人類は衰退しました 5 (ガガガ文庫 た 1-6)

著者 :
  • 小学館
4.10
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本棚登録 : 836
感想 : 66
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  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094511833

作品紹介・あらすじ

わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。すでに地球は"妖精さん"のものだったりします。そんな妖精さんと人間との間を取り持つのが、国際公務員の"調停官"であるわたしのお仕事。そしてこの仕事に就く前、多くの時間を過ごしたのが"学舎"と呼ばれる人類最後の教育機関です。寄宿舎で出会った友人たち。RYOBO230r。秘密の倶楽部・のばら会。感傷に浸るにはまだ早いのに、なぜ思い出すの…?里に現れた侵略者!奮還チームを組んで地下に潜ったわたしたち-死亡!?ピロリロリンでCONTINUE。

感想・レビュー・書評

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  • こどもっていいね!

    なぜか分からないけど感動がある…妖精さんが優しいから?

    でも妖精さんってゴブリンなんだ…。

  • 「妖精さんの、ひみつのおちゃかい」
    学舎時代の回顧物語。
    これまでと異なる趣きで、少し戸惑ったが、一番心に響く話だった。
    主人公の内面に重点を置き、人としての成長を描いている。
    人によっては感動で泣くのでは?

    「妖精さんたちの、いちにちいちじかん」
    ゲームネタ。
    どう見てもテトリスだったりインベーダだったり。
    ビット数云々、ポリゴン云々と、これはハマる人にはウケるだろう。

  • 「妖精さんの、ひみつのおちゃかい」は、主人公の少女が学舎で学んでいたころの物語です。学舎に入るのが遅かったためにいじめの被害に遭うことになった彼女でしたが、意外なふてぶてしさを見せてくれます。オチといい、なかなかブラックなテイストが利いています。

    「妖精さんたちの、いちにちいちじかん」は、ゲームをパロディ化した話です。ゲーム関係のさまざまなネタが詰め込まれています。

  • 今回は少女小説とゲームのかなりわかりやすいパロディ
    少女小説の方はまだともかくゲームのほうは適当過ぎであるが
    むしろ逆か
    こういう話ばかりかかないで一般受けする話をかけば直木賞くらいとれるのに(キリッ)
    と思うが書きたいものを書いているだけなのだから仕方がない

  • [評価]
    ★★★★★ 星5つ

    [感想]
    やはりレトロゲームネタは元ネタを知っていると面白い。まあ、若干は知らない元ネタも存在していたが、それにしても助手さんはモテたかったのだろうか。
    人類が衰退している中でベビーブームが発生するのは良いことなのだろうか。
    「わたし」と「おじいさん」が食べていたキノコはしっかりと効果を発揮するのだろうか。老衰の場合は復活したらすぐに死んでしまうのだろうか。
    前半の学生時代は悪友「Y」と出会い、色々とありながらも成長してく様子が書かれていたな。転校当初の「わたし」は今よりもコミュニケーションが苦手だったことがよくわかった。

  • 人類は衰退しました 5 (ガガガ文庫)

  • 978-4-09-451183-3 312p 2010・1・24 初版1刷

  • 7月22日読了。図書館。

  • シリーズ5巻目。
    私ちゃんの過去のお話と、ゲームの世界になっちゃうお話の2編。

    過去のお話が、なかなかほっこりするような終わり方をしていて、良いですね。
    かわいくてほんわかしてそうなのに、こういう話は少ないので。
    まぁ、途中結構きっついことも書いてますが(女学生の心闇?みたいな)。
    しかし、妖精さんが頭の中に入ってたのってちょっと怖いですよね…私ちゃん、抵抗なく受け止めすぎ…。

    後半の方は、正直自分がゲーム関係に明るくないので、元ネタがわからないのが多かったなぁ…。
    テトリスとぷよぷよくらいはわかりますが。
    それでもそれなりに楽しめました。
    最後にジャンルを美少女ゲームにしてた、助手さんの真意を問うてみたいところです(笑)。

  • 今回も2本立て。
    ひとつ、学園に入った頃。
    ひとつ、『人生』がゲームになった事。

    人見知りに、人と話すのが苦手となれば
    こうなるのかも…な状態。
    ここまできれいに一人で立っているふりができるのも
    ある種強さではあるかと思われます。
    張りぼてもの、ですが。
    でも確かにこういう状態に置いて、基本的には
    そういう落ちはよくあるパターン。
    むしろそっちではなく、拾った本について
    それ以上何も起こらなかった事に驚きです。
    てっきり乗りこまれブラフ? と思ったのですが。

    そして突如としてゲーム化する村。
    いや…これ色々混ざってますね? と
    ゲームをした人ならば、激しく突っ込めます。
    落ちものゲームに、グミの消えもの。
    ついでに昔懐かしの発射(?)ゲームまで。
    最後はRPGで終わるのかと思いきや…。
    まさかの落ちはそこですか! でしたし。
    という事は、ぴろりろりん♪ は好感度…。

  • 妖精さんのお茶会(学舎時代)
    ぼっちだったわたしちゃんが成長する話。
    女の子って怖いー以外にも色々ある話。
    ちょっと感動する。

    妖精さんのゲーム機
    すべてがゲームになってしまう妖精さんの作ったゲーム機の話。
    ゲームネタが満載のゲーム好きにはちまちまとした笑みを与えてくれる。
    私もレベルがあったら有効化したい。

  • ネットオフで購入。
    ・「リドル」とはなぞなぞのことらしい。
    ・p26のあたりやp41の自分のための場所さがしの話なんかは、ぼっち人生が長い自分にとっては身につまされる話だったわあ。

    ・2番目のお話はレトロゲー好きやファミコン世代にとってはたまらないのでは。

  • 人間の影に妖精さんあり?

  • 前半はわたしの学舎時代の話。
    ほぼアニメ版と同じだが、こちらのほうが好き。

    後半はゲームネタ。半分程度しかネタがわからなかった。
    世代の違いかな。

    あとがきにやたらと共感してしまった。 

  • 1〜5巻読了。
    SF(すこし不思議)、ほんわかパステル調のブラックユーモア(笑。
    衰退した我々旧人類に変わり、台頭した新人類「妖精さん」がとにかく素敵。

    5巻前半、主人公のダウナー気味にスタートする学舎生活ストーリーが白眉。
    身につまされるシリアス有り、友情あり、妖精さんあり。
    それでいて、適度な狂気に溢れるちょいブラック。
    これぞまさに「人衰」。
    こういう作品があるからラノベも捨てては置けないのです。

  • ようやく。
    もう2年半くらい前なんですね。
    丁度、アニメで学舎編を観たあとなので
    すんなり読めました。
    まだ2冊あるのでのんびり読みます。

  • 【読了】田中ロミオ「人類は衰退しました 5」 8月9冊目

    8月の9冊目はアニメも好評な「人類は衰退しました」の5巻をチョイス。思えばアニメ1話を見た時に、ブックオフに1巻から5巻が揃っていたので、ガバッと確保したのだけれども大正解。まとめて買えるチャンスはそうそうない。

    さて5巻は2つのエピソードで構成されているのだけれども、注目すべきは前半のエピソードだろう。”わたし”ちゃんの学舎時代のエピソードが語られている。これがまた妙にシリアスなのに、なかなか良い読後感で素晴らしいエピソードなのである。"わたし”ちゃんファンには必読のエピソードだろう。

    学舎時代のエピソードなので、アニメの同類誌で登場したYも当然のように登場する。圧巻だったのはYの最初のセリフが間違いなくYの声で脳内再生されたこと。Yの登場シーンはセリフから入るので、その状況、セリフの内容が完璧にYでしかありえないように書かれている。ダメな小説だと誰の会話文なのか前後の記述確認しないと分からないものもあったりするが、こういうところに作者の基本的な筆力の高さが感じられる。

    後半のエピソードは妖精さんの作った不条理な道具に翻弄されるエピソード。これは割と普通の「人類は衰退しました」における通常進行なお話。ただ、オチがちょっとニヤリとさせる点が秀逸。

  • その誘導に気がつくにはあまりに些細な違和感だったのです。
    8ポンドもあるボールを簡単に投げたりなどできない。

  • わたしの過去編。
    一巻でフラグ? があった内容ですね。
    ぼっち族であるわたしが徐々に群れていくのがわかります。
    一匹狼の女の子が実はホモォ好き(少年限定)と
    欠点を与えることにより、可愛らしさを感じ取れます。
    秘密の通路からの綺麗な人たちの汚いところを知る。
    人によっては嫌悪してしまうところかもしれませんね。
    私は、人間らしさがわかっていい使い方だと思いました。
    来月はアニメ化ですね。
    まきげ幼女はおそらく出ないんだろうなぁと思って残念系。
    文末でライバルとの再開がありますし、今後も出てくるのかなぁ。

    ゲームの世界へなってしまったというもう一つのお話。
    こっちはあまりぱっとしない内容だったような。
    少しゲームにこだわり過ぎて、形式的な文章といいますか
    ゲームの世界へ変わったら。という普通でした。
    ただ、普通に見えてゲームの世界をうまく表現しているようにも感じました。
    おそらく、ゲームの世界のような話を読み慣れているから、普通に思えるだけ。
    そんな気がします。
    それとは別の話ですがこの話はある意味で、
    著者が言いたい言葉が隠されているという感じでしょうか。
    ただ、これにより行ける世界が増えたので伏線の増やし方では
    ありなのではないかと思いました。
    今後もきっと絡むことがあるんだろうなぁと。

  • 一本目は「わたし」の学舎時代の話。珍しく人間がいっぱい出てきます。二本目は村がゲーム化しちゃった話。これは面白いです。ゲーム好きじゃなくても分かるレベルのゲーム。

  • 前半の部では「わたし」の過去がついに明かされる。
    友人との関係や「わたし」の葛藤、それらの描写が絶妙で、
    ★5つはこのお話があるため(後半のお話もおもしろいが)。

  • 懐かしさとあたたかさの満ちる5巻

    孫ちゃん(これで定着でいいのか?w)の学舎時代の話「妖精さんの、ひみつのおちゃかい」

    クスノキの里を襲うお決まりの怪事件「妖精さんたちの、いちにちいちじかん」
    の豪華二本立て!←言ってみたかっただけ

    前編の余韻は素晴らしく良かった
    あったかくて、うれしくて、たのしいかんじがするです?

    孫ちゃんのあのヒネた性格が形成される過程と
    あと女って恐ろしいなっていう


    後編の怪事件のカオスぶりは相変わらず(笑
    今回は自分にとっても馴染みが深いテーマで
    うんうんと頷きながら読み進めました

    人は何故超美麗グラフィックを求めるのか!?
    難しい議題でありました


    私自身も、永遠のお茶会でありたい

  • 前半の過去の学校話は割とまっとうに学園青春しててビックリw
    若いから? あんまり飄々としていないw こういうのもいいなあ
    後半はレゲー好き得展開。ピコピコでドットでカクカクポリゴン! @.d

  • 【再読】
    このシリーズはサクサク読めて好きなんだけど、毎回理解しきれていない感じが辛い。SF満載な話だとまだ諦め(?)もつくけど、今回の「妖精さんの、ひみつのおちゃかい」みたいに、分かったようで全然分かってなかったっていうのが一番虚しい。だから読み終わった後にいろんな人の考察を読むのは必須。その度に そういうことだったのか! となるのも何だかなぁと思うけど。自分の限界か…。でもそれだけ深い(考察しがいがある)シリーズってことかな。
    過去のエピソードを読んで、「わたし」のこじらせ具合には少し親近感を覚えないでもない。クラスメイトをたまたま同じクラスになった赤の他人に過ぎない人と言い切るところとか、結構好きです。でもここまで貫き通せるのもスゴい。後半の話は前に読んだときよりゲームネタが分かってちょっと嬉しかった。次読む頃には全てのネタを把握できるか、、

  • 一つ目の話はいわゆる過去話ですが、ダークな展開ではじまって、明るくなってきたところでまたダークに引き戻されます。終わってみると素敵な話として輝きだきます。

    二つ目のお話は8bitな話でほのぼの感はどこにいったのか!といわんばかりにゲーム的要素をメタメタな感じに展開します。未だにこういうのにわくわくしてしまう年頃のようです。

  •  人退5巻目。前半は優等生でぼっちな孫ちゃんの過去話。比較的重たい雰囲気のまま物語が進行していくのですが、細かい心理描写はさすがロミオさんという感じでした。
     後半のメタメタなゲームパロはぶっとびすぎでした。元ネタが分からない部分も多かったですが、とても面白かったです。こういう発想が思いつくのが羨ましいです。

     なおロミオさん念願のショサイのために、今後も微力ながら協力させていただきたい所存です。ええ。

  • ゆるーい感じで始まった本作も、はや5冊目。今回は大きく2パートに分かれているが、前半の心理描写、後半のメタ構造、1冊でロミオさんの魅力を存分に味わえる。毎回ですが、好みが別れる文体なのはご愛嬌。

  • 前半は「わたし」の学者時代の話。ぼっちの描写がリアルで涙が出てくる(笑)
    ちょいちょい挟む感じで過去の話とかやってくれるといいなぁ。

    後半はレトロゲーがやりたくなる話。
    元ネタは懐かしのアレとかアレですね。こういうメタなの好きです。ゲームはグラフィックが進化すればいいってもんじゃないんですよ、ええ。

  • まさかこのシリーズで泣かされそうになるとは
    もうこの作品なにがくるのか予測できない

    主人公の学舎で過ごした過去話とメタにまみれたゲーム話
    前編と後編でのギャップがすごい
    前編で感動させてしんみり…
    と思ったら後編でネタまみれに

    過去話はとても綺麗に終わっていて読後感が素晴らしい
    余韻がじわじわしんみり
    最終話エピソードかと思えるようなお話
    今までで一番好きな話でした

    前編のしんみり感はどこへやら
    後編はもうなんでもありのメタメタに
    ある意味いろいろ力が入ってる感じが…
    ネタがわかっていたらもうにやにや

    前編後編どちらも切なく楽しく可笑しくて、
    主人公も妖精さんも更に好きになるような、とてもとても良い話でした

  •  後半の話がまたフリーダムでいいですな。

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著者プロフィール

小説家・ゲームシナリオライター。代表作『CROSS†CHANNEL』『人類は衰退しました』『Rewrite』(竜騎士07、都乃河勇人との共著)『ミサイルとプランクトン』など多数。

「2016年 『アウトロー・ワンダーランド 1 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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