素晴らしきラジオ体操 (小学館文庫)

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著者 : 高橋秀実
  • 小学館 (2002年8月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094181012

素晴らしきラジオ体操 (小学館文庫)の感想・レビュー・書評

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  • いやまったくこれは「エンタメ・ノンフ」以外に分類不能でしょう。高野秀行さんが「横綱」と評していただけのことはある。資料や関係人物を徹底的に取材し、かつ、自分の目で確かめる、その熱の入り方はすごいが、対象は「ラジオ体操」。「あたーらしーいーあーさがきた」のアレである。高野さんも書いているけれど、なにも都内全部のラジオ体操の集まりを回ることはなかろうに。しかも一緒に足踏みまでしちゃって。不思議な人だなあ。

    普通のジャーナリストなら「ラジオ体操は軍隊から生まれたもので報国が目的だった」などと見てくれのいい結論でまとめそうなところだが、著者は違う。あくまで朝のラジオ体操で出会った人たちの実感にこだわるのだ。当然、おさまりのいい結論なんかない。そこがとても信頼できる気がすると同時に、ま、脚光を浴びることはないだろうなあとトホホな気持ちになる。この人の著作は帯で村上春樹が絶賛したのに(しかも二回も)そこそこしか売れなかったそうだ。かく言う私もこれが初めて。遅ればせながら他のも読んでみよう。

  • リリース:茂樹さん

  • 毎朝6:30に取りつかれたようにラジオ体操をする人を「ラジオ体操人」と呼ぶ。どんな人たちがはまっているのかを書いてくれるのかと思いきや、そのような記載は最初と最後の章だけであり、中の8章中6章ではラジオ体操の歴史を延々と語られている。正直、歴史の記載が長すぎて、飽きた。

    ラジオ体操の起源は、アメリカの保険会社が保険者を死なせないために、健康になってもらおうと作成した体操である。それを米国で保険の調査をしていた簡易保険の逓信省の役人が日本に持ち帰り、日本放送協会と組んで始めたものだという。
    ちなみに、現在のラジオ体操は改訂版の第三版目(戦後の)とのことだ。さらに東京23区内で年中無休でラジオ体操を実施している会場が266か所(1996年)もあるようだ。参加者は高齢者中心。音楽がなると自然に体が動いてしまうのだそうだ。

    ラジオ体操は本気でやると汗をかくぐらいになると、聞いたことがあるが、そんなにまじめにやったことが無いのでわからない。

    私も年を取ったらラジオ体操をやっているのかなぁ。やだなぁ。

  • ラジオ体操をめぐる冒険。「ラジオ体操」が異国も驚愕の健康マスゲーム、宗教行動のひとつとして機能するまで、してからの流れを描いています。エンターテイメント性あふれる一冊。

  • ラジオ体操人には老人が多いのだが、最近は騒音問題がうるさくてそのへんの公園などではできないため、「火葬場」でやる人達が増えているらしい。早朝から、火葬場でラジオ体操する老人の集団・・・シューーール!!

  • 一冊を通してずっと「ラジオ体操」である。
    端から端までなのである。

    しかし、軽快なラジオ体操のメロディーを摸倣するような軽妙な筆致によって語られるのは、一見笑ってしまうようなものであっても、その実かなり深いのであった。

    「ラジオ体操」から見えてくる、昭和という時代。
    そして、その時代のいかがわしさと、盲目的な直進性。

    かつて神社で、公園で、校庭で、繰り返ししてきたラジオ体操――。
    それがまさか、霊能力者と、天皇とつながるだなんて!


    いとうせいこう氏による解説が、非常に良く本書の特徴をまとめている。
    「愛しながら斬る。自己を高みに置かず、まさに対象とすれすれの共振を楽しみながら事実を切り分ける。いや、寸止めという技を使いながら、読者にとどめを任せる。」

    「ラジオ体操」というバイアスで、「昭和」という時代を、まさにそのような手法によって読み解いた一冊であった。

  • ラジオ体操も毎日いった。(^-^)V

  • 別にラジオ体操はすばらしくはないよね。

  • なぜかラジオ体操にはげむ人々とその成り立ちにせまる。。べつにせまらなくても誰も困らないけど、作者は気になってしまったらしい…。

    なんか憎めないテーマ、登場する人々はどこかコミカルで哀愁さえ漂う。昭和が少し違って見えるかも。なんとも言えない「しょうもなさ」が好きです。

  • これ読んで一気にヒデミネさんのファンに。

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