かすてぃら (小学館文庫)

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著者 : さだまさし
  • 小学館 (2013年6月6日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094088359

かすてぃら (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

  • 「さだまさし」という意外な著者名に反応して思わず手に取りました。ずいぶんと大らかな人生を過ごされたお父様の回想録。息子が父を素直に語る事はなかなか難しいと思いますが、本当に記憶に残る出来事が一杯の楽しい方であったようです。文章は歌詞のようにシンプルですが、ファンにはきっと良いのかも。 昔々「道化師のソネット」「主人公」などなどフォークギターを鳴らしていた頃を思い出しました。

  • さだまさしが父親の危篤をキッカケに昔の思い出を語っていく話。親父さんの破天荒ぶりもさる事ながら、さだまさしの親父を思う気持ちが溢れているのを感じた。人付き合いに恵まれていると言えば良いのか、笑うところもあり、ドキドキする部分もあり、もうダメかまだ頑張れるかみたいなところもあり。

  • 歌手さだまさしさんがお父様の生き様をつづった小説。『かすていら』『ちゃんぽん食べたか』とNHKでドラマ化されていたので、何となくお父様のキャラクター像は描けていたものの、読んでいくうちに何度爆笑したことか!最近はこういう枠にはまらない人が少なくなったような・・・これも時代なんでしょうね。それにしてもとっても魅力的な方ですね(身内だったら考えてしまいますが・・・)。さださんのユーモアもこの環境から磨かれたのか?

  • さださんのお父さん、素敵ですね。頑固なお父さん像に人間の真の強さと美しさを見ました。
    私もこんな強さと美しさを持ちたい。自分の未熟さに恥ずかしさをおぼえました。

  • ドラマ「ちゃんぽんたべたか」が良かったので、前作の原作からと読んでみた。
    さだまさしが父親の危篤に際して、破天荒だったが愛されたお父さんのエピソードを思いだし綴る・・・という小説なんだけど、本当にいろんなエピソードが時系列もばらばらで語られるので正直読みづらかった。
    そして人間関係が濃い。
    兄弟同然、親子同然、みたいな関係もいっぱい出てきてこちらもこんがらがってくるような・・・。

  • 歌手・さだまさしが亡くなった父との思い出を綴った本。 
    偉そうに何か言われるのが嫌いで、融通が利かないのを嫌う、破天荒だがみんなから愛されていた父。
    さださんの宝なのだろう。

  • 私は、さだまさしさんの作品が好きです
    これは、破天荒なお父様に振り回される家族のお話
    ガキ大将のようなお父様を批判しながらも、尊敬し楽しんでいるさださんの語り口が面白いです
    長崎は原爆被災地なんだなぁと改めて思わされる記述もあり、泣いたり笑ったりの作品でした

    さらっと読めます

  • 文庫で再会。軽く読める。さだまさしの家族からの目線で、父を語るところがおもしろい。ときどきほろりとくる。こんな家族がいたら、大変だろうなと思いつつも、どこか羨ましいと思うところもある。精いっぱい生きてきた「おとうちゃま」の生き様はかっこいい。

  • 20140815

    さだまさしさんの小説が好きで、解夏、眉山、アントキノイノチなど読んで来た。

    自伝的小説ということで、さだまさしさんの、幼少の頃から現在までを、お父さんとの思い出を中心に綴られていた。
    お父さんのエピソードは、とてもユーモアと、スリルに溢れ、男らしいお父さんに、戦争を経験され、昭和の動乱を生き抜いてきた逞しさを感じた。
    その分余計に、弱り、痩せ細り、天寿を全うされたお父さんの死が、なんとも切なかった。

    いつかは、さださんと同じように父との永遠の別れをする時が来るのだから。

  • 私の実家と違って、とにかく人間関係が濃い(^ ^;
    親子・きょうだいなど家族関係だけではなく、
    友達の親父さんとか、先代からの付き合いの中華屋とか、
    「東京の親父」だの警察官からヤクザに至るまで、
    主人公(さだまさし氏)の父親を中心に
    生身の人間同士のやりとりで満ち満ちている。

    だから、たくさんのドラマが生まれている。

    もちろん、いいことばかりではない。
    さだ家は、昔からかなり上り下がりが激しいらしい。
    父方の祖母がロシア生まれでロシア語ペラペラ、
    というところからしてかなりの「ただ者ではない感」(^ ^;

    そんな中でも常にポジティブで、
    持ち前のバイタリティで未来を切り開いてきた...
    というとかっこ良く見えるけど(^ ^;
    実際は頑固でいたずら好きでわがままで勝手で、
    人に迷惑をかけても絶対に謝らない(^ ^;
    刃物をちらつかせるヤクザもんを一喝したかと思うと、
    困った友人には自分の窮状をさておいても駆けつける。

    善人なんだか悪人なんだか、さっぱり分からん(^ ^;

    さぞかし敵も多かったことでしょうが、
    手放しで慕ってくれる友や舎弟も多く、
    む〜ん、どことなくうちの親父とも共通点が(^ ^;

    子供の友人を「客扱い」しないとこなんかも似てて(^ ^;
    私の実家も、私が外出から帰宅すると、
    友人がうちの家族と飯食ってたりしてたし(^ ^;

    あり?(^ ^;
    最初に「うちと違って」みたいなこと書いたが...(^ ^;

    若い頃「謎の仲間」とつるんでバカやったり、
    あれこれ新しもの好きだったり、
    「親父同士」を比べると結構共通点があるぞ(^ ^;

    子供(わしじゃ)に対する「ちょっかいの出し方」が
    濃いか薄いかの違い...ってことなのかな(^ ^;

    入院してる「小さくなった親父」を見ていて、
    時々機械がピーピー鳴るのにドキドキしたり、
    点滴に血が逆流してるのを見て物思ったり、
    「見舞う長男」としてはとても共感できるシーンも多く。

    「父親の死」の瞬間も、それからしばらくの間も
    ちっとも「泣けない」自分にとまどうのも全く同じで。
    かなり感情移入してしまって、やはり最後は涙腺崩壊(T T

    「父親」でなくても、近しい人を亡くした経験のある方は
    かなり持ってかれる作品ではないかと(^ ^;

    ちなみに、本作がNHK BSでドラマ化されたされた際の
    脚本担当は大学の一年後輩だった...ということを、
    昨年夏の飲み会で知った私(^ ^

    残念ながら、うちはBS映らないから見てないし、
    飲み会の時にはまだ本も読んでいなかったので、
    ちっともこれについての話は盛り上がらず(^ ^;
    酔っぱらって朝までカラオケしてましたとさ(^ ^;

  • 笑いながら読了。

    なんだか熱い時代だなぁ。
    文字で伝えられるといいなと思うことが沢山あるのに、「今」そんなに残っていないのはなぜだろう。

    「子供にたらふく食べさせられる」それだけで十分なんだな。

  • お父さんかっこよすぎる。
    親という生き物の本能的な喜びは「子供にたらふく食べさせられる」幸せの中にあるのかもしれない
    という一文が、特に印象深かった。あーうちもエンゲル係数高かったやろなぁーと。

  • 父親の危篤の知らせを受けて、東京と長崎の間を行ったり来たりしながら、父の過去について語られる。そういう状況になって、人は自分の親について考えられるようになるのかなと思った。

  • さだまさしさんの本です。

    財産を失ったりして波乱万丈な人生をおくっていたけれど、たくさんの人たちに慕われていた父親の思い出を振り返る一冊。

    線の細そうなさだまさしさんの外見からは想像できない、父親の豪儀な人生。
    豪邸に住むほど裕福な生活をしているかとおもえば、狭い貸し家暮らしに「転落」することも。

    だまされそうになっても、だまされたままでは終わらない。
    逆に相手に白旗を揚げさせる。
    相手がコワイ人たちでもそれはかわらず、
    逆にコワイ人たちに慕われる存在にまでなってしまう。

    なんてすごい人なんだ。

    読んでいて思う。
    線の細そうなさだまさしさん、だけれど、それは外見だけの話で、
    エンターテイナーとしての存在の大きさは、お父さんから受け継いでいるのだ。



    そしてまた、ふと思う。
    私の父親に、こういうエピソードはあったのだろうか。

  • さだ氏の父上の人柄からか、落語を得意としたさだ氏の文章力か、さだ氏の父上がとても身近に感じられ、まるで本当に父親を一人看取ったような錯覚を覚える。

    私の父親はまだ元気だが、さだ氏の父上ほど豪快さは無く、逸話も聞いたことはない。私の父親を回想しても、本書の10分の1を満たせそうにない。まだ元気なうちに父親と話をしておこうと思う。

    そして今際の際にあたり東京‐長崎を何往復もできるさだ氏の財力に流石だと感心した。

  • 著者からみた父親のエピソード集のようなもの。

    あの中国での借金は実は親が子供に背負わせたものらしい。で、「苦労かけてすまない」などという言葉は一回もかけてもらってないそうだ。

    芸能人は親の死に目にあえないとよく言うが、著者の場合それはかなったものの、親を亡くしてからもコンサートやテレビ出演のため、しばらく公表もできなかったらしい。

  • 私の生まれる前の、そして忘れてしまっていた長崎の風景が丁寧に描かれていて、読みながら頭のなかで地図を展開したり、実際の通りをやはり頭のなかで再現したりしながら楽しく読みすすめました。いろんな懐かしい地名が出て来ますが、何故か「東望の浜」を目にしたとたん、きゅうっとなりました。麦わら帽子をかぶり潮の引いた浅瀬にしゃがんでいる自分の白黒の写真が思い出されました。
    長崎に所縁のある人はとても懐かしく読めると思います。
    お父様が亡くなるお話ですが、けして湿っぽくはありません。さすがのさださんです。おばあ様の格好いい逸話も大好きです。

  • さださんの私小説。さだまさしさんはあのおっとりした感じから多分お母さん似じゃないかと思います。けれど正しいことを繰り返すまっすぐな生き方は、あの破天荒なお父さんからしっかり受け継がれているのだとこれを読んで思いました。
    最後まで湿っぽくなく、明るく笑えるお話でした。

  • お父さん、生き方凄すぎ。
    家族の為に、一生懸命感なのが良い

  • 「後からだったら何でも言えるんだよ。兵隊に言った経験者で,あの戦争の愚痴やら軍隊の悪口を言う人たちはね,たぶんみんなその頃は駄目な兵隊だったはずだ。勇敢で良い兵士はみんな家族を思って先に死んでいったものね。そういう兵士の生命を痛みを知っている人間は,たとえそれが事実であろうとも,仲間や軍隊の悪口など言わないものだ。兵士というのはそういうものだよ」

    たしかに祖父母も戦争のことを正面切って批判はしないなぁ。
    さだまさしにしてはちょっと期待よりは下かなということで★3つ。期待が高いということでもあるけど。

  • 家と土地の話、ヤクザの話、最高におかしかった。
    キモが座っているというか、破天荒というか。
    とことん、納得するまでやっちゃう性格、人がなんと思おうと
    自分の気持ちに嘘がつけない人なんだろうな。

    土地の話は、人を馬鹿にするとこういう目にあうぞという
    おっそろしくすっきりする話だった。

    ドラマになるらしいね。楽しみ。

  • さだ氏のお父さんの危篤から亡くなるまでの状況に、過去の思い出エピソードをからめた内容。

    主役であるお父さんをはじめ御家族親戚、恩師知人友人モロモロ、みんな魅力的であります。
    笑いあり涙ありでおもしろく、あっというまに読了。
    これ、そのまんまドラマになりそうじゃん、とおもってたらホントにドラマ化されるんだそうな。
    やっぱね。

    しかし多彩なヒトだなぁ、さださん。

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かすてぃら (小学館文庫)の作品紹介

さだまさし初の自伝的実名小説、遂に文庫化

昭和30年代、長崎。カステラの香りに包まれた記憶の中には、明るくて,ちょっと迷惑で、それでも皆から愛された破天荒な父と、振り回された家族の姿があった――。シンガーソングライターとして作家として、家族を巡る珠玉の名作を紡いできたさだまさしが父に捧ぐ、「もうひとつの“精霊流し”」。2012年4月10日、自身の還暦誕生日に上梓された、著者初の自伝的実目小説が遂に文庫化。7月7日からNHKBSプレミアムドラマにて遂に連続ドラマ化(主演・遠藤憲一、脚本・羽原大介『パッチギ!』『フラガール』他)。この夏、日本中の涙を誘います。

【編集担当からのおすすめ情報】
今年7月17日、18日に前人未踏の4000回目のコンサート(武道館)を迎えるさださん。シンガーソングライター、小説家、MCとしてますますパワーアップする氏の記念碑的作品の文庫化です。。

かすてぃら (小学館文庫)はこんな本です

かすてぃら (小学館文庫)の単行本

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