こうして彼は屋上を燃やすことにした (ガガガ文庫)

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制作 : 文倉 十 
  • 小学館 (2011年5月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094512700

こうして彼は屋上を燃やすことにした (ガガガ文庫)の感想・レビュー・書評

  • キャラクター同士復讐の関係が実は繋がっていて、「あんたには関係ない」の意味がより際立つ演出に。だからこそ無関係ではなくなった主人公は、元カレとの関係を無くし、ドロシーとして生きていくことで復讐を果たしたんだ。
    オズの魔法使いを下地にしたストーリーにして、順序立てた構成で読みやすさは◯。ガガガ大賞受賞も頷けるデビュー作でした。

  • 非常にツボりました。

    オズの魔法使いを題材に、自殺志願者たちの救済が描かれた作品。

    学園ものなのに、弱ファンタジー臭。
    自殺の扱いがなんか軽かったり、頭ゆる過ぎな不良がいたり、タイトル通りのことが起こったり、地に足がついてない。
    でも、なんだろう、そこが良い。

    オズの魔法使いの話を引用しつつ、ドロシーがライオン、カカシ、ブリキを助けようとうする姿に元気でます。

    優しい青春もの。好き。

  • 一巻完結。
    優しさげな童話で隠した自分勝手な復讐の話。
    唯一現実を繋ぎ止めようとした情報通の小夏も大切にしてあげて。

  • インパクトのあるタイトルであり、「屋上を燃やす」に至る過程のドラマが、言葉は悪いが面白い。高校が舞台で、スクールカーストというには単純化されているが、その生きづらさや切なさを鬱々と、丁寧に描こうとしている。

    そして「オズの魔法使い」になぞらえられた登場人物たちの関係性が明かされる時の、物語のピースが嵌まる感じが堪らない。

    先日読んだ著作者のデビュー作と言うことで、審査員コメントの煽りにやや期待値を上げすぎた感はあるが、パーツはある程度類型的ながらジュブナイル小説として楽しめた。

  • 自分に足りないものを欲しがっているオズの魔法使いの登場人物たちと自分たちを重ねているのが、一人一人の過去を知るにつれ読んでて辛くなってくる。
    みんな自分に欠けたものを手に入れることはできたけど、学校の隠ぺい体質が解消されていないのは、少しモヤモヤした。
    屋上を燃やした後、全て丸くおさまっってからの、最後のドロシーの復讐が微笑ましかった。
    私も木枝死亡ルートは読んでみたかった。あんなにかわいいカカシを泣かせるなんて許せない。
    個人的にはドロシーの眠ることができないというのがうらやましすぎる。試験前とかに有効活用したら高得点取れそう。

  • オズの魔法使いに寄せて書かれた、復讐のおはなし。

    三年以上前に読んだとき、絶賛失恋中だったために、ドロシーの出だしで挫折したのを覚えています。

    今読めばすごくいいこと書いてる…。
    今読んでもすごく「あぁ…あぁ…」てなる話でした。

    ドロシーと一緒で、四秒に一回思い出す。が、半日に一回。そうやってだんだん傷って癒えて行くものだよな…なんて教えられました。

    今でもこういう本を読んでると、過去の恋愛を思い出しちゃいます。
    結婚する前にちゃんと復讐しとけばよかったなあ…(笑)


    ドロシーの復讐は笑ってしまいました(笑)



    失恋したドロシーは彼氏へのあてつけに自殺してやろうと屋上へ。
    すると、ライオンとカカシとブリキに出会う。
    三人は友だちかと思ったら、復讐し合う三人だった。

    一年前、屋上から転落して意識不明になったソラ。
    ブリキとソラは屋上でであった。
    ブリキはソラに、屋上のことは内緒だと言ったのに、ソラは彼氏であるライオンに教えた。
    そして、不良に絡まれてソラは転落。
    翌年、ソラの妹であるカカシが入学。

    ライオンはソラを転落事故に追いやった不良にいじめられていた。
    転落事故のことを知らないドロシーに元気づけられ、不良に立ち向かう。

    カカシは理科の先生に恋をしていた。
    先生は妻子持ち。
    施設で育って、姉も転落事故にあって、カカシは苦しんでいた。
    ドロシーは理科の先生に立ち向かって、カカシの支えとなった。

    ブリキは転落事故に追いやった不良も許せないし、助けれなかった自分自身も許せない。
    だから、毎日毎日屋上で布を縫って、不良と自分もろとも屋上を燃やす準備をしていた。

    遂に屋上を燃やす日、ドロシーは止めに入った。

    誰も屋上を燃やすことなんか喜ばない。
    ソラが帰ってくるまで、屋上で待ってろ!

    ブリキを助けたドロシーは、最後に自分の復讐をする。

    彼氏にドロップキック。

  • どこまでもまっすぐに、後ろ向きな青春。
    みんなが生きていてくれてよかった。ラストは痛かったけれど、そもそも青春なんて、痛々しいことが付きものでもあると思うし。助けたい誰かのためなら、屋上を燃やしたり、窓ガラスぶち破ったり、元恋人の背中にとび蹴り叩き込んだりできる彼らが羨ましい。

  • 綺麗に、そして優しくまとまりすぎている気がする。

    せっかくガガガ文庫なのだし、
    もうちょっとすっきりしない終わり方でもよかった。

    そういう覚悟はできていただけに残念。

  • 文句なしの5。
    もう一気読みでした。
    あの3人の関係性が解るともうヤバかった。
    最後、スッキリしたぁー!
    アメくんいい子だよほんと。
    そらドロシーも夢中になるよね。
    このタイトルにものすごくあってる作品だと思うし、何だかんだで結局青春してる作品。
    いい余韻に浸れる。
    ほんといい作品に出会えて良かった…。

  • 読後感 はさわやか。
    とても纏まりが良くて、丁寧に積み上げられたツミキみたいな物語だった。

  • 1巻読了。
    まさに青春群像劇。
    シリアスな展開だけどさらりと読める。

  • これぞガガガ文庫らしいガガガ大賞作品。一癖ある青春もの。意外性のあるところもあり、すらすら読める。ガガガ文庫をあまり読まない人にぜひ読んで欲しい作品。オススメ。

  • 終わりが清々しい。
    だれも死ななくてよかった。

  • 読み終わったあと、はー、となった。
    面白かった。

  • 彼女は自殺しようと屋上に行った。
    そこで奇妙な3人組と出会う。
    彼らはカカシ、ブリキ、ライオンと呼ばれていた。
    そして彼女はドロシーと呼ばれるようになり物語は始まる。

    オズの魔法使いですね。
    知っている人はより楽しめるかと思います。

    なぜ彼らはそう呼ばれるようになったのか。
    なぜ屋上という場所だったのか。
    なぜ屋上を燃やすことにしたのか。

    無意味な行動がなく
    その行動には何かしらの意味がある。

    それがこの作品の良さかもしれない。

    カカシ、ブリキ、ライオンの関係性も深く「オズの魔法使い」の物語を良く再現している点もあり楽しめました。

    中盤から後半あたりに「あ、なるほど」と思った場面もあり展開も予想外。

    読んでいてとても入り込める作品で読みやすかった。

    屋上という舞台。そこにいた3人組との出会いの物語。

  • 第5回小学館ライトノベル大賞・ガガガ大賞受賞作。
    児童文学『オズの魔法使い』に着想を得た、4人の男女の青春物語。

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    彼氏にフラれた女子校生・三浦加奈は、飛び降りるために学校の屋上へと向かう。屋上に張り巡らされた金網を登り、死のうとする彼女の前に、奇妙な3人組が現れる。お互いを『オズの魔法使い』の登場人物になぞらえ、ライオン、カカシ、ブリキと呼び合う彼ら。「復讐」という目的を果たした後、彼らも自殺するつもりだという。ドロシーとして迎えられた加奈と3人の、屋上での不思議なスクールライフが始まった…。
    勇気のないライオン、知恵のないカカシ、心のないブリキ。次第に明かされていく3人の暗い過去とつながり。加奈が持ち前の無鉄砲さで彼らの事情に首を突っ込み、彼らを、そして死ぬ気でいた自分自身をも変えていく、美しき青春ジュブナイル。
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    【良かったところ】
    ・死にたいと強く願っている加奈だが、蓋を開けてみれば残りの3人の抱える状況・過去の方が陰鬱に見えて、「そんな簡単に死にたいなんて言うんじゃないっ」というメッセージが聞こえてきそうだ。また、いつの間にやら加奈が他人の死を思い止まらせる側になっているという変わりように、彼女の心の成長が見えて清々しい。
    ・読者は「身に詰まされる」と物語に引き込まれるという話を聞いたことがあるが、本作はライオン・カカシ・ブリキのエピソードをしっかり暗く描き、読者の共感を呼ぶことに成功していると思う。しかし、最後はやはりハッピーエンドなので読後感も爽やかで、きれいにまとまった青春小説だと言える。
    ・キャラクターがどれも良い。特に、ブリキは本作のもう一人の主人公ではないかといえるほど目立つ。加奈がブリキのガチガチな厭世観を見事変えた最後のシーンは素晴らしい。二人のやり合いもコミカルで微笑ましい。
    ・「ソラ」という重要人物と、ライオン・カカシ・ブリキそれぞれが好きな青空、茜空、星空を掛けているところも気に入っている。


    個人的にライオンのエピソードの切り上げが早いような…、と不安に思ったが、その後の章でしっかり彼と周囲の変化について拾っていたのでおkです。
    いや、中高生読むべし!な作品だった。
    復讐も自殺も何かを良い方向に変えるには万全の策ではないと教えられる。

  • ライトノベルよりも一般の小説みたいなテイストで、萌えよりは青春ものと言った方が正しいと思う。おまけに主人公は女子高生で、彼氏にフラれたばかり。物語は「オズの魔法使い」が関わってくる(読まなくて問題無し)。
    文章が巧く、良い意味でむず痒い表現が多かったのは作者が女性なのか、主人公がそうであった所以か……。本作がデビュー作というのが何よりも凄い。エンターテイメントという意味では今ひとつパンチが弱かった。

  • ライオン・カカシ・ブリキ3人の共通点とは? 読みやすく終わりもきれいでした。カカシの絵はどこかで見た気がするが気のせいだろう。

  • 小学館ライトノベル大賞・ガガガ大賞を受賞した青春ジュブナイル。
    ドロシーのアメくん大好きすぎて周りなんか見えない!ッ手言う気持ちは青春の痛々しさ。
    にしても、タイトルがずいぶん穏やかじゃない。

  • オズの魔法使いになぞらえて書かれた青春ストーリーみたいな感じ。物語の緩急が良い。じんわりと切なくって痛ましくって、でもおしまいには晴々とした気持ちになれる。大事にしたい話。

  • 彼氏にふられ、屋上から自殺をしようとして出会ったオズの魔法使いの登場人物に準えた呼び名の三人組。彼らとの交流により自分の居場所を見つけていく話。思わぬ展開、明らかになる人物の過去と関係性、収束していく様、最後の終わってみての爽快感はある。アメ君は告白してきて、好きな人が出来たと去って行く恋多き迷惑な人だし、ドロップキックは有りだ。多少ご都合主義な所があるのも、良いのではないだろうか。しかし、ソラが治っても治らなくてもあの4人の関係はどうなるのだろう。(ソラの寝たきりの治療費なんて無粋な事は言わない)

  • 結構重い話もあった割には読み終えたあとはなんだかさっぱりとしていた。文章の雰囲気のせいなのかそこまでシリアスにならずあっさりと読むことができた

  • 最近読んだ中では
    お気に入りの方。

    「オズの魔法使い」が
    読みたくなる。
    (あらすじは知っているけど
    実際に読んだことはないので。)

    タイトルやイラストも
    よかったと思う。

  • 彼氏にフラれた私・三浦加奈は、死のうと決意して屋上へ向かう。けれどそこで「カカシ」と名乗る不思議な少女、毒舌の「ブリキ」、ニコニコ顔の「ライオン」と出会う。
    ライオンは言う。「どうせ死ぬなら、復讐してからにしませんか?」そうして私は「ドロシー」になった。西の悪い魔女を殺すことと引き替えに、願いを叶える『オズの魔法使い』のキャラクターに。
    広い空の下、屋上にしか居場所のない私たちは、自分に欠けているものを手に入れる。
    第5回小学館ライトノベル大賞・ガガガ大賞受賞作。心に残る、青春ジュブナイル。

    (読了:2012/06/05)

  • 大好きな彼にフラれた加奈は、自殺しようと屋上へ登る。いざ飛び降りようとする時、「オズの魔法使い」のキャラクターの名前を借りた3人に出会う。


    死にたいと願う4人が、死にたいはずの加奈を軸に変わり始める。その葛藤や、迷いを切なく見つめながら読み進めると、ブリキ、ライオン、カカシの悲痛な過去が、明らかになる。


    安易なラストを迎えていないところがいい。悲しみを乗り越えた4人の姿が微笑ましい。

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彼氏にフラれた私・三浦加奈は、死のうと決意して屋上へ向かう。けれどそこで「カカシ」と名乗る不思議な少女、毒舌の「ブリキ」、ニコニコ顔の「ライオン」と出会う。ライオンは言う。「どうせ死ぬなら、復讐してからにしませんか?」そうして私は「ドロシー」になった。西の悪い魔女を殺すことと引き替えに、願いを叶える『オズの魔法使い』のキャラクターに。広い空の下、屋上にしか居場所のない私たちは、自分に欠けているものを手に入れる。第5回小学館ライトノベル大賞・ガガガ大賞受賞作。心に残る、青春ジュブナイル。

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