一休さんの般若心経 (小学館文庫 Y に- 7-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (158ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094187205

作品紹介・あらすじ

一休宗純禅師は、童話や漫画の「一休さん」として知られています。しかし、歴史上に実在した「ほんとうの一休さん」の姿も、一休さんが『般若心経』の解説書を残していたことも、意外と知られていません。本書はその解説書として伝えられている『般若心経提唱』『般若心経仮名抄』『般若心経抄図会』をもとに、解釈を現代語訳。一休禅師が説く『般若心経』の心を、一節ごとにやさしい言葉で現代に伝える初めての本です。本文をイメージした、穏やかな野仏の写真と、一休禅師作の道歌も合わせて掲載しました。ページをめくるたび、しっかりと心の中に刻まれてゆく一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 監修の西村恵信さんは花園大学名誉教授。般若心経の解説と一休さんの短歌、おじぞうさんの写真が一体となった素敵な本です。

    一休さんの短歌は素晴らしいですね。昔から好きです。

  • タイトルを見て、「一休さん」と「般若心経」というつながりを不思議に思いましたが、一休禅師は「般若心経」の解説書を残していたそうです。

    本書はその現代語訳版。
    なにがなんだかわからない、呪文のような「般若心経」を、一句一句に分けて、その意味の説明をしてくれているため、とてもわかりやすかったです。

    一休和尚は、アニメで知られる姿とは違い、実際にはかなり奇人だったということは知っていますが、人柄がにじみ出るような温かい解説だったので、おやと思いました。
    もしかすると、これは著者が現代語訳の温かみかもしれませんが。

    「色即是空」の意味がどうもよくわからずにいましたが、丁寧に解説が入っていたため、(なるほど)と思いました。

    第1部は般若心経の解説、第2部は一休禅師の人生について書かれています。
    一休禅師の奇行についても、淡々と、あくまで彼によりそった語り口となっており、確かに著者の視線の温かさを感じました。
    著者は、元お寺の住職をしていた人なので、ありがたい法話を聞かせてもらった感じです。

    般若心経の解説本として、わかりやすく、また読みやすい一冊になっています。

  • 一休さんのとんちこそ般若。写真を見てるだけでも癒される。

  • 敬愛してやまない、一休宗純の目線で般若心経を説いた、とてもすがすがしい入門書です。一休さんの遺した「一休和尚法語」
    「一休道歌」「一休骸骨」や「一休蜷川狂歌問答集」や「水鏡」の言葉を使って般若心経を説いていく、またエピソードもたくさん書かれていて 一休さんを知るにはとても良い。
    また、佐藤健三氏の撮る野仏も愛らしい

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