史上最強の内閣 (小学館文庫 む 2-4)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094088038

感想・レビュー・書評

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  • 影の内閣………非現実(多分?)な設定で始まり、お隣の3国をかなりおちょくった娯楽小説。
    でも『これくらいストレートな大臣たちがいても良いかな』とも思えちゃうのは、日本が平和なのか現実の政治家たちに信任がないのか。
    おふざけだけど、最後の方で『日本にはサザエさんがあるから大丈夫』ってのには感心したわ。
    父と弟、夫と息子がいるサザエさんに幸せな家庭を感じられる内は日本人は戦争放棄を維持し続けられる。

  • <u><b>ありえないから面白い政治パロディー</b></u>

    アベノミクスと言われ始め早半年。
    本当に日本は良くなっていくのか。
    まぁまだ半年なので、何とも言えないですが、
    じっくりと腰を据えて政策を実行出来る長期政権で
    あって欲しいと願うモノです。

    さて、本書に話を戻すと、
    本書の良さは、発想が半端なくぶっ飛んでる処かと。

    一番は本書のコンセプト、物語の冒頭で短期政権が続きうっぷんが溜まっている
    国民に対して内閣総理大臣が国民に言い放ちます。

    「私たち内閣はいわば、二軍の内閣でありまして、
     日本国には実は最強の『影の内閣』があるのです。」

    ⇒なるほど、現実の内閣に当てはめると納得。
     そりゃ二軍だと短期政権で終わるし、何やっても駄目だわ。

    二つ目は、訴えられないか心配になるくらいに登場人物の名前が基本パクリ。
    例えば、政権を投げ出す内閣総理大臣 "浅尾一郎"…。
    これは、未曾有を"みぞうゆう"と言った人の様に登場人物ほとんどがパクリ。
    もちろん影の内閣の方々は、歴史上の大物ばっかりなんですけどね。

    ⇒そりゃ、政治投げ出すわな。そして影の内閣も実力者揃いだわな。

    まぁ何でもありのエンターテイメントとしては、かなりありかと。
    でもハマると現実の政治に嫌気がさしてくるので、
    今日はこの辺で。

    <blockquote><b>【内容紹介】 -Amazonより-</b>
    国家の危機に、真の内閣が立ち上がった!

    北朝鮮が、日本にむけた中距離弾道ミサイルに燃料注入の報が!
    中身は核なのか? それとも……。
    支持率低迷と経済問題で打つ手なしの政権与党・自由民権党の浅尾総理は、本物の危機に直面し「本当の内閣」に政権を譲ることを決意した。
    アメリカですら「あないな歴史の浅い国」と一蹴する京都の公家出身の二条首相は、京都駅から3輛連結ののぞみを東京駅までノンストップで走らせたかと思えば、その足で皇居に挨拶へ。何ともド派手な登場の二条内閣は、早速暴力団の組長を彷彿とさせる広島出身の防衛大臣のもと「鉄砲玉作戦」を発動する。果たしてその結末やいかに?
    「こんな内閣があったら……」書店員さんたちの圧倒的支持を受けた痛快作が待望の文庫化。
    笑って笑って、涙する、史上初の内閣エンタテインメント!! </blockquote>

  • 痛快で面白いです。テレビ的。

    以下ネタバレ。
    基本的に、北朝鮮の核ミサイル問題のパロディ。
    いくとこまでいっちゃった(核ミサイル発射直前)ときに、ときの
    内閣が総辞職し、京都にいてた本物の内閣が始動する、という筋立て。
    主人公が、本物の内閣から記録をとるように依頼された報道マン
    という設定なので、細かい背景は省いてテレビ的な進み方で話がすすみます。
    20141130

  • 面白かったけど、歴史の勉強しなくちゃよりパロディが楽しめなかったなぁ…

  • 1807 政治エンタメ作品。内容軽いので読みやすい。

  • 『史上最強の内閣』
    室積光 著

    平時の表向きの内閣の裏に、有事の裏内閣が存在が!
    正に元老院ばりのお歴々。
    ブラックユーモア満載の内閣エンタテインメント。
    「お腹痛いから、俺、総理やめるわ」の安倍首相。「未曾有をミゾウユウ」なんて読んじゃう麻生元首相。実際にあった話だけども。
    二世三世の世襲制議員の小物っぷり、低脳ぶりを皮肉たっぷりに描かれる。
    お母ちゃんに9億円のお小遣いをこっそり口座に振り込んでもらう鳩ポッポとかね。
    とは言え、一冊を通して見える政治史は現代国民の代弁と言っても過言ではない。
    青雲の志ってものが、死語になる今。
    50年100年先の日本を見据え、何が何でも日本の未来の為に、と命を賭しても臆しない政治家のあるべき姿が。
    戦中戦後から、見ていくと本当によく分かるね。
    歴代総理の顔を見ると、だんだん緩んでくよね。中曽根さんくらいまでか?
    本書は北朝鮮のミサイル発射から、核開発を巡る対米、中、韓、朝を軸に描かれるが、今現在も何も変わってないな。5年先に読み返しても情勢は代わり映えしないのではと思ってしまう。
    初めて読む著者だったが、中々に面白い一冊でした。
    池井戸潤氏が好きな人は好きそうな感じだな。

  • 筆者のこんな内閣だったら良いな物語?

    アメリカに頼らず、自力で北朝鮮に対処するには、
    どんな政治、外交が求められるか?

    テーマは硬派なはずだが、
    タイトルの通り内容はかなり妄想的。

    まぁパロディ小説なのでそれで良いのだとは思うが
    自分は内容が突拍子過ぎ、ウケを狙いすぎで、
    ちょっとついていけず。

  • 北朝鮮との間の緊迫した国際情勢を、ピンチヒッター「影の内閣」が見事解決する、パロディーありの痛快コメディー。
    北朝鮮情勢の緊迫度を益々高まっている中で、タイムリーなストーリーで中々面白かった。現実はこんな上手くいかないだろうけど。

    本書、今なら更に面白く書けるんじゃないかな。トランプ大統領もどきに大暴れさせたりして…。

  • とても読みやすい本。
    内容はちょっとやりすぎ感があるかなーというぐらいかっこいい感じのお話。
    何も考えずに読める時に読むのがオススメ。
    高校生くらいの人が読んだら面白かったかもしれない。
    そーんなお話です。

  • 2017.11.5

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著者プロフィール

1955年山口県光市生まれ。本名の福田勝洋名義で、俳優としてテレビ・映画に多数出演、また劇団「東京地下鉄劇場」を主宰し劇作家としても活躍。2001年『都立水商!』で作家デビュー。同作はコミック化・ドラマ化もされヒット作となる。主な作品に『史上最強の内閣』『史上最強の大臣』『ドスコイ警備保障』『埋蔵金発掘課長』など。

「2022年 『森の石松、社長になる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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