- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094088311
作品紹介・あらすじ
「100回泣くこと」作者の新たなる代表作
小学生のアキオ、大介、麻里は、夏の学童キャンプで、夜、ホタルを見るため、宿を抜け出し、川に向かう。ようやく川にたどり着いた3人は、偶然ラジオから流れる謎の深夜放送を耳にする。その後、中学で野球部に入ったアキオは、一学年先輩の放送部員・里崎さんを好きになるが、告白できないまま、時間が経過する。高校生になったアキオは、夏休みに、かつてのキャンプ場を訪れ、再び謎のラジオ番組を聞き、あることに気づく。そして、さらなる時間が流れ、アキオたちは大人になった。物語は、大きく動き始める――。
【編集担当からのおすすめ情報】
文庫・解説は、角田光代さんが執筆されています。
感想・レビュー・書評
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青春と恋愛と親子愛の話
主人公は誰なんだろう
最終章で腑には落ちるけど、読み終わった瞬間1頁から読み直すパターン
序盤は訳が分からず、ゴールはどうなるか不安になる書き方詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
主人公はアキオくんという男の子。小学生の時に山の中で聞いたラジオが、中学生や高校生になったときに繋がっていくお話。
最初は、アキオくんの先輩の大ちゃんの目線で物語が始まる。
大ちゃん目線だと、アキオくんはなんか淡々としてるけど優しくて、ミステリアスな印象だった。
アキオくん目線になってから、大ちゃんへの印象とかがなんか微笑ましかった^^
学生時代って、若かった分失敗も多くて、思い出すと苦い気持ちになることもあるけど、
中村航さんの小説だと、不思議とそうならない。
楽しかった部分をきちんと思い出せるし、あと、なんか前を向ける感じがする。
部活を頑張っているところとかグッときたな。結果だけが全てじゃなくて過程って大事だよなって思えたり、悔しかった思い出を浄化できる感じがした。
努力してどんどん体力ついて、勉強も捗って、新聞配達のバイトもしてって、なんかすごい楽しそうだった。
ラジオの部分がなかなか頭に入ってこなくて、特に序盤とか読み飛ばしてしまったけど、最後に繋がりがわかって、やっぱりずっと優しい物語だったなって思った。 -
表紙が可愛くて読み始めた
青春の恋愛物語かと思えば、
章ごとに主人公が変わって、結局どう言う話か途中でよくわからなくなった。
最後まで読んで、繋がってくると切なさと同時に温かい気持ちになった。
読み返してみると、新たな発見がありそうだから
何度か読んでみても面白いと思う -
幸せな気持ちになれる本でした。 第1章、第2章は少年少女の淡い初恋や友情、様々な経験を経て成長していく姿が描かれ、懐かしいような、初々しい気持ちになる。 第3章から話しは変化し、これまで謎に包まれていたこと、これまで描かれてきたことの先が見えてくる。 最終章では全てが明らかになると同時に、優しい気持ちで溢れた結末を迎える。 そんな小説でした。
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大好きな作品!
世界観がとっても好き。
最後には全てがつながって、え!!!すごい!!!って久しぶりに読書をした私に本って面白いと思わせてくれた一冊。 -
言葉にしたら溶けてなくなってしまいそう。
本棚にそっと仕舞い込んで、導かれるまで閉じておく。
そうでないと儚く朽ちてしまいそう。
言葉も願いも祈りも、形を残さない。
それでも確かに存在していて、静かに何かを伝えている。 -
最初話がどう繋がるかと思っていたけど、切なくてとてもいい話だった。
この作者の本はいつも読後の心地よさがとても良い。 -
ちょっと不思議な話。だけど最後ちゃんと繋がる。
少し切なくて、でもあたたかい気持ちになれるお話です。 -
途中で結構テイストが変わるんだけれども、ちゃんと腑には落ちるかなー。結構不思議な話ではある。