒロ ユウ17 香織 テツ 神父 イエス・キリスト カート・コバーン 尾沢ヨーコ=マリア 母 新興宗教団体ゼロ CAVE=空洞 盗撮 目立たず大胆に ここに正直に 師匠 公園 ヤンキー アネゴサソリ 梶芽衣子 インスタント家族 小池あや ギブイットミー 爬虫類 十字架 ヘンタイ もとではただ スカウト こかん 沸点にして最高傑作 爆弾 精神病院 かつら 潮音
-
映画監督の園子温さん。『愛のむきだし』は園さんの代表作として有名ですね。本作はその原作小説。
宗教における愛の問題をテーマにしてる、といえば聞こえはいいですが、物語はかなりのとんでも話なので、読む人をかなり選ぶかと…。舞城王太郎とか好きな人は違和感がないかもしれないです。話の疾走感とかは似てると思います。
ただ、読み終わっても、何も心に残りません。映画を観た方が面白いのかなぁ、という気がします。 -
奥田瑛二の娘がエロティック。