旅の終わり、始まりの旅 (小学館文庫 い 26-2)

  • 小学館
2.92
  • (0)
  • (14)
  • (38)
  • (9)
  • (5)
本棚登録 : 268
感想 : 29
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094087055

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 夏川さんの部分が読みたくて借りてみた。

    青森を舞台にした5つのアンソロジー。
    好きな作品もあれば、うーん、なものもあったので間をとって星3。
    個人的には島本理生さんの「捨て子たちの午後」と、夏川草介さんの「寄り道」が好き。

    普段あまり読まない作家さんの文章に触れられるのがアンソロジーの良いところですね。

  • 全体的に霧がかった感じのアンソロジー。雨のシーンが印象的だからかな。夏川草介の「寄り道」と西加奈子の「泣く女」が好きだった。岩木山を眺めに行ってみたくなった。

  • 5人の作家が青森を舞台に書いた作品をおさめた小説。
    その着想がまず面白いなと思った。
    島本理生の捨て子たちの午後と夏川草介の寄り道が特に良かった。

  • 直前に読んだ西加奈子の本が最悪だったので、再び西加奈子で始まり飛ばし読み。(読んですらないかも。)
    最初の数編はあまり良い印象が残らなかったが、最後の2編が良かった。
    それだけなら☆4、☆5。
    夏川草介の読後感の良さに救われた短編集だった。

  • 青森に行ったときのことを懐かしく思いだしながら読みました。
    一番前に収録されている「泣く女」がすごく良くて、その後はさらっと読み流す感じでした。
    嶽本野ばらってこんな感じの文章書くんだってちょっと意外でした。井上荒野さんの本はまだ読んだことないな。あとは、この人らしいなーと思いながら楽しみました。

  • 青森にみんな行く。
    実際にみなさん青森まで旅して描いたらしい。
    青森に行きたくなる。太宰治も読みたくなるな。津軽。

  • 5人の作家からなる短編集。

    「泣く女」(西加奈子)
    「捨て子たちの午後」(島本理生)
    「下北みれん」(井上荒野)
    「死霊婚」(獄本野ばら)
    「寄り道」(夏川草介)

    各作家が青森を題材として書いているが、本のタイトルが「旅の終わり、始まりの旅」となっているので思わず手に取ってしまう。巧妙。

    どの作家も”らしさ”が出ていて本を読むきっかけとして最高な一冊だ。
    また旅のお供としても最高。もちろん行くなら青森。

    夏川草介さんの「寄り道」は必読。
    美しい白神高地、岩木山が描かれ、ほろりと来る良い作品。タイトル通り「始まりの旅」となる。

  • 西加奈子さんの作品が良かったです。

  • 青森にまつわるアンソロジー。島本理生、嶽本野ばら、夏川草介目当てで手に取ったが、やはりこの3人の作品が面白かった。
    全体的に暗く、救われないものもあったが、夏川氏の作品はとても爽やかで、ときめきもあり、大満足。

    2013.06.18

  • 青森を旅するアンソロジー。

    なんだか暗い景色が多かったかな。

    しかし旅はいい。

著者プロフィール

井上荒野
一九六一年東京生まれ。成蹊大学文学部卒。八九年「わたしのヌレエフ」で第一回フェミナ賞受賞。二〇〇四年『潤一』で第一一回島清恋愛文学賞、〇八年『切羽へ』で第一三九回直木賞、一一年『そこへ行くな』で第六回中央公論文芸賞、一六年『赤へ』で第二九回柴田錬三郎賞を受賞。その他の著書に『もう切るわ』『誰よりも美しい妻』『キャベツ炒めに捧ぐ』『結婚』『それを愛とまちがえるから』『悪い恋人』『ママがやった』『あちらにいる鬼』『よその島』など多数。

「2023年 『よその島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

井上荒野の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×