人類は衰退しました (ガガガ文庫)

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著者 : 田中ロミオ
制作 : 山崎 透 
  • 小学館 (2007年5月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094510010

人類は衰退しました (ガガガ文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 『高度に発達したライトノベルは純文学とみわけがつかない。』を体現したような作品。
    パロディというかクリシェがおおい、でも肥満した妄想を爆発させる文体がとても純文チックな文章。妖精さんがほのぼのシュール。
    童話みたい。ライトノベルなんて読んだことないと豪語するそこのあなた、騙されたと思ってまずはこの一冊から始めませんか?

    ――
    すぐ足元にたくさんの妖精さんが集まってきます。
    「お元気そうですね」

    「おげんくです」「むだにげんきです?」「いきいきいきてますが」「ちりあくたみたいなぼくらです」「なぜかいきてます」「ふしぎだー」「いきてるってふしぎです」「じつは、いきてないのかもです」「せかいはもしかするとじぶんひとりのまぼろしかもです」「きのうあたりからいきてるです」「そういえば、いきてます」

    ――214Pより引用

  • 人類は「衰退」し「引退」。旧人類となった。
    そして現在、地球は「妖精さん」のものになっている。
    学舎最後の卒業生の一人、<わたし>は
    おじいさんの後を継いで国家公務員<調停官>に。
    (といっても給料は現物支給なので高給取りではない)
    楽そうだからこの仕事を選んだものの、
    <わたし>を待っていたのは
    「妖精さん」に翻弄されたり翻弄したりの
    多忙と怠惰を極める(?)毎日だった――。

    《感想》
    ラノベ界でも修羅の道、女性主人公の本作ですが、
    読んでみて納得。
    このゆるさは<わたし>にしか出せない。
    発展することをやめ、静かに終わりへと近づいていく
    人類はこんなにも穏やかです。

  • どういう因果か、Amazonの「おすすめ」の本に入っていたので、なんとなく購入。
    金額合わせのための(配送料を無料にするための)ザ・衝動買い。

    でも、けっこうお気に入りです。

    くだらないんだけど、おもしろい。
    なんか、全体的に力の抜ける、まったりした雰囲気。
    リラックス用の本。
    ちょうどマンガを読むのと同じ感覚で読めます。

    妖精さんがもう、本当にバカバカしくて、可愛くて。

    2冊目も買っちゃおうと思っている今日この頃(でも本屋さんで見つからない。。。Amazonだと他の本も買わなきゃだしな〜)。

  • 寝る前に読むと幸せな気持ちになって眠れます。
    限りなくゆるいんだけど、時に知的で、ユーモアのセンスに富んだ、作者の文才がすばらしい。

  • ほんわか。
    群れた「妖精さん」のざわめきがブラックかつ小ネタ満載で楽しめた。

    どっかであらすじを知って探し求めた割には…という感もあるが、
    無欲な感じの旧人類と、予想の斜め上をいく人類こと妖精さんはほんわかに素敵。
    次巻は…古本か電車で暇なときか

  • ほーりーしっと(=世界の仕組みや妖精さんの秘密に心ときめかせながら、主人公とおじいさんや主人公と妖精さんとのキャッキャウフフを楽しみながら、物語の要素の作りや妖精さんの行動からいろいろ深読みしながら、世界や妖精さんや主人公やテーマや作者のことを楽しみつつ知ることができる超良作)。

  • (・ワ・)『にゅあんすで』

     アニメ見て興味がわいたので。久しぶりにラノベ読んだわ。
     妖精さんがかわいかったです。
     さくっと読んだんだけど、まあ、ラノベらしく、微妙に小難しいことがちりばめられてるなっていう。そのへんは流しつつ、妖精さんのかわいさを堪能させてもらいました。わたしちゃんって何歳くらいなんだろうなぁ。二十歳くらい?
     末尾の報告書って、提出する先、あるんですかね。おじいさん? 読んでくれるかな。
     続きを探して読みたいところ。
     妖精さんの会話は全部好きなんだけどね、抜粋。ちくわさんとわたしちゃんの会話。


    「いっそけっこん、しますか?」
    「しません」
    「そおかー」


     結婚という概念は知ってるわけだ、って思ったけど、妖精さん、コンビニも知ってたしな。

  •  良かった。果てしなく良かった。まぢで良かった。
     これまでロミオさん関連ではクロスチャンネルしか知らなくて、童話風な物語ではどの様な作風になるのか全く予想できなかった。正直期待外れの作品になるのではないかと疑っていたのだが、全くそんなことは無く充分に楽しめる作品だった。

     キャラクターの少なさを感じさせないテンポの良い会話。小難しさの無いすっきりとしたストーリー。というか、登場人物で名前が明かされているキャラが全く居なかったな。妖精さんはあくまで仮名だし、主人公やお祖父さんは名乗らないし、最後に出てきた人物も名乗っていない。学生時代の主人公の友人もY氏という扱いだ。唯一学舎OGとして「奥月」という名前があるだけだ(だが物語とは関係が無い)。こんなところにも作者のこだわりを感じてしまう。

  • 読み切りかと思ったらシリーズものでした。

    衰退するまでの話かと思ったら、衰退して人類は妖精になり、人類は旧人類に。
    その妖精の謎を解き明かすお話でした。

  • わたしさんと妖精さんの会話のキャッチボールがいちいち可愛い。

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人類は衰退しました (ガガガ文庫)の作品紹介

わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。すでに地球は"妖精さん"のものだったりします。平均身長10センチで3頭身、高い知能を持ち、お菓子が大好きな妖精さんたち。わたしは、そんな妖精さんと人との間を取り持つ重要な職、国際公務員の"調停官"となり、故郷のクスノキの里に帰ってきました。祖父の年齢でも現役でできる仕事なのだから、さぞや楽なのだろうとこの職を選んだわたしは、さっそく妖精さんたちに挨拶に出向いたのですが…。田中ロミオ、新境地に挑む作家デビュー作。

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