森の魔獣に花束を (ガガガ文庫)

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著者 : 小木君人
制作 : そと 
  • 小学館 (2012年4月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094513349

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森の魔獣に花束を (ガガガ文庫)の感想・レビュー・書評

  • 初の、ガガガ文庫読了である。
    ガガガとルルルが創刊された時は
    なんだ、ちょろそうなラノベシリーズ。

    私は一生読まないな、と思った。

    だが、人生分からない。

    ラノベだけは、若い作家さんがバリバリ
    書くほうがやっぱり面白い…と思うが
    読まないと思ってたガガガ文庫である。

    ラノベのお勧めリストにあって、内容に
    惹かれて借りた。かなり手を尽くして。

    で、読了。


    名家の疎まれた少年が、当主としての資格を
    示すために、彼には無理そうな試練を与えられ
    事実上放逐される。

    彼が向かった森には恐ろしい魔獣がいて…。

    そんな導入。

    乾いた地の文。
    あまり感情の強く伝わらない、主人公の会話。

    でも。

    彼の出会った魔獣の少女は、いきいきとしてる。
    途中まで、人間の少年と魔獣の少女が、どうして
    愛し合ったか、理由も心情も解っていても
    描写が淡くて物足りなかった。

    印象が一転するのはクライマックス以降。

    街からやってきた狩人が、魔獣である
    ロザリーヌを狩ろうとしてからが白眉。

    彼女も密かに、彼のためを思い、訣別して
    彼を街に帰そうと思った矢先…。

    互いを庇って、彼らは重傷を負う。

    ロザリーヌの脚を移植…されて助かったクレヲ。
    彼を助けるために身体を刻み脚を失ったロザリーヌ。

    そこでした、彼らの決断は、人によっては
    愚かと見えるだろう。
    お涙頂戴の切なさだとも、見えるかも。

    結末の良し悪しは、お読みになった方が
    考えて頂きたい。

    私が、素敵だ、と素直に言えない理由は
    たった一つ。

    クレヲは、試練の成功の証、青い薔薇を
    グラント家に届けるべきだった。

    途中からそれをあえて失念してしまってる
    ようで。それはロザリーヌを選んだからだけど。

    やるべきことはやって見せて、そっと
    森に戻って、発見されてあのラストだったら。

    もっとクレヲが大人の男になったことが
    際立ってよかったと思うのだ。

    ロザリーヌの変化が刻々と分かるだけに
    そこが惜しい。ロザリーヌは、最初から
    女の子で、そして魔獣でもある。

    彼女が、彼を傷つけられて、
    心から、少女でなく、女になったこと。
    その怒りや悲しみの一行が鮮烈だっただけに。

    ああ、けれど森でクレヲはいたかったのかな。
    他の何より、ロザリーヌのそばに。

    互いの思いの、朝露のような白さ透明さ。
    それは、不思議に印象に残る。

    着眼点はいい。

    地の文がもっと練れて、心理描写も細かくなって
    作者様が書きたいところと、書かなくてはいけない
    ところの文章の温度差が埋まれば、もっと良くなると
    思うのだ。

    たぶんガガガは、やっぱり読まないと思う。
    でも、うん。このお話に気付かされた事がある。

    それは、誰にも言わないし書かないけど…。
    ふふふっ…。

  • 久しぶりに読後びたんびたんするぐらいおもしろかった!スピード感はあんまなくて、伏線のはり方もぎこちないけど、隠し方は上手だし、意外性もあっておもしろかった!
    あと、かわいい!触手かわいい!触手がかわいいの!かわいいの触手なの!

  •  すごく純粋な、少年と魔獣の少女の恋物語。
     こういった作品は、どれだけファンタジーの世界に没入できるかで、おのずと感想も変わってきます。読者の適正も言わずもがな、作者の力量にもろに左右されがち。地の文から単語や表現のひとつひとつに、読者を現実に戻さないような配慮がなければいけません。作者の描いたファンタジー世界の書き割りが、見えてしまっては台無し。
     何度かそれを見て見ぬふりをしつつも、楽しめることはできたので、個人的には良作でした。

     誰でも読めるけど、誰でも楽しめるとは限らないのが辛い所。

  • このヒロインと主人公は割れ鍋に綴じ蓋って感じで好き。
    ホンノーさんもうまい配置だと思う。

    ラストの主人公のセリフは若干蛇足気味かなと思った。

  •  表紙のイラストが良かったので買ってみました。
     一緒に歌を唄ったり、バラを育てたりする2人が微笑ましかったです。クレオは自分が絵などを褒められて、ロザリーヌはクレオに知らないことをいろいろ教えてもらい、2人とも少しずつ変わっていく様子が良かったです。
     終わりの方はちょっといきあたりばったりな感じがしましたが、童話のような雰囲気の温かい話で面白かったです。
     後半はあまり絵の話題が出なくなってくるのですが、クレオが絵を描くシーンはもっとたくさんあったほうが良かったと思います。

  • 痛々しいほどの綺麗さ。何物にも邪魔されないし、されたとしても揺るぎない確かな愛を見ました。イラストも可愛らしくて好きです。

  • 一冊完結。
    人喰いの少女が織り成す純愛ファンタジー。
    心通わぬ人達の中で生き永らえるより愛する人に看取られながら死にたいと、僕も思う。

  • 人外少女と落ちこぼれ貴族少年とのファンタジーなボーイミーツガールもの。イラストのためか地の文の書きっぷりのためか、あまり悲壮感を感じなかった。実の父に見放され、森の中に取り残され生きるか死ぬかというところなのに、どこか緊張感を感じさせない。少年少女がもっと上の年齢だったらよかったのかも?ロリっぽく感じる。物語としてはきれいなに一冊にまとまっている。魔獣というあからさまなファンタジーよりは「魔女は世界に嫌われる」のような人間社会が作り出した脅威からくる話の方が好みだなぁ。

  • ファンタジー世界のボーイ・ミーツ・ガール物語。
    ホンノーの心境を思いながら2回目を読んだら、1回目よりよほどグッとくる物語になった。

  • 優しいおとぎ話系ボーイミーツガール

  • ボーイミーツ人外ガール! お伽話のような雰囲気が痛ましい話を上手く和らげてくれて、よく考えたら重い話でも嫌な雰囲気を感じさせられなくてすごくよかった。

  • 小木君人『森の魔獣に花束を』
    人に愛されるコトを知らなかった少年が、魔獣と恋をした。
    病弱で絵を描く事
    家督継承の儀式として、魔獣の棲む森から青い薔薇を取りにいくコトになったクレオ。
    護衛に騙され、森で1人になり魔獣の少女と遭遇してしまう。
    彼女のほんの気まぐれで命を拾われ、一緒に暮らすようになるのであった・・・

    聞いたコトのあるような話だったが、自分で立つコトを知らなかった少年が立ち上がる姿
    人と魔獣の垣根を越えて育まれる愛情。
    彼女がとった彼の為の決断。
    全て愛おしく、楽しめた。
    純粋さは忘れたくないねぇ。
    電車で泣いてしまったよ(笑)

    世界観が狭く感じたのは、クレオ・ロザリーヌが知っている範囲だからと思うと納得はする。
    沢山の話がある世界であって欲しい。

  • その日彼は~の、小木君人作品ですね。
    前作ではひどくがっかりさせられたのですがw
    今回は評判通り良い出来でした。

    プロローグの幼稚さにはあきれましたが
    エピローグの美しさは素晴らしいですね。

    名作とか呼ばれるほどの作品ではないと思いますが、
    秀作だったと思います。

  • 異種族間の交流と愛を描いた作品です。

    主人公はひ弱な少年で、森で生きる術など持ち合わせておりません。
    魔獣に捕まった主人公は食べられそうになりますが、代わりに絵を描き、歌を教える事で生かしてもらいます。

    こうして交流を持つ中、二人は相手に信頼を抱き、いつしかそれは恋心に変わります。

    最初はエサやペット程度の扱いだった少年を、最後は自分を犠牲にしてでも助けようとする魔獣の姿は感動的でした(^_^)

  • 魔獣の少女と人間の少年の物語、と言うとベタだけど、心温まる異種族交流に癒される。

  • なよなよっとした主人公と人を食べる魔獣(女の子)との異文化コミュニケーションの話.やや物理的に痛々しい表現があるけど,ラノベらしくオブラートに包まれていて,終始とてもハートフルな内容だった.実際に実現可能であるバラの接き木が重要な役割を担うのも良い.
    室内育ちのクレヲが森で暮らしていく内になぜか健康的になっていくという伏線は,結局本人の思い込み?

  • こういう作品を待っていたんだよ、と言いたくなるような、素敵な作品でした。やはり、小木さんはこの系統の、心暖まる話がいいように思いました。種族が違う、背景や価値観が違うものがだんだんお互いを知り合って心が近づいていく描写が、穏やかで優しく、心が優しくなるようでした。なんと言うか、大人の童話、という感じでしょうか。作者には是非ともこの路線で行って欲しいです。

  • ロザリーヌ(緑)かわいい。ファンタジー色が強い。ハッピーエンドになったはずの結末はよい。イラストはかわいい&きれい。

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森の魔獣に花束を (ガガガ文庫)の作品紹介

剣と魔法が大きな力として存在する世界。クレヲは絵を描くことだけを生きがいに孤独な日々を過ごしていた。だが、名家に生まれた彼は、跡継ぎになるための試練の旅に出なければならなくなる。禁断の森へ踏み込み、そこで半人半植物の魔獣の少女と出逢う。あっけなく捕まったクレヲは、なんとか気を惹いて助けてもらうが、代わりにペット同然に拘束されてしまった。こうして始まった奇妙な共同生活だったが、クレヲはいつしか安らぎを覚えていく。しかし平穏な日々は長く続かなかった…。人と魔獣の恋を描いた心温まる異色ファンタジー。

森の魔獣に花束を (ガガガ文庫)のKindle版

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