謎解きはディナーのあとで (2) (小学館文庫 ひ 11-2)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094088700

作品紹介・あらすじ

お嬢様の単純さは、幼稚園児レベルかと――

国立署に勤めるお嬢様刑事・宝生麗子と、彼女に仕える執事の影山が難事件に挑む、シリーズ累計365万部の国民的ユーモア・ミステリ第二弾。
立川駅近くの雑居ビルで殺害された30代半ばの女性。七年間交際していた二枚目の男は、最近、重役の娘と付き合い始め、被害者に別れを切り出したのだという。しかし、唯一最大の容疑者であるその元恋人には完璧なアリバイがあって――。困り切った麗子は、影山に<アリバイ崩し>を要求する。(「アリバイをご所望でございますか」)
廃工場の二階を改装したおしゃれな部屋で、若い女性の死体が発見される。バスルームで死んでいた彼女は、全裸で湯船に浸かっていた。そして、クローゼットからはなぜか被害者の集めていた帽子が忽然と消えていて――。(「殺しの際は帽子をお忘れなく」)
その他、「殺意のパーティにようこそ」「聖なる夜に密室はいかが」「髪は殺人犯の命でございます」「完全な密室などございません」の計6編。
巻末には書き下ろしショートショート「忠犬バトラーの推理?」収録!





【編集担当からのおすすめ情報】
失礼ながら、お嬢様――先ほどからのうのうとソファでくつろいで、高いワインをがばがば飲みながら、これにて一件落着みたいな顔をしていらっしゃいますが、本当にそれでよろしいのでございますか?」他、推理のみならず冴えわたる影山の”毒舌”もお楽しみください。「探偵コンビの系譜」がわかる大森望さんの解説も必読です!

感想・レビュー・書評

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  • 本屋大賞受賞作の続編。

    偉大なるワンパターンというか、マンネリというか、様式美というか…

    ほとんどの話が、

    難解な事件発生→現場での宝生麗子と風祭警部のかけあい→解決に至らず→麗子が執事の影山に相談→影山の暴言・謎解き

    と進行する。

    展開が同じなので、安心して謎解きを楽しめる。

    しかし、第6話「完全な密室などございません」は、推理小説として全く成り立ってない気がする。謎解きに愕然としつつも、様式美につられて許せてしまう笑

    ♫踊らない/羊文学(2017)

  • シリーズ2作目

    大まかな感想としては前作と同じ
    特に代わり映えがない

    犯人当ての推理だけではなく、アリバイ崩しの要素も入ってたけど、大筋では同じ

  • 短編ミステリー集で、令嬢であり刑事の麗子と執事影山とが事件を解決していく。ミステリー事件等の犯行にはそれぞれ証拠と理由がある、影山の事件の見所がヒントになり事件を解決へとみちびく。それを見つけ推理から犯人を特定していく執事の見処が面白い。

  • やっぱり東川さんの作品は面白い。私の脳内では立川じゃなくて烏賊川になってた。
    麗子の影山に対する思いが意外なとこで明らかに…。でも進展はなさそうなとこが良い。
    風祭警部も含めずっとこのままでいて欲しい。

  • 執事影山シリーズの第二弾。
    やっぱりギャグの中にヒントや伏線を挿入するのがとても上手く、気持ちいい。
    風祭警部と宝生刑事の関係性が最後には…?
    これから改善して欲しいなぁ(笑)

  •  各話の流れがパターン化しているので、安心して気軽に読める。印象的なのは『殺しの際は帽子をお忘れなく』と『完全な密室などございません』。帽子だけで1話成立させているのと密室の謎の荒唐無稽さが笑えた。初読時は軽すぎてちょっと…と思っていたが、サザエさんのような安心感が心地良い。サンタバイトの影山を想像すると可愛らしい。

  • 相変わらずの影山の口の悪さ笑

    でも、スラスラと事件を解いてしまう推理力はすごい、お嬢様と素敵なコンビ!

    最終的に影山が事件を解く安定の流れがあるので安心して読み進めれる!

  • 久しぶりに読んだが、展開が早くて面白い。でも、あまりに短すぎて、深みがないかなぁ。。

  • 2023.12.01
    柳の下にどじょうは何匹いるかを試されるシリーズ。読者のニーズがなければ続編の商品化もされない。シリーズ化されたことが評価の証。

  • 丁度良い具合の推理物。

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著者プロフィール

1968年広島県生まれ。岡山大学法学部卒業後、2002年、光文社カッパノベルスの新人発掘プロジェクト「KAPPA‐ONE」にて『密室の鍵貸します』が有栖川有栖氏に推薦されデビュー。11年『謎解きはディナーのあとで』が第8回本屋大賞第1位に輝き、大ヒットシリーズとなる。「烏賊川市」シリーズ、『館島』、『もう誘拐なんてしない』、「探偵少女アリサの事件簿」シリーズなど著書多数。

「2023年 『谷根千ミステリ散歩 中途半端な逆さま問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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