くちびるに歌を (小学館文庫)

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著者 : 中田永一
  • 小学館 (2013年12月6日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094088816

くちびるに歌を (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

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  • とある読書会で紹介いただいた一冊。
    舞台は長崎は五島列島のとある中学校。

    そこの合唱部に、ちょっと風変わりな美人ピアニストが、
    顧問として来るところから、物語は始まります。

    それまでは女子部員だけだった合唱部ですが、
    そこに美人顧問目当てに入部してきた男子部員が参加。

    そして、動機が動機だけに、真面目に練習をしない男子、
    当然のように、男女の対立が始まります。

    それを知ってか知らずか、部員たちに、、
    「15年後の自分への手紙」を書く課題を出します。

    それをきっかけに、というわけでもないのですが、
    徐々に一つにまとまっていく様子が、青春だなぁ、、と。

    15年前の自分は何をしていたのかな、
    そんな風に思ってしまうのはやはりいい年だからでしょうか。

    『楽隊のうさぎ』とあわせて子どもにも読ませてみたい、
    そんな風に感じた一冊です。

  • 爽やか

    こころが洗われる気がする

  • Nコンに出場し良い結果を残そうする女性部員
    産休の先生に代わって来た綺麗な代休教員目当てで入部する男子
    男子と女子のイザコザや恋愛模様、家庭環境を1人の男子部員と1人の女子部員目線で書かれている。

    合唱を中心に書かれている作品かと思いきや合唱を軸とした周りの環境中心に書かれている。
    最後は感動でホロリとしました。
    映画まだ見てないので見てみようと思います。

  • 長崎弁が入った文だったが、分かりやすくて面白かった。

  • 五島列島の中学の合唱部がNコンの予選に出るまでの話。

    男女1人ずつ、視点となる部員がほぼ交互に代わっていく。どっちなの?と混乱する時もあったけど、だんだん慣れてくると「これはどっちかな?」と楽しみながら読めました。

    最初から微笑ましい文章で一気に読めました。
    中学生のやり取りが楽しかったり、歌うことを本当に楽しんでいて上達を目指してる姿が清々しくて気持ちが良かったです。

    初めて読んだ作家さんでしたが、他の作品も読んでみたくなりました。

    と思って調べたら実は乙一さんだった。
    乙一さんも読んだ事は無かったのでやっぱり初だったw
    全然違う作風を別名義で書きたかった、と言っていたのを見かけた事があったので、乙一名義作品を読みたいとは思えないけれど…

  • いい歌だよね。最後泣いてしまった。

  • 際立つ盛り上がりはない。しかし爽やかで心がほっこりする読了感。
    ねじめ正一氏がストイックに手練れの技を抑制していると、評している。なるほど、これがこの爽やかさにつながっているのか。

  • う〜ん、なんとも爽やか。長崎県五島列島にある中学校の合唱部のお話し。
    潮の香りがこっちまで漂ってきそうな、田舎ののんびりした雰囲気とそこで暮らす人々、中学生たちの純粋さが心を洗ってくれる様な気持ちになった。

    NHK全国学校音楽コンクール(通称Nコン)を目指している合唱部が描かれている訳だか、いわゆるスポ根の様な暑苦しいものではなく、そこでの人間関係が緩やかに描かれている。友情、家族、絆、対立、淡い恋心等々…。

    しかしこの小説、ラストがヤバイ。ちょっとズルくない?それって感じで思わす泣いてしまった。
    ナズナの思い出のドロップの話しとか、桑原くんの15年後に宛てた手紙とか、そこで持ってくるか〜といった感じ。

    人生で一度しかない青春時代、やはり特別な瞬間ですね。

  • 音痴なわたしは、中高生時代の音楽の授業や集会などで校歌を歌うときなど、口パク専門だった(わぁ~ごめんなさい)まして歌のテストなんてあった時には覚めない悪夢でしかなくて、如何にサボろうか、やり過ごそうか顔面蒼白だった。

    そんなんだから、当然合唱にも全然積極的ではなかった。
    ただ、そんなわたしでも何故か、個性豊かな音色が1つになって壮大な旋律を奏であげるクラシック音楽には、涙が出るほどの感動で心が踊ったものだ。

    今思えば、みんなでメロディーを歌いあげる合唱もそうなんだよね。たくさんの声が一体となって歌いあげる音楽を、交じり合った瞬間の音の響きを一度でも感じてしまったら、もう途中で引き返すことは出来ないんだろうな。
    そんな経験をしてこなかったわたしは、ちょぴり青春時代を後悔してしまった。

    中学生の頃って、なかなか自己肯定感を持つことが出来なくて、自分とはなにか、何のために生きているのか、窮屈で身動き出来ない世界でもがいている。多分、危うくて繊細で、それでいて大胆さも持ち合わせる複雑な季節だったと思う。
    もう過去のことになってしまったわたしには、多分・・・としか言えないのだけれど。
    大人にとっては残酷だと思える自分の運命をも、彼らは生きているのだ。


    自分の人生は決まっています。

    僕の創造主でもある父の意志のままに。

    そんな時代に、合唱を頑張ったり、15年後の自分への手紙を書くことは、実は救いになるのかもしれない。

    生まれてきてよかったんだよ。幸せになっていいんだよ。
    君はきみのままでいいんだよ。

    15歳の時だからこそ大切なことだと思うんだ。

  • テッパンな部活青春もの。スポーツではなく、合唱です。合唱大会などは経験があるので少しだけわかりますが、みんなが心を一つにするのが大変なんですよね…。最後のサトル兄に歌を歌うシーン、うまく作りすぎ‼︎と思いながらも泣いてしまいました。子供が頑張ってる姿って、おじさんおばさんは弱いのです。

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くちびるに歌を (小学館文庫)の作品紹介

青春小説の新たなるスタンダードが文庫化!

長崎県五島列島のある中学合唱部が物語の舞台。合唱部顧問の音楽教師・松山先生は、産休に入るため、中学時代の同級生で東京の音大に進んだ柏木に、1年間の期限付きで合唱部の指導を依頼する。
それまでは、女子合唱部員しかいなかったが、美人の柏木先生に魅せられ、男子生徒が多数入部。ほどなくして練習にまじめに打ち込まない男子部員と女子部員の対立が激化する。
一方で、柏木先生は、Nコン(NHK全国学校音楽コンクール)の課題曲「手紙~拝啓 十五の君へ~」にちなみ、十五年後の自分に向けて手紙を書くよう、部員たちに宿題を課していた。
提出は義務づけていなかったこともあってか、彼らの書いた手紙には、誰にもいえない、等身大の秘密が綴られていた--。



【編集担当からのおすすめ情報】
著者の中田永一さんは、乙一さんの別名義でもあります。

帯には、アンジェラ・アキさんの推薦コメントが入る予定です。
解説は、作家のねじめ正一さんが執筆されています。

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