カヌー犬・ガク (小学館文庫 G の- 1-1)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094110210

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりにこの本を読もうと本棚の奥から取り出したのが昨日。今朝、野田さんの訃報を知りショック‼︎この本はもう何度も読んでいるのですが、いつも野田さんとガクの関係性が良くて一気に読んでしまう。人間と犬というより同志と呼べる関係に感心します。今頃、野田さんとガクは、三途の川でカヌーに乗っているかもね。

  • BE-PALを刊行する小学館が、「こぎおろしエッセイ」の中からガクのことを書いた部分を時系列にまとめ、さらに著者の書き下ろしを加えて綴った本。出典の書籍は文庫で読了済みだったが、新鮮な気持ちで読めた。後半はBE-PALだけに掲載されたものと書き下ろし。同じことの繰り返し感が否めなかったが、それでもガクの生涯を知ることができて良かった。時々引き合いに出されるムツゴロウさん。それも何だか嬉しい。

  • 野田さんがいままでに発表したガクと共に旅をした記録のいくつかを編集した一冊。
    ガクにまつわる本はほかにも数冊あるので、ほぼほぼお馴染みの内容であったけど、読んでるとホント時間を忘れて旅をしたくなる。

    ガクが僕よりはるかにインターナショナルな人生を送っている。一方僕は気づけば日々時間に追われ、それに対してどっしり考える時間すら追われてる自分。

    自分が犬を飼うこと、将来あるかな...。
    あったときは人里離れたところで静かに暮らしているときになる。もし飼うならカヌー犬にしたいなあ。

  • 1997-00-00

  • 著者とガクを知ったのは、あの恐らく有名なチキンラーメンのCMだ。カヌーに犬を乗っけてたおとっつぁんが、湖上でチキンラーメンを作って食う。20年も前の何のこともないCMだけれど、妙に惹かれるものがあった。著者やシーナ氏においては、主張したいことは分かるし間違いでもないけれど、自分らの価値観を伝えるにあたり随分と排他的な側面があるのが残念だ。

  • 1997年12月読了。

  • 兄貴は無駄に奥多摩まで豆腐作りに行ってたな〜

  • 高校生のとき、ガクの写真集を買ったあとに、読んだ本。ますますガクに会ってみたくなったなあ。犬好きならぜひ!

  •  流れる川にカヌーを浮かべ、旅をする。
     水面のすぐそばで、川の様子を眺めたり、釣りをしたり、日が暮れるとその日の宿を探したり。
     大きな船とは違う、身の丈にあった旅の手段。カヌー。私は湖で体験した程度だが、その自由さ、ワイルドさ、そして不自由さは、とても憧れる旅の一つの形。

     そんな旅の相棒としての犬。作者や仲間たちがガクに寄せる愛情と友情が、川を巡る自然描写とともに描かれていて、作者の後ろを漕いでいるかのような気持ちにもなる。

  •  中学生の時、怪しい探検隊というのが流行った。世間的にもアウトドアブームが到来し釣りやカヌー、RVカーというのがもてはやされ始めたころである。そんな時アウトドア雑誌等に著者の野田さんとともに出たのが犬のガクである。

     この時期のアウトドアブームにのった人なら大概、知っていると思っていい。僕もその一人である。またカヌーをやっている人なら絶対している存在である。そのガクが、今年に入って死んだ。今まで野田さんがつづった文章を文庫サイズにまとめた一冊。主にBE‐PALに書いた内容をまとめている。中学、高校に読んだ内容が懐かしい。

     犬の一生を考えた事はないが、心が通じる様は強く印象に残っているのが強烈に思い浮かばれる。

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著者プロフィール

熊本県生まれ。早稲田大学文学部英文学科卒業。在学中、ボート部で活躍。卒業後ヨーロッパを放浪。帰国後、高校の英語教師、旅行雑誌の記者を経て、エッセイストに。傍ら、カヌーによる川旅に打ち込む。これまでに日本の一、二級河川約200を漕破。さらに北米、ニュージーランド、ヨーロッパにまで活動範囲を広げている。長良川河口堰問題や川辺川ダム建設反対運動、吉野川可動堰問題などにかかわり、講演などを行う。

「2008年 『イギリスを泳ぎまくる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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