- Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094087383
作品紹介・あらすじ
山本宏司は、会社を左遷され、妻と離婚しひとり佐賀へやってきた。彼は、対話を拒絶する息子のために小説を書くことで父と子の絆を回復しようと試みるが、問題山積。自分が書いた文章の何がよくないのかさえ判らない始末。そこで彼は、佐賀に住むプロ作家に教えを請うのだが…。試行錯誤を繰り返しながら、新人賞を受賞してプロデビューするまでを描き、主人公と共に小説を書く技術が修得できるという希有な「小説指南小説」。平凡な男が、曲がりなりにも思いを遂げた物語である。山本ひろし名義で刊行された『君だけの物語』を、改題し、大幅に加筆改稿した。
感想・レビュー・書評
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山本甲士さんは積極的に読んでます。ヒカリの魔女が最初かなぁと。巻き込まれ方とありますが、これもそうなのかどうか。続くのは感じますが、サングラスが良かったかなぁと、モノには魂が宿ると思います。いい方向に向かっていたのでよかった。最後のウオッチで引き込まれるのではってマイナスの話になり掛けて、ならずに良かったかなぁ。
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小説の中で主人公が書く小説がだんだんと面白い作品になっていった。
作家さんが読者を惹きつける作品をこんなふうに書いていたのかと過程がよくわかった。
小説を書くつもりはないけれど、普段からアンテナを張り想像力を働かせれば自分の平凡な日常にもネタはあるのかもしれない。 -
自伝的小説の形をとった小説指南書。妻と離婚し、会社を左遷されて佐賀県に閑職に追いやられた主人公が、息子との絆を取り戻すために児童文学を書こうと思い立って小説家となるまでの過程を描いています。ある程度文章を書いてきた人向けの指南書ではなくて、ずぶの素人が文章の書き方を学びながら、人を楽しませる物語を紡げるようになるまでの成長物語として描かれているので純粋な小説としても楽しめます。実際に装入される主人公の作った小編がだんだんと洗練されていくのも具体例として分かりやすい。それだけでなく、作中に登場する著者が主人公に与える助言が具体的で実践的だし、小説を書こうと思うなら読んでみるべきその他の小説指南書も紹介されていて役立ちそう。読みやすく面白く使える一冊と言えそうです。
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どちらかというと、ほんとに小説を書きたい人むけ。
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物語を読み進めながら小説の書き方がわかる
本書は、主人公が小説を書くことで、父親として息子との絆を回復する物語であるとともに、何度か挫折を味わいながらも、新人賞を受賞してプロデビューするまでを描いた話である。
文中に小説を書く技術がふんだんに取りあげられ、小説の指南書にもなっている。
作者の山本甲士が出てくるほか、さまざまな習作が作品として登場する。 -
突然、そうだ小説を書こうと思った僕が読んだ本。
この本は、作家志望のおじさんが頑張って作家になろうとする過程を追いながら、読者もまた小説の書き方を会得していきましょう、というスタンスになっている。
こんなにうまくいくわけねーだろ、ふざけるな!アマチュアなのにそんなにポンポン話が浮かぶわけねーだろ、ふざけるな!そんなふうに思われる方もいるかもしれないが、まあそこは我慢して。
とにかく親子愛を感じさせる本編も、作中作という形で主人公が書く小説もいいお話であったし、小説の書き方を学ぶという点でも一応、基本的なことは書いてある。
したがって、退屈なハウツー本なんて読みたくねえんだわという、書きたいのか書きたくないのかよくわからない人が、適度に感動しながら学ぶには最適なんじゃないかと思います。 -
会社では左遷の憂き目にあい、離婚して1人長崎に異動した山本宏司は別れた息子のために小説を書き始める…小説指南小説⁈
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読み返すべき指南書。童話を書いてみようかなと思わせた一冊
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自伝的小説書法指南書。人生こんなに上手くいったら誰も苦労はせぇへんやろうに。ちょっと自伝的である割りにはあまりにもリアリティなさ過ぎ。