約束 (小学館文庫)

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著者 : 石田衣良
  • 小学館 (2012年12月6日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094087819

約束 (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

  • 短編集。
    死を感じる話もあり、泣いてしまったものもある。
    だけど、どれもすごく前向きで、勇気を貰える話。
    悲しくて、ではなく、感動しての涙。

    著者のあとがきにもあったけれど、
    一つ一つ、込められたメッセージが違うから、
    一人一人の今にしっくりくる話がどれか一つくらいはあるかもしれない。

    私は一話めが一番好き。

    本当に、登場人物全員が、すごく素敵で
    、優しくて、きれいな作品。

  • 20170416日
    京王線に乗って、八王子に行ってきた。
    ビブリオバトルに参加するために。

    ビブリオバトルとは、「知的書評合戦」。
    自身が気に入った本の魅力を5分間で聴衆に語るもの。

    ビブリオバトルとの出会いは、1枚の駅のポスター。
    去年の秋、本を返しに東急池上線洗足池駅で降りた際に目にした「洗足池図書館でビブリオバトル開催!」というもの。

    その日は予定が空いていたので、そのイベントを観戦することに。

    一つのテーマをもとに、好きな本を持ちより、5分間で語る。
    聴衆は、その話を聞いて「一番読みたい」と思った本に投票する。

    プレゼンターが美人だからとか、イケメンだからとか、昼飯奢ってもらったから、お世話になってるから、とかはなし。

    あくまで、どの本が一番読みたいと思ったか、なのだ。

    イベントに参加後、本を囲んで雑談に花が咲く。
    地元民として、皆さまをエスコートして近くの居酒屋へ。
    酩酊しながら、約束する。
    「必ず、ビブリオバトル、出ます!」

    そして、その時がやってきた。
    テーマは3つ。

    ①フリー。
    ②「Re」。
    ③「遺」。

    私は迷わず、「Re」を選んで申し込んだ。

    選んだ本は、石田衣良さんの短編集「約束」。
    2001年6月に発生した、大阪府の池田小学校での連続無差別殺人事件。
    このニュースを目にした石田さんが、「作家として何か出来ることはないか?」と、綴った表題作をはじめとした短編集。

    1行書くだけで涙が出る止まらなくなってしまったのは、後にも先にも、この作品だけだそうだ。

    私は、この短編集に、人間の宿命の過酷さを見た。

    目の間で親友を通り魔に殺されてしまうヨウジ。ヨウジは、親友のカンタをかばって死んでしまったのだ。

    PTSDにかかり、2度の自傷行為を繰り返し、死を決意したカンタの前に現れたのは、死んだはずのヨウジだった。

    ヨウジとカンタが交わす「約束」。
    私はそこに、人間の宿命を乗り越えていく、レジリエンス(Resilience)を見た。

    モンスタークレーマーとパワーハラスメントで、心をズタズタにされ、地獄の一丁目から帰ってきた今だから、身体全体で、生命全体で読み切れた。

    著者の石田さんは後書きで「小説は出来不出来ではなく、届くか届かないかなのです」と語っている。

    石田さんの心を、少しでも伝えられたのなら、これ以上の喜びはない。

    そして、このカンタとヨウジは、「カンタ」という別の作品で、設定を少し変えて、新たな生命として活躍する。
    モデルになったライブドアの元社長ホリエモン自身が絶賛している快作。
    「Reborn」でもあるのだ。

    ビブリオエイトのチャンピオンベルトを頂いた。

    また、参加しよう。

    主催者の五十嵐さん、お会いした皆さま、大変にありがとうございましたm(_ _)m

  • 図書館で。
    短編集なので簡単に読めるし良いお話ばかり。ただ短いのでそこまで残るかというと残らない。
    小説というのは良い悪いじゃない、届くか届かないかだ、というのは物凄いなっとく。ある意味こういうお話が届かないということは自分は物凄い幸せなんだな、とおもいます。

  • 苦しみ、悲しみからの再生と希望を描いた短編集。心が震えます。表題作「約束」は池田小の事件を題材にしていて、傷ついた子どもたちの癒やしに繋がってくれたら……と。本田健さんが、石田衣良作品で最も好きだという一冊。涙なしには読めません。

  • 【ねぇ、また僕を思い出して、そう言って僕の手を引いてくれたんだね】

    だけど、僕には英雄は要らない。

  • 偶然にもサカキバラの本を読んだ後だったので救われた感じがしました。

  • いわゆる泣かせる話かなと思って読んだけど、ちゃんと感動した。命について考えると悲しかったり、温かかったり。ハートストーンがよかった。

  • ぐっと涙がこみ上げてくる短編集。
    表題作の「約束」もけど、他の話も。
    私は特に「青いエグジット」と「ハートストーン」が心にしみた。
    どちらも家族の話。引きこもり、病気、死という暗いところから新たな一歩を踏み出す。
    書き方自体はどちらかというと軽めなのに、なんだか心に響いてくる。
    いい話だなぁって思いました。

  • 「夕日へと続く道」が一番好きです。

  • 光を見出して希望へ向かう、苦しみからの再生をテーマにした短編集。
    小児がんを扱った作品なんかは、親の立場として当事者だったこともあり実体験と重ねて読んだが、やはりこういった苦しみに触れるのは短編では無理がある。
    これで救われる人もいるんだろうけど、ネガティブ面を抑えている、その綺麗さ?上品さ?が、苦しみを知っている当事者には嘘くさく思えるんじゃないだろうか。
    あくまでも作品として読むということで、実際に当事者に対して再生をサポートする場合はこれを参考にはしないでもらいたい。

  • 最初の話で泣いた。
    いろんなことを飲み込んで、それでも生きていかなきゃいけないし、だからこそ生きるってすごいことなんだと思う。

  • 命に関わる物語が多くて、電車の中でじゅるじゅるしました。

  • 命の淵の話が多い短編集。読んでて苦しくなるけど、何とかその先に光を見つけ出そうとする感じ。小説として読むとさらりと流せても、現実のものとして想像しつつ読むとなかなか辛い。

  • 特に、約束と夕日へ続く道が感動した。

  • 2012.12〜2013.5
    住吉書房駒沢店

  • 最後のお話『ハートストーン』。
    寡黙なおじいちゃんの、切々とした願いに涙がとまらなくなった。
    命をかけて誰かを想えるおじいちゃんには、頭の下がる思いだった。
    同じ立場に立ったとき、果たして私はおじいちゃんのような考え方ができるのか…

  • 様々な理由で落ち込んでいたり、時間が止まっていたりする人々が、
    他人との出会いや不思議な体験を通して、前に進んでいくお話。(短編集)

    あっと驚かされるような展開も無く、先が読めるようなお話が多かったです。
    ヒトってこんなにすんなり変われるものなんだろうか…と疑問に感じたり、
    感情移入できずに置いてけぼりになったりしていました。
    『苦しみを抱えた人達が、もう一度立ち上がる』というテーマ自体はとても好きです。

    不幸のドン底に突き落とされたときに読むと、また違った感想になるのかもしれません。

  • 旦那さんの買ってきた本をこっそり?読み。
    石田衣良の書く少年って、なんていい男たちなんだ…
    自分、小学生の時、中学生の時、もっとダメダメだったですよ。こんなに色々考えたり、人のこと大切にしたり、強かったりしただろうか…。
    特に、「約束」でそう思います。少年の友情がすごすぎる。ヨウジもカンタも恰好よすぎる。
    ただ、ラストのすっきりして、未来が輝く感じは私でもなんかわかるなあ。そういうきもちを思い出させてくれたこの話が一番好きです。

    「ハートストーン」も好き。
    お父さんの無口だけど研吾のことをずーっと想っていたんだね。
    自分の命を投げ出しても守りたいというその気持ちに涙。
    親やおじいちゃんおばあちゃんが持つ愛情ってなんて深いんだ…って思いました。

  • 心がほっこりする話がおおかったです。
    でも、どん底or停滞状態の主人公が、たまたま良い人に出会ったり、奇跡体験・オカルト体験をしたりして元気を取り戻す場合が多かったので、個人的にはあまり物語のなかに入り込めませんでした。
    描写のしかたは好きです。

  • 2012.11.28読了。涙する短編集。

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