- Amazon.co.jp ・本 (473ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094088670
感想・レビュー・書評
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過疎化が進み人口が激減。役場にも見放され、病院はなくなり路線バスも廃止に。いずれは麓の大きな市への移住を余儀なくされている止村に、一人の男がやってくる。
都会でエリート銀行員として名を馳せたこの男は、妻子に逃げられ、会社に見切りをつけ、起業するまでのちょっとした間のバカンスを過ごすつもりで、亡き祖父の家に滞在し始める。
止村の現状を見るうちに会社復興の血が騒ぎ、村人とときに衝突し協力し合いながら、限界集落の再建を担う。
収益至上主義の元銀行員と、現場至上主義の農村娘が、互いに切磋琢磨しながら進んでいく物語です。田舎再建ものって結構ある話ですが、現実的に描かれているところもあって最後まで読んじゃいました。
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どうなる??どうなる??って、話しはありがちな設定だけど、結構楽しんで読めました。
ちょっと自信満々で強引な主人公だったけど、最後の方は村に馴染んで柔らかさが出てて良かったかな。
続編を探してるけど売り切れで無かった(T_T) -
これが現実ならいいのにね。
小説だからですよね。
もう少し波乱万丈だったらもっと良かったのに。
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おもしろかった!いろいろあるけれど、地に足がついた取り組みってこういうことだと思う。
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うーむ…村再興の話だけでよかったのでは…恋愛パートは要らないし現実味もなかったな(子供いて再婚するのに、子供のことにはノータッチ?) 村の人間と外から来た人間が結婚して村が更に栄えると言いたいのかもしれないが。
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現実はこんなに簡単にいかないだろうと思いつつ…6次産業化のポイントを抑えた、分かりやすいサクセスストーリーで面白かった。最後が少し、あっけなくというか雑な終わり方に思えました。
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祖父の田舎である限界集落に立ち寄った主人公がそこで農業法人を立ち上げてその集落をなんとか再生しようとする話ですが、とても読み易くぐいぐい引き込まれ一気に読まされてしまいました。現実では絶対にこんなにうまくは行かないけれど、上手くいきすぎる部分もとても気持ちよく楽しめました。限界集落だけではなく、いわゆる居場所を失った若者の再生の話としても良かったです。優が乗り出すきっかけが少し弱いと思うのと、ラストの躓きと立て直しが俗っぽく感じてしまったのが少し残念でしたが、読後感も良く楽しい読書の時間でした。
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まぁこんなもんでしょ。娯楽。
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2016年33冊目
小説なんだがビジネス書っぽい印象。
過疎でこのままいくと村が無くなってしまうという限界集落にIT企業を退職した1人の男がやってくる。
元々この村が祖父の出身地だったことだけの理由である。
ひょんなことから村の再立ち上げのために村全体を法人化し、再生を目指す物語
こんなに簡単に物事は進まないと思うが、なかなか楽しめる小説でした。