- Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094512892
作品紹介・あらすじ
ギリシアの神々との戦争によって、愛する人を失ってしまったささみさんと情雨。お兄ちゃんと玉藻前を救うため、生と死の境で修行を積み、いざ、成仏!?魔法少女になって愛のために戦う二人に、インドの最高神が要求する「覚悟」と「試練」。奇跡を起こすための代償と、ささみさんの決断とは-?「お願いだから、がんばってよ…。あんたは、やればできるんだから」それが、彼女の最後の言葉だった-。平凡な毎日はつづいていく。いびつな不安を抱えながら…。物語の終わりと始まり、ターニングポイントとなるシリーズ第6弾。
感想・レビュー・書評
-
ささみさんと情雨が玉藻前と神臣を救うために駆け巡る。
本来は対立関係にあるはずなのに仲の良い2人の掛け合いが面白かったね。どちらかというとささみさんが一方的に情雨をいじっていただけかもしれないけどね。
余りに救出が順調に進んで行くものだからずっと裏を考えしまったよ。最後の展開は予想できなかったな。アレでいいのかはよく分からないけど。
[more]
途中までスサノヲがカッコいいんだか、カッコ悪いんだか、よくわからなかった。
希美の啖呵を受け止めた後の行動はカッコ良かったと思うよ。ただ、それ以上に啖呵を切った希美が男前だったから霞んでるのが残念だね。
後半はささみさんが今までと違って、一人で頑張ろうとしていたことが印象的だったな。最終的には周りから窘められていたけど、最初の頃と比べたら大きな進歩だよ。
最後にささみさんの窮地に駆け付けたのに情雨と仲が良いささみさんに嫉妬するかがみは可愛い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
希美ちゃんの啖呵が気持ちいい。
ささみさんと情雨ちゃんが主人公的な感じですよね。代わりに邪神三姉妹はだいぶ影が薄くなってますけど。 -
今まででもっとも良いと思える巻だった。密度が高い。特に第一部(シヴァ)で、神々の抗争へ人が立ち向かう構図はこのシリーズにもっとあって良かった構図だと思う。
良い巻なだけに、日留女についての浅さが残念だったかな。最後の展開で、彼女への驚きのようなものが生まれてこない。それだけが足かせだったと思う。 -
インド神話乱入。まさかの魔法少女回、そしてかがみA登場!(笑。私ほんとかがみん好きだなぁ。
-
玉藻前とお兄ちゃん救出作戦,口絵イラストにある文章がそのまま本編に繋がっていたとは思わなかった.鎖々美と情雨のペアがパズルのピースのようにぴったりとハマっていて,もはや夫婦漫才.なんかそれっぽいルールに則り魔法少女をやっているけど,絶対に著者が書きたかっただけだよね.「悟り=小五ロリ」は名言.かがみのラストのぶっ飛ばし方はとても良かった.
-
“「おまえ、やっぱりあいつ<クシナダヒメ>の生まれ変わりだよ——気が強くて、みんなを守るために自分から生け贄に志願して、『悪神<八岐大蛇>』相手にも一歩も退かなかったあいつの。惚れちまいそうだぜ、何度でも。でも、今回はちと俺様が先走りすぎたな」
気楽に試合場の結界を破ると、ちいさな母親をひょいと抱きあげて。
「ごめんな、ママ。そんなに寂しがってるなんて思わなかったよ、あいつ<クシナダヒメ>が生まれ変わったのを知って、居ても立ってもいられなくなってさ——。でも、希美の言うとおりに、あいつと希美は別人なんだよな」
ちいさな希美ちゃんを見下ろして、スサノヲは楽しそうに。
「でも、あらためて言うよ。おまえ——俺の嫁になれよ。おまえが欲しい、櫛名田希美。いちから、おまえのことを好きになる。そんで、今度はおまえに迷惑かけない方法で、おまえを幸せにしてやんよ」
「あたし、まだ小学生なのよ」
希美ちゃんは、わずかに頬を染めると、しっかりスサノヲを見据えて。
「だから、まずは——お友達から、なら」”[P.137]
主人公がその場を乗っ取られるのはもうぞくぞくするね。
大人かがみちゃんべっぴんさんすぎ。
最後に情雨ちゃんのお父さん帰ってきちゃったうわわ。
“どん、と彼女は踏みだして、全身を輝かせながら怒鳴った。
「この怒りを燃やしてわたしは戦います!今のわたしは姉と妹のちからを習合し、三位一体を顕したこの国の『最高神』——名づけて!かがみA<エース>!!」
殺虫剤みたいな名前だなあ。
「Aとは!!もちろん太陽神<アマテラス>であり!成長したこの姿——大人<アダルト>であり!究極<アルティメット>であり!最終兵器<アトミック>であり!最終戦争<アルマゲドン>であり!何よりも……」
そこでやや言い淀んで、真っ赤になって俯いて、でも勢いがついて止まらないのか。
「鎖々美さんへの、わたしからの、あ、あ、ああ——」
全力で叫んだ。
「 愛 ! ! なのです!!」
かがみ飛ばしてるなあ。
しばらく出番なかったせいかなあ……。”[P.263] -
神話というのは美しく儚く優しく残酷で脆いものだと。
せっかくささみさんと情雨ちゃんと、それに玉藻前といい感じになってきたっていうのにラスボス登場。もちろん目的は世界征服。
あーもうどうなっちゃうんだよぉ。気になるよーもどかしいよぉ。
そんな感じ。 -
ドンドン新しい無茶な話を絡めてくるな。でもうまく取り込んでてうまいな、と思う。
しかしインドの神様もオタだったとは。ていうかネラー?
話の方はまだお兄ちゃんの件も残ってるし、まだまだ続きそうだな。 -
神話大好きな自分にとってささみさんはかなりお気に入りです。左さんがイラストなのも素晴らしいとおもいます。そして6巻の表紙はキツネ耳幼女…!鼻血が出そうです。
最後のささみは昇天してしまったのでしょうか。7巻からは
いわゆる「神の視点」からの語りに戻りそうですね。それはそれで楽しみです。