秘境駅へ行こう! (小学館文庫 G う- 2-1)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094114119

作品紹介・あらすじ

交通の要衝であり、本来、人々が集まるはずの「駅」なのに、まわりに民家がまったくないどころか、そこに通じるまともな道さえも存在しない駅がある。「なんで、こんな辺鄙な場所に駅が…」そう疑問を感じたところから筆者の旅が始まった。しかし訪ねてみると、すぐ横を渓流が流れていたり、野生の動物に囲まれていたり、あるいは明治時代の建造物が現役のまま残っていたりと魅力にあふれ、彼はますますのめりこんでいく。筆者主宰のインターネット大人気サイトから厳選、加筆した、秘境駅面白ガイド。

感想・レビュー・書評

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  • 読書録「秘境駅へ行こう!」3

    著者 牛山隆信
    出版 小学館文庫

    p84より引用
    “ そう、このあたりは全国的にも有名な豪
    雪地帯なのだ。このため真冬に只見線に乗っ
    て社葬を眺めていると、隣の只見駅までは道
    路が通じているものの、田子倉駅に行く途中
    で明らかに「ここから先は除雪不可能」とあ
    きらめたように道路は山積みのままの雪の中
    に埋もれていく。”

    目次より抜粋引用
    “秘境駅1小幌駅(室蘭本線)
     秘境駅2張碓駅(函館本線)
     秘境駅19影待駅(高千穂鉄道)
     「秘境駅への旅」お薦めモデルコース
     全国「秘境駅」ランキング”

     電機メーカーに勤めながら日本中の鉄道を
    全て乗りつくすことを目標とする著者による、
    全国の存在はあるが利用度が極めて低い駅を
    訪ねて回った記録を記した一冊。文庫書き下
    ろし。
     北は北海道から南は宮崎県まで、廃墟と見
    紛うような駅や周辺の写真と共に紹介されて
    います。

     上記の引用は、福島県の田子倉駅について
    書かれた項での一節。
    登山や紅葉見物、ダムがあるのでその関係者
    が利用するそうですが、冬は完全に雪に埋も
    れるとのこと。それでも鉄道は除雪して走っ
    ているそうで、鉄道関係者の執念を感じさせ
    る話です。
     秘境駅への行き方ガイドに、観光案内とグ
    ルメガイドも書かれていて、鉄道や駅に興味
    なくても、少し見てみるのもいいのではない
    でしょうか。
     同じように旅してみたい人向けに、モデル
    コースが載せられています。ただ、20年以上
    前のデータですので、真似をするのならしっ
    かりと調べ直さなければならないでしょう。
    うっかり取り残されると、命に関わるような
    駅もあるようですから。

    ーーーーー

  • 「なんでこんなところに駅が?」という駅の探訪紀。面白いんだが、文章をもっと整理してくれないとなぁ。写真も豊富なので、文庫ではなくムックで出せばよかったのに。企画段階での編集者の腕が悪かったか。

  • 日本全国のおすすめ秘境駅を紹介

  • 31個の駅を紹介。乗降がほとんどない無人駅で駅寝をするなど、かなりマニアックです。

    2014.04.29 『明治・大正・昭和の鉄道地図を読む』を読んでいて見つける。

  •  著者のHPの方が断然お薦め。書籍というカタチに嵌め込まれ、記述が上品に流れてる。HPの方は生き生きしてる。

  • 2018/03/30 19:00:33

  • この書籍は、牛山隆信氏の「秘境駅」の推薦駅ですが、載っている駅数が少ないですが、その分著者が「秘境駅観光」モデルコースなど載っています。

  • 著者とは同年であった。本書では1999~2001年の間の秘境駅探訪記が記されており、この短期間にこれだけ訪問するのはサラリーマン作家には大変だったろうと想像される。しかも厳冬期の北海道での雪中ビバークのような駅寝には驚かされた。秘境駅へ行くというのは、確かに既知の観光地へ出かけるのとは違い、事前のリサーチが重要だ。軽妙で、でも抒情的な文章は、どこか宮脇俊三氏の影響を感じる。

  • 飛行機あるいは特急列車で目的地に直行し、そこでパッケージ化された観光をする―この本の著者は、少なくてもそういうのは自分の旅のスタイルではないという。私も、可能な限りはローカルな鈍行列車での旅の方が好きだ。ただし、私の場合には、やはり一応はそれ相応の観光地なり何なりの目的地はある。ところが、著者のそれは秘境駅なのだ。もちろん、そのほとんどは無人駅であるばかりか、そこには何にもない。民家の1軒さえもないのだ。北海道から九州まで、著者が巡った選りすぐりの秘境駅の旅。酔狂といえば酔狂な旅だ。

  • 秘境駅ブームの火付け役?というか元祖な本。

    この本で知った「田子倉」駅を見に行った時には、
    駅以外何もない駅なのに、やたらめったら人が来ていて
    ビックリしました。
    みんなこの本、読んだのかなあ。

    初版が古いので、紹介されている駅の中には既に廃駅もあります。
    残念・・・

    色んな駅があるんだなあ、行ってみたいなあと
    旅に出たくなりました。

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著者プロフィール

1967年東京都八王子市出身。1999年ごろ人家が少なく到達困難な駅を「秘境駅」と命名。2001年『秘境駅へ行こう!』(小学館文庫)の発刊で「秘境駅」という言葉とその魅力が広く世間に知られることとなり、秘境駅訪問ブームが起こった


「2017年 『秘境駅跡探訪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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