私たちには物語がある (小学館文庫 か 29-2)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094088687

感想・レビュー・書評

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  • 2014/10/15購入

  • 2014/10/13 読了

  • 凄くいい書評。
    太宰とサリンジャーの書評は、同じ気持ち。
    角田光代と一緒に、お酒飲みながら本の話をできたら素敵だなぁ。

  • つねにそばにおいておきたい。
    彼女の紹介する本のなかから読みたい本を読んで、読後に気持ちを照らし合わせたい。
    読みたくなった物語がたくさんあった。

  • 本の感想がたくさん書いてある。読んだことがある本についても書かれてるけど、読んだことのない本についてもたくさん書いてある。読んだことがあってもなくても、角田さんの書く文章を読んでいることがおもしろくて興味があって、心地よかった。
    私も面白い本に、どきどきする本に、なんだかよくわからないけど引き込まれるような本に、もっと出会いたいと思った。

  • 2014 6/22

  • 「私たちには物語がある」
    そうそう、そうなんだよ…って偶然見かけたこの本を手に取った。どうやら読書感想文なんだ~と帰りの車の中で分かった。

    冒頭の角田さんの書き出し。
    これまでの自分を思い出しながら読むと、泣きたい気分になりつつも、物語があってよかったと思っていた自分に気がつく。

    今考えれば、とても不安定だったあの時期(不安定だなんて今でも書きたくはないけどね)、唯一落ち着いていられる場所は本の中だったなぁ。
    医師に「何をしているのが一番落ち着きますか?」と言われて読書と答えたっけ…。

    「星の王子さま」もっとも好きな本の一つ。初めて読んだのは小学生の時だった。近所の人のお家で、掘りごたつの中に入り込んで読んだっけ。寝そべって読んでいたら、本にその姿勢をたしなめられて急いで姿勢を正して読んだっけ。
    あらすじなんてものは全く分からなかった。でも、それでもこの本が大好きだったっけ。

    少し大人になってから、この本のあらすじが分かるようになって、読むたびに感じ方が違うと気がつくようになって、なんてすごい本なんだ…と陳腐な言葉でしか言い表せない自分がもどかしいけど、
    読書は、自分の状態に優しく合わせて寄り添ってくれるんだ…ってことを小さなころの私は感覚的に知っていたし、不安定だった私はそれにすがっていたし、今の私はあぁ、そういうものなんだ…と大人っぽい解釈をしていたりする。

    読みたい本がたくさんあった。自分がこれまで読んだ本の話もでてきていたとても面白かった。

    私たちに物語があって本当に良かったと思う。

  • 大好きな作家、角田光代さんの書評集。
    気になる本、読みたくなった本が沢山あって、Amazonと本を行ったり来たりした。
    知らない作家さんの本が沢山あったので、新しい出会いになったら良いな・・・と思う。

  • 本にまつわるエッセイ。極上のレビューと言うべきか。これは好みが分かれそうだなあ。私はギブアップ。

  • 書評、感想、ブックレビュー、この手の類は作家になって以来、ほとんど断ることはなかったという著書。断らざるをえなくなったのは、本業がご自身の許容量を超えるようになったごくごく最近。作家になるのならもっと読めと編集者からの言葉もあって悲壮な硬い決意をもってこれまで実践してこられた。その集大成が本書。どんな本でもほぼおもしろいというだけあって、どの書評にも嬉々とした感受性がこぼれんばかりに溢れている。しかも面白くない本も面白くないところが面白いという真に奇特な性分。読みたい本が書評の数だけ増えてしまった。

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著者プロフィール

1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年『幸福な遊戯』で「海燕新人文学賞」を受賞し、デビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で、「野間文芸新人賞」、2003年『空中庭園』で「婦人公論文芸賞」、05年『対岸の彼女』で「直木賞」、07年『八日目の蝉』で「中央公論文芸賞」、11年『ツリーハウス』で「伊藤整文学賞」、12年『かなたの子』で「泉鏡花文学賞」、『紙の月』で「柴田錬三郎賞」、14年『私のなかの彼女』で「河合隼雄物語賞」、21年『源氏物語』の完全新訳で「読売文学賞」を受賞する。他の著書に、『月と雷』『坂の途中の家』『銀の夜』『タラント』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『月夜の散歩』等がある。

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