海獣ダンス (小学館文庫)

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著者 : 山本甲士
  • 小学館 (2012年1月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094086836

海獣ダンス (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 文庫書き下ろしシリーズの第2弾。第1弾の『再会キャッチボール』で主人公だったフリーライター・白銀力也が第2弾では脇役に回っています。

    ひなた町という海沿いの町の役場に勤めるまだ若手の出水英一。たいして有名でもない大学を卒業したのち大手のビール会社に就職、企画したCMが大当たりして異例の出世を遂げたのに、仕事に疑問を感じて辞め、故郷の町役場に転職したのだ。その経歴に着目したフリーライター白銀から、『人間カタログ』という連載で出水を取り上げたいという申し出がある。ちょうど町では沖合いに謎の水生生物が出没して話題に。それがスナメリクジラであることが判明して、これを利用した町おこしプロジェクトが発足。アイデアを繰り出して奔走する出水に白銀が同行するのだが……。

    いい話であることは間違いなく、上手く爽やかな話にまとめられています。しかし、テンポがイマイチでもっちゃりした印象。出水と白銀がべろべろに酔っぱらって会話するシーンなどは読みにくいったらありゃしない。この著者の作品は、ご近所さんトラブルで泥仕合が繰り広げられる『どろ』や、ベタベタの大阪弁で進む『ぱちもん』など、アクの強いキャラが主人公の物語のほうが面白いような気がします。たぶんそういうものを書いているときのほうが著者自身も楽しいように思えて仕方ありません。

  • 山本甲士さんの本は、メタモルフォーゼを期待しながら手に取る。そして今まで読んだどの作品も、期待を裏切ることはなかった。この本もやはり裏切らなかった。

    ジムで筋トレをしていて、このトレーニングをすればこの筋肉がつき、あのトレーニングをすればこちらの筋肉が強化され、という感覚。ストーリーや登場人物の変貌の仕方は、それに似ている。著者はジム通いで筋トレをしているそうで、その感性が本を書く時に無意識に出てくるのか(いや、もしかすると確信犯?)と勝手に思っている。

    小さな田舎町の駅から始まる、なんてことはなさそうな事務的な出会い。この設定だけで期待感が高まる。登場人物も、それらを取り囲む状況も、ふとしたことで変化していく。登場人物達の意外性も描かれていて楽しい。いろんな型の人物が、それぞれ意外な一面を披露してくれる。

    心にスマートな筋肉をつけたい時は、特にオススメの一冊。ジムのインストラクターは、山本甲士さんだ。

  • 資料ID:92120076
    請求記号:080||S
    配置場所:文庫本コーナー

  • 2012 2/17

  • 大手ビール会社で話題のCMを制作した出水英一は仕事に疑問を持ち、半年ほど前から故郷のひなた町役場で町の広報担当として働いている。
    そんなところにフリーライターと名乗る白銀が出水という人物を記事にしたいといわれ、密着取材を受けることになる。
    ちょうどその頃、謎の生物が海岸で見かけたという情報が寄せられ、町おこしに活用しようと盛り上がるが…

  • 大手ビール会社から故郷の役場に転職した男が、町の海岸に現れ始めた水生動物を使った町おこしの旗振り役に選ばれて…。「人生こんな簡単にいくはずないよね」シリーズ第3弾(笑。そろそろ後味悪い作品が読みたいです。

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山本甲士の作品

海獣ダンス (小学館文庫)の作品紹介

大手ビール会社で話題のCMを製作し異例の出世をしていた出水英一は、仕事に疑問を持ち半年ほど前に故郷のひなた町役場に転職してきた。その頃、町の海岸で謎の水生生物を見たという情報が多数寄せられ、メディアでも取りあげられるようになる。そこで、町長を先頭に、この生き物で町おこしをしようというプロジェクトが始まった。商工観光課の一員として、出水は同行取材をするフリーライター・白銀を従え着々と計画を進めていくのだが、思わぬ落とし穴が…。果たして海獣の正体とは?そして、プロジェクトの行方は?文庫書き下ろしシリーズ第二弾。

海獣ダンス (小学館文庫)はこんな本です

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