- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094512236
作品紹介・あらすじ
「これは引きこもりではない、立てこもりである」。現実の世界がつらすぎて、引きこもりをこじらせてしまったささみさん。心配したお兄ちゃんと邪神三姉妹がささみさんの部屋への侵入を試みるも、「天岩戸」の結界と謎のゲームで徹底抗戦!ささみさんの「デレの部分」を攻略し、『ささみポイント』を貯めろ!?相変わらず弱く、迷って、がんばれないささみさん。そしてその混乱に乗じて現れる「敵」。「ねぇあなた-過去を変えたい、って思ったことありません?」誘惑と後悔、決断と絆-。特別編も収録、一気呵成のシリーズ第3弾。
感想・レビュー・書評
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冒頭からいきなりの再引きこもりを読んで、アニメのエピソードを思い出してみたら、ギャグ回でかかみとの友情回だった事を思い出して、少しだけ笑えた。
ところが第二部への予想外な繋がり方をしたので心底驚いてしまった。いかに自分がアニメを適当にみていたかを示しているようで、苦笑いしかできない。
今巻は扉絵のかがみが可愛かった。
[more]
それにしても第一部の鎖々美のかがみを拒否する時の対応は女性が女性にやる対応ではないよな。
能力を利用された九尾は「ねぇ、今、どんな気持ち、どんな気持ち」って感じでスッキリしたな。
魂の抜けたつるぎはなんだかゾワッとしたが、素の性格でエロエロである事には笑えた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
引きこもりのささみさんが己の意思を示す回。
邪神三姉妹のつるぎのバグは微妙に治らないものの、
日常的にはなんとかなりつつあり。
それでも妙に「籠城」を図るささみ。
原因は前巻で母親に仕込まれた術。
これにより太りに太った。
実はこれがささみのもう一つの姿として分離する。
ささみの中に呪呪がいる。
一時のささみの「最高神の力」を呪呪が護ることに。
ささみの意志は「最高神の力を持って護ること」をやめることだ。
他の神々、人間を信じてサポートする。
これが月詠の巫女に与えられた事と確信して。
新キャラ 蛭怒川情雨(えどがわじょうう)
連れ立つのはメイド姿の狐の耳と沢山の尻尾を持つ少女。
最後にも新キャラとしてたまのクラスメイト登場。
櫛名田希美はたまを大人として認識する。
たまを訝しむ人はそう居ない。
要するに「見える人」なのだ。
そういうい事に「敏感な人」ともいう。
たまと友達になれた初めての人。
チョイチョイ ミッちゃん(仮)業務日記 が笑えます。
そこに出てくるささみの父「留座(るざ)」が・・・ -
月読親子の和解の巻、個人的に呪呪さんの可愛さにやられた。また前半の内容がアニメと違っていて楽しめた。
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3作目。みんな頑張ってるんだなぁ。
明確な敵が現れて物語が進展しそう。 -
本編は親子の話。
前巻は切ない終わり方だったので安心しました。というかお母さんかわいいなオイ…。ミッちゃんとの会話でうっかりニヤッとしちゃったよ…。
あと特別編、すごく好きです。たまーっ!かわいいよたまーっ! -
母娘の解決編とでも言うべき内容だろうか。こう、アラハバキへの伏線を引きながら、綺麗にまとまったのは非常に良かった。
個人的には特別編がシンプルで良かったと思う。 -
母との和解。普通に良い。のぞみちゃん登場回ですがアニメ化されませんでしたね彼女。
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これはいいストーリー
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“「わたしは半人前だから、『最高神のちから』に振り回されてばかり。だから、一時的に、お母さんに預けるよ。その間に、わたしは成長する。強くなって、せめて『最高神のちから』に潰されないぐらいになる」
もう夜は終わりにしなくちゃ。
月明かりだけでは、世界はゆっくりと衰退していくだけだから。
「そうしたら、お母さんから『最高神のちから』を返してもらう。そして、この国を管理するのに相応しい存在に——『次世代神』の、つまり新しい神話の『最高神』になる、邪神たまにこのちからを託す」
天孫降臨の時代に、預けられた重荷を。
わたしが返そう。
「たまが成長しきるまでは——お母さんと、わたしが、見守る。それでいいでしょう?もともと、こんなに長い間、『最高神のちから』を必死に確保していた『月読神社』のほうが、間違ってたんだよ。ずっと重荷を抱えつづけて、何でそれを持っていたのかも、忘れたんだ」
「それが、おまえの考えか」
お母さんは、わかってくれたのかどうだか——遠い目をした。”[P.165]
呪々さんとの和解があってよかった。というか呪々さん可愛過ぎる。
ミッちゃんのイラストが見たい。
「お肉」にうさ耳……肉腫ちゃん、人型になれるの?
“「おやおや、良かったですねささみさん——お友達が増えて」
わたしに抱きついたままだったお兄ちゃんが、不意に声をあげる。
いつになく真剣な、刺々しいとすらいえる口調だった。
「僕からも頼みます、どうか——仲良くしてあげてくださいね。ささみさんは、お友達が少ないので、ちょっと心配していたのですよ」
そこで初めてお兄ちゃんの存在に気づいたみたいに、「ぎょっ」として目を見開いた女の子に、お兄ちゃんは淡々と告げた。
「ただし。もしも、ささみさんを利用して良からぬことを企てたり——ささみさんを傷つけるようなことがあったら、たとえお友達でも、僕はゆるしませんからね」
「お兄ちゃん、顔を……」
わたしは気づいた。
お兄ちゃんは、珍しく顔を隠していない。
背後から抱きかかえられているせいで、太陽が逆光になってぼやけているけど。
やけに色鮮やかな両目が印象的だった。”[P.202] -
相変わらずギャグとシリアスのバランスがよい.どちらかというとあざとく計算された悪ノリの結果だと思うけど.件の神々の力がもうなんでもありになってきて,ドタバタの後にあるいつもの解説パートを読んでも若干よく分からない感じになっている気がする.ささみパートも比較的少なかったせいもあるかもしれない.
たまの友人視点で描かれる特別編は,若干2巻の友達作りとネタが被っているような気がするけど,萌え成分の補充にはよい話だった.本編の方は,割りと次回へ含みを持たせた引きだったので,次巻以降,もっと展開が複雑になりそうな予感.