やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (6) (ガガガ文庫 わ 3-10)
- 小学館 (2012年11月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (359ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094513806
感想・レビュー・書評
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うわ、なんか後味良すぎ。ぼっちによる、ぼっちのためのヒーローものになってきた。悩める憧れのヒロイン雪ノ下を救うために、ひねくれ八幡が捨て身のひとことで世界を変える。これを文化祭実行委員会というフツーなお題でやるところに、ぼっち作家の執念、、、いや才能を感じた。悪役二軍女子さがみんを出した時点で、かなりのチャレンジ。仲間になっちゃったらぼっち小説じゃないし、敵のままなら能力カースト肯定(一軍>二軍>ぼっち)で、落としどころが難しい。結果は敵のままだけど、ぼっちがヒールに徹して二軍も動かす。で、一応カースト否定(一軍=二軍=ぼっち)もちょぴり。エンディングの豪華女性キャラバンド演奏は営業用としても、オタク材木座と川崎をラストミッションに使うあたりの気配りがすばらしい。「あきれるほど変わらないのね」byゆきのん。今まででギャグ度最低なのに、シリーズ6巻目にして、ブクログ最高評価の4.5点。全国の隠れぼっちから人気を集める理由がわかったかも。
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文化祭の回。アニメ第一期の最後の話と対応しているものの、ストーリーも人物描写もアニメ版よりずっと深いので、ほとんど別作品として楽しむことができる。本巻の見どころは、やっぱり雪ノ下姉妹の関係性と即興バンドでしょう。それから、なんちゃって実行委員長の相模南。こういう痛いキャラに、リアルでもバーチャルでもたまにお目にかかることがあるけれど、その痛々しさをここまでバカ丁寧に解説付きで描写した作品は見たことがない。何気ない日常生活において、通常は触れられることのない不都合な真実をいちいち指摘して回らなければ気が済まない主人公(を裏で動かす作者)のモノローグこそ、この作品の本質的な魅力であり、ここ数年のラノベ界で不動の地位を確立した原動力でもあろう。
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文化祭回。他の学園ラブコメの文化祭回では、この感触は得られない。俺ガイルという作品、八幡というキャラ、渡航さんという作家を見せつけた巻になったのではないでしょうか。それにしても、八幡はもう平塚先生のこともらっちゃいなさいよ。
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正直言おう
ちょっと合わないと思ってた俺ガイル
6巻でみんなが絶賛する気持ちがわかった気がした。
素晴らしい巻だった。
八幡。。。 -
大文化祭編。そして表紙の表情がまた。
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比企谷八幡の為人とそのやり方がよく分かる巻。
仕事を嫌がって、専業主夫を目指してる八幡がその実、トップクラスに働いてるという不思議。
雪乃との和解や結衣の宣言等色々一段落して、読了後の満足感は大きい。
とにかく八幡が格好良かった。
事を収めるために尽力したのに、そんな八幡が報われないとか切ないじゃないですか。
ライブの様子を眩しそうに見てる姿がまたなんとも・・・・・・。
解ってる人がいるのが唯一の救いか。
益々八幡の事が好きになってしまった。 -
スクールカースト、文化祭、迫害される自分。この本は、まさに心に突き刺さる一冊でした。