やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。4 (ガガガ文庫)

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著者 : 渡航
制作 : ぽんかん⑧ 
  • 小学館 (2012年3月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094513325

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やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。4 (ガガガ文庫)の感想・レビュー・書評

  • “「何してんのお前ら、っつーかなんで水着なの」
    息切れしない程度に駆け寄った俺が質問すると、
    「わっせろーい!!」
    小町にばっしゃーと水をかけられた。頭から水をかぶり、髪を伝ってぽたぽたと滴が落ちる。……冷てぇ。
    上がりかけたテンションが急激に下がってきた。おいおい、こんなのトイレの個室にこもったときだってやられたことねぇぞ……。
    一瞬にしてどんよりとした瞳で小町を睨めつけたが、小町に反省の色はなく、けろっとした様子でさっきの質問に答える。
    「準備で暑くなったから水浴びだよ」
    「水着は平塚先生が川で遊べるって言ったから……てか、ヒッキーこそなんでここいんの?」
    由比ヶ浜は水着なのが恥ずかしいのか小町を盾にしながら質問を返してきた。
    「いや、俺は顔洗いにきたんだけど……」
    「そんなことより!」
    話の途中で小町がカットインしてきた。
    「ほらほら、お兄ちゃん新しい水着だよ!」
    小町はぐいっと見せつけるようになんだかよくわからんポーズをとった。
    薄いイエローのビキニはふちがフリルで彩られ、南国トロピカルな雰囲気を醸し出している。小町が元気よく水しぶきを上げるときらきらと輝いて見える。なんだよ、これスプラッシュスターかよ。ひとしきりいろいろなポーズをとったあと、小町がじっと俺の目を見る。
    「はい、感想は?」
    「ん、ああ。そうだな、世界一可愛いよ」
    「わぁー、適当だなー」
    小町があからさまにがっかりした。いや、っつーか、お前家でもそういう格好だしな……。”[P.197]

    気づけば夏らしいことをしてましたっていう。
    留美ちゃんの件は……一番何とかしてやろうっていう解決策だろうけどそれを実行しちゃいますかーおわー。
    リア充チームとのやり取りも意外とスムーズで。ぼっちが分からない葉山くんは、でもそれでも良い人だよなぁこれ。
    Yで気づいたけど二人とも名字も名前もY始まりじゃないですか……。
    雪ノ下さんと葉山くん辺りの過去が予想はつくけど気になる。
    あと轢いた車の件も比企谷くん気づいちゃったね気になる。
    渡さんは自身の名前あたりからも名前に同じ音をくり返していれるのが好きなのかな。

    “「……なぁ、もし、ヒキタニくんが俺と同じ小学校だったらどうなってたかな」
    その問いに俺は即答する。
    「決まってんだろ。お前の学校にぼっちが一人増えるだけだよ」
    「そうかな」
    「そうだろ」
    やけに自信のこもった声になってしまった。暗闇の中で、葉山が漏らす忍び笑いが微かに聞こえる。その笑いを誤魔化すように葉山が小さく咳払いをした。
    「俺はいろんなことが違う結末になったと思うよ。ただ、それでも……」
    まるで言葉を選ぶような間だった。
    「比企谷君とは仲よくできなかったろうな」
    …………。予想していなかった言葉に一瞬、意識が空白になる。誰とでもうまくやることができる葉山が、こんなことを言うなんてな。俺は一呼吸おいてから、ちょっと恨みがましい声を作る。
    「……ひどいな、お前。今ちょっとショック受けたぞ」
    「冗談だよ。おやすみ」
    「おう、おやすみ」
    俺はこのとき初めて葉山隼人という存在を正しく認識したのかもしれない。葉山が比企谷八幡という存在を正しく認識したのと同様に。
    優しいだけではなく、どこか苛烈さを秘めた声音。
    あの言葉に嘘など何一つないのだと、俺は直感していた。”[P.276]

  • ネタバレ 深い、深いなぁ。苛めの解消にはベストの回答なんてないはず。比較優位の回答すら不明だろう。にもかかわらず、一つの規格外のテーゼを提示する本巻は凄まじい。また、この八幡の提示したテーゼに対して、葉山の立ち位置・言動が、直接的なアンチテーゼとなっていて、話しに締まりと深みが出てくる。本作は、他の作品と違い、無駄に男性キャラクターを消費していないのが好感。

  • 続き。図書館で。
    ん~。ヒキガヤ君と妹ちゃんのやり取りを読んでいると彼は別にコミュニケーション能力に欠けている訳でもないのに何で孤立してるんだろ?と思わなくもない。彼がこだわるほど周囲は彼のことを気にしてなさそうだし上手く立ち回れば友達の一人や二人出来そうだけどな。ま、彼はその上手く立ち回る気がまるでないので友達が居ない状態に甘んじているというかそれで良いと思っているので友人が出来るはずもないんだろうけど。

    ただ「ハブ」は周囲が一人を孤立させるのに対し「ぼっち」は個人が選んで一人の状態に居るという主体性も出てくるんだなぁとなんか納得しました。だからヒキガヤ君はハブられてる訳でなくボッチなのだな。

    そして臨海学校。ボランティアってもっと馬車馬の如く働かされるモンじゃないんですかね?ちょっと配膳手伝ってレクのお手伝いで終了。(そして梨とかリンゴを丸のまま剥くって描写がアニメとか漫画にはよく出てくるけど四つ割にしてから剥く方が楽だし綺麗に出来ると思う。一人一個丸かじりするなら話は別だけど。)さらに自由時間はボランティアスタッフだけで川遊びとかなんか…めっちゃ楽そう。そして何かあったら俺たちに声をかけてくれなんて葉山君は言ってるけど何かあった時の対処方法…きちんと責任者とか本部とか把握しとるのかいな、と不安になりました。そして最後の解決策は後で保護者から苦情が来るレベルだと思う。結局のところ汚れ役を引き受けた葉山一派は懐が広いな。ヒキガヤ君は立案だけで表には立たないからアレ、苦情が来ても矢面に立つのは葉山君だもんな…。
    個人的には一人でもいいんじゃない、とは思う。無理に仲良しこよしゴッコをさせようとしたところで無理だしねぇ。ヒキガヤ君に奉仕部が与えられたようにどこかに逃げ場があればそれで良いと思う。学校にも家庭にも逃げ場が無いのは本当につらいだろうと思うけれども。(そういう意味では可愛い妹がいる時点でヒキガヤ君は真のぼっちではない気がしなくもない。猫も居るし。)

    なんか京葉線とか海浜幕張とか本当にご近所さんって感じの小ネタ満載でその辺りがじわ~っと面白い。私も麦芽ゼリー好きだったなぁ…。いまだに給食に登場するんだろうか?そしてシタールは美味しいですよね。

  • 友達がいて学べることがあるなら、友達がいないことで学べることだってある。
    この二つは表裏一体で等しく価値があるはずだ。
    (p91「③誰に対しても葉山隼人はそつがない」)
      ◆  ◆  ◆  ◆  ◆

    誰とも会わず、極力家から出ない。
    そんな夏休みを過ごす八幡だったが、
    奉仕部としてキャンプ場でのボランティア活動に強制招集。

    しかも、なぜか同じクラスのリア充組と協力することに。
    顧問の平塚先生は「仲良くする必要はない。上手くやれ」と言うものの…。
    さらに、林間学校に訪れた小学生たちのなかで、
    不自然に孤立する少女がひとり。

    「みんなで仲良く」なんて不可能だ。
    なら、どうすれば彼女の問題を解決できるー?

      ◆  ◆  ◆  ◆  ◆

    長編シリーズを読むときは、
    あいだに1冊以上別の本を読んでゆっくり楽しむ派です。
    …というわけで、俺ガイルぼちぼち読み進めています。

    今回もヒキタニ君のぼっち論が冴えわたる!
    刺さる名言が多すぎて、
    引用をどこにしようか迷ってしまいました。
    ちなみに次点はp261の「”みんな”という魔物」のところでしょうか。


    孤立している鶴見留美の「問題」を解決するお話ですが、
    最終的に八幡たちがたどりつく解決法はもちろん、
    そこへ至るまでの会話も見どころです!

    葉山や三浦たちリア充たちを相手にすることで、
    そもそもの前提が間違っている…
    「みんな」とぼっちの間に横たわるモノが現れてくるかのようです。

    でもきっと、それは誰もが
    大なり小なり抱えている問題…だと思いたい。


    ところで、ナデシコネタが出てきてホッとしてしまった。
    …ジェネレーションギャップ的な意味で。
     それではっ

  • メインキャラも出揃ったようで(注1)、このあたりから、まじぼっち話になってきた。ふーん、昔のシカトは今はハブるっていうんだ。ぼっちの気持ちがよくわかる管理人は、涙がにじんできて、、、2軍リア充のチー君にはわかんないよっ!と文庫を投げつけたら、ゆきのんの大事な表紙イラストが折れちゃって、さらに涙(ToT)。あいかわらずの小ネタがちらほら。梨の生産量日本一(注2)とか、県民のおやつ麦芽ゼリーとか、誕生日順のクラス席順とか、無駄な千葉知識が、僕的にはポイント高い!

  • 夏休みの林間学校でのボランティア活動の話。奉仕部に加えて、F組の上位カーストである葉山くんのグループも参加しており、意外にも、この葉山くんがかなり物語に関わってくる。

    水着あり、肝試しあり、キャンプあり、花火ありと、夏休みならではのみどころ満載で、登場人物も多いのでかなりにぎやかな巻となっていた。かたや、恒例の奉仕部の活動が、葉山くんたちも交えて、いつもよりもシリアスぎみで、自分自身の経験も含め、色々と考えさせられるものだった。

    このシリーズは巻を重ねるごとに面白くなっていっているように感じる。徐々にではあるが、平凡な学園生活から、色々波乱に満ちていきそうな展開を見せているので、ますます目が離せない。

  • 人間関係の本質を見事に捉えた描写に舌を巻く。
    また、それらを表現させるのに年下の小学生達の面倒を見る。というところが自然でとても良い。
    アニメでもこの話から俺ガイルが好きになった。

  • キャンプ回。
    みんなのわにはいっていけない子の面倒とか色々見るよ。

  • 相変わらず楽しく読める。
    安定のぼっち論。
    夏休みは家で快適に引きこもるべきです←

  • アニメでちょろっと見た話だったんだけど、林間学校ってこういう経緯だったか。ストーリーはさておくけれど、年上としか遊べない子供っているんだよね。それが、現代ではぼっち扱いなんだなとか思うと、ちょっと怖くなった。とはいえ、そういう子供なりのアドヴァンテージはあるって描写だったので、まあ、よかったかな。で、まだ事故の話を引きずっているとは知らなんだ。

  • アニメでも放映された、千葉村での林間学校ボランティアの巻。「問題を解決するのではなく、解消する」という、ヒッキーの本領が如何なく発揮された。「俺ガイル」シリーズにとって、ターニングポイントとなった重要な巻だと思う。

  • 現代社会に対する鋭い批判、パート2。
    渡辺雅男ではないが確かに今日ほど階級制が固定され、社会が流動化されていない日本というものもないかと思われる。ある種高校といった場でも如実に反映されるわけである・・・ってかこの作者すごいなぁ。

  • 今作は前作よりもこのシリーズの根本的なテーマだと私が思っている「空気」にスポットが当たっている。
    山本七平という人が書いた『空気の研究』という本がある(名著なので是非読んでほしい。)が、それを読んでいれば、もしくは読了後に読めば、根本的なテーマの奥深さを知ることができるだろう。

    <内容>
    奉仕部の面々が合宿という名のボランティアでスクールカースト最上位の葉山たちと「うまくやりながら」いじめられている一人ぼっちの女の子を救おうとする話。
    日本人は「空気」や「雰囲気」に弱く、「空気」や「雰囲気」には逆らえないというある種の習性?を上手く利用した展開でとても読み応えがあった。
    実際、八幡のとったやり方は許容されていいものではないが、リアルの場であっても、効果的なのではないかと思った。

    前作までは言動の残念さが面白いライトノベルだったが、今作は「スクールカースト最底辺にいるという強さ」を感じることが出来た。

  • この巻も一部納得が出来ない部分があるものの面白かった。
    次巻も読みたい。

  • 合宿と集団と鋳型の話。材木座がゲーセン仲間と交わしている言語はスラングとして実在するのだろうか。怖すぎる。クラスから爪弾きにされている者として八幡が共同幻想みたいなもんに怒りを覚えるのは分かるが、破壊するために建てた作戦もなかなか畜生である。よくチクられなかったな。そして戸塚とのイベントが正統派ラブコメそのものだ。祝福あれ

  • なんか巻を重ねる毎に面白く、作風も磨かれている。作中で八幡が言ってることは捻くれていて多分まちがっているのに、妙な説得力が確かにある。
    不思議な魅力を持ったシリーズだ。

  • 作劇上わかりやすくするために、悪人ははっきりと悪人として描くのが標準なのですが、このレーベルに似合わずに、リアルな人間社会というか、こども社会を描きにきました。既刊分で言及していた、草食動物や魚の群れが「仲間」を盾にというか、犠牲にして自ら生きる様を具現化してきました。

  • 夏休み強制参加ボランティア編。
    八幡の本領発揮としてはこの辺からが真骨頂なのではないかと思う。
    小学生のボッチの解決方法とかは、下手すれば更に酷い事になるという方向が彼らしい。
    何故、彼の意見が通ったのかの部分が弱い印象もあるけど、まあ、それはそれ。
    嫌な話でいい話と言う感じでありました。
    そして、またただでは終わらないのが俺ガイル。さらりと気になる話を持ってくる。

  • 20130721
    夏休み、合宿

  • アニメでやった内容がけっこうそのまま。
    残念なお風呂でどっきりは小説だけかな。

    葉山隼人はやっぱりかっこいいです。

  • 八幡はすでにぼっちじゃないし、ダークヒーロー化している。

  • 小学生のお世話がてら山で合宿するお話。
    展開的には番外編みたいなノリもあるんですが、雪乃と葉山の過去を匂わせたりと細工は流々と言った感じ。仕上げを御覧じるのはもう少し先のようです。
    昔の ゆきのんとゲストの小学生・留美が似た状況だったんだろうというのは判るんですが、そのへんもまだまだエピソードが埋もれてそうで、明らかになるのが楽しみなような怖いような。たぶん、姉のんも噛んでる気がします。
    しかし、あのサービス?カットはどうなんでしょう。誰得。
    今回は八幡のちゃぶ台返しの手法が注目なんでしょうか。かなりの荒療治ですけど。やり方は正直よろしくないと思った。

  • 渡先生の文章は面白くて好きです。

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夏休み。誰とも会わず、遊ばず、働かず。一人悠々自適な生活を送る八幡だが、平塚先生から招集がかかり、奉仕部として雪乃や結衣たちとともにキャンプ場でのボランティアを強制される。しかし、なぜかそこにいたのは葉山、三浦などの「リア充」組。強制的に発動された青春っぽいイベントに、八幡たちはどう立ち向かう?水着に花火に肝試し、キャンプの夜の会話、そして風呂…?「みんな仲良く」なんてできるわけがない!?夏は、ぼっちにとって忌避すべき危険がいっぱい。相変わらずひねくれ、間違い続ける青春、第四弾。

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