やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (6) (ガガガ文庫 わ 3-10)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・本 (359ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094513806

作品紹介・あらすじ

文化祭。面倒な仕事をスルーする方法は…呼ばれても返事をしない、面倒くさそうな気持ちを顔に出す!?ぼっちのスキルをフル活用して、文化祭の準備から逃げる気満々の八幡。しかし、HRをサボッている間に、文化祭の実行委員にさせられてしまう。新学期が始まってからの八幡は、どこか調子がおかしい。クラスでも、部活でも…。雪乃への疑問は消えないまま、そしてそれを問わないまま…前に進まず、後戻りも出来ない二人、雪ノ下雪乃と比企谷八幡。決して近づかない不変の距離感に変化は訪れるのか。好評シリーズ第6弾。

感想・レビュー・書評

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  • アニメが気に入ったので、同タイミングの6巻から初めて原作を読んでみました。

    文化祭が舞台ですが、ぼっち作品主人公が実行委員になることから騒動の顛末が始まります。
    しかし、文化祭実行委員なんて、ある意味学園生活のかなり高いレベルのリア充と思いますが、ここに場違いな主人公が放り込まれなければ話が始まりません。
    あくまで、ぼっちの厳密な写実主義の「私モテ」と違うところです。

    ここから、ヒッキーが印象的かつ効果的な言動によって、難局を救いますが大いに自らを傷つけることになります。
    それを葉山や平塚先生は理解してはいますが肯定はしていません。でも、ゆきのんは明確に感謝を表明。僅かな僅かな進展。噂通りにタイトルと違ってラブコメ路線じゃないのですね。

    しかし、ヒッキーはささやかにリア充化しており、ぼっちスキルが鈍っていかないか心配です。(心配なんだ!そこっ、心配なのね!)

  • この巻は「成長」がテーマだったように思う。文化祭を通して自らを成長させたいといいながら、その実自らに委員長という箔をつけるだけで向上心のない相模は、この巻を通して成長を見せた雪の下と対照的に描かれている。雪の下の成長は、陽乃にステージに出てもらうように指示するシーンに表れていて、今までの原則論的なやり方踏襲しつつそれを現実に落とし込んでいたのはさすがだと思った。

    また、雪の下の言葉の端々から、今はもう陽乃の影を追いかけていないことがわかったが、それは比企谷の功績が大きいように思う。最後のシーンでは、1巻の雪の下と違い、自分の弱さや現状を認める比企谷のあり方を認めていて、この価値観の変化が雪の下の成長を最もよく表していると思った。

  • たとえ大多数にdisられても、たとえ間違ったやり方だとしても、その結果を理解するヒトに囲まれている事は彼にとって救いなのかもしれない…とは思う

  • ネタバレ 4巻くらいから顕わになりつつあった主人公八幡の、人としての「凄み」。文化祭という高校生活ラノベの定番シチュエーションでありながら、場面設定を実行委員会、つまり裏方作業という捻りを入れて、なおかつ、これほどの「凄み」を浮き立たせるとは…。というより、本当に彼は高校生か…。陽乃の毒も、雪乃の孤高も、八幡の「凄み」に全く霞んでしまう。しかも、客観的に最低な相模を救う八幡が、物語の中では、友人から「最低」と評される構図を紡ぎ出せたとは…。本書の感想は一言、ライトノベル、侮りがたし、である。

  • うわ、なんか後味良すぎ。ぼっちによる、ぼっちのためのヒーローものになってきた。悩める憧れのヒロイン雪ノ下を救うために、ひねくれ八幡が捨て身のひとことで世界を変える。これを文化祭実行委員会というフツーなお題でやるところに、ぼっち作家の執念、、、いや才能を感じた。悪役二軍女子さがみんを出した時点で、かなりのチャレンジ。仲間になっちゃったらぼっち小説じゃないし、敵のままなら能力カースト肯定(一軍>二軍>ぼっち)で、落としどころが難しい。結果は敵のままだけど、ぼっちがヒールに徹して二軍も動かす。で、一応カースト否定(一軍=二軍=ぼっち)もちょぴり。エンディングの豪華女性キャラバンド演奏は営業用としても、オタク材木座と川崎をラストミッションに使うあたりの気配りがすばらしい。「あきれるほど変わらないのね」byゆきのん。今まででギャグ度最低なのに、シリーズ6巻目にして、ブクログ最高評価の4.5点。全国の隠れぼっちから人気を集める理由がわかったかも。

  • 文化祭の回。アニメ第一期の最後の話と対応しているものの、ストーリーも人物描写もアニメ版よりずっと深いので、ほとんど別作品として楽しむことができる。本巻の見どころは、やっぱり雪ノ下姉妹の関係性と即興バンドでしょう。それから、なんちゃって実行委員長の相模南。こういう痛いキャラに、リアルでもバーチャルでもたまにお目にかかることがあるけれど、その痛々しさをここまでバカ丁寧に解説付きで描写した作品は見たことがない。何気ない日常生活において、通常は触れられることのない不都合な真実をいちいち指摘して回らなければ気が済まない主人公(を裏で動かす作者)のモノローグこそ、この作品の本質的な魅力であり、ここ数年のラノベ界で不動の地位を確立した原動力でもあろう。

  • アニメ版のクライマックスだった文化祭の話。
    アニメ版より心情がわかりやすい。
    八幡は完全にダークヒーローでかっこ良くなってるw

  • まず初めに懺悔を。なんで自分は先に最新巻からレビューというお粗末な愚行に走ったのか・・・。初めてなんだから仕方がないよねっ☆
    俺ガイル六巻レビューいきまーす。
    まず恒例の表紙。実は俺ガイルは個人的に気になっていた作品でありました。あれはココロコネクトを買いに行ったときだったか、ベン・トー9.5巻を買いに行ったときだったか、まそんなことはどうでもいいとして。黒髪ロング派の我としては表紙の可憐麗しのゆきのんはかなり好感触であったわけであります(`・ω・´)ゞちなみに平塚先生も許容範囲内っす。
    今回の主になるのは文化祭。・・・リア充爆発しろ。←昨今ではこの言葉が非リアの常套句となってきています。どういった奴らをリア充と呼ぶのかディベートしたら1時間は激論が飛び交う大討論会ができそうですなっ!キャピキャピビッチと「誰からも頼られ頭脳明晰運動部でも大活躍っ」なハイスペック人間を両方共リア充定義に含めてしまうとダメな気がするナゼダロウ。
    文化祭(哀)は苦手です。工業高校が残念だったからか生徒の頭が残念だからか。楽しさを求めて参加している奴らは真性のバカだったのではないかと思いますね。ヤンキーやクソビッチがぞろぞろと歩いてる様はさながら地獄絵図。見た目からしてガラが悪い、やたら集団で固まってバカ笑いする、ブラスバンドの演奏を台無しにする。そんな散々なイベントに労力を使うことがバカらしい。ガンちゃん@がんばらない。それが文化祭(哀)ですね(゜レ゜)
    感想戻ります。文化祭実行委員にさせられてしまった八幡。完全に死亡フラグ。今日のやられ役は決まりですね。というかあれは何だろうね。ぼっちを何故か取りまとめ役とか班長とか、ガンガン行こうぜが作戦になってそうな役職を与えようとする風潮は。バカなの?死ぬの?そんなに公開処刑を見たいのか貴様らリア充は。そのくせに処刑制度を無くせだのなんだの…。それは置いといて。
    周囲のノリで文実委員長になった相模。(´Д`)ハァ…こんなのばっかりだからバカはこの世から無くならない。ちょいちょいいたいげな部分も見せる相模はその周囲のテンションに乗っかる性格を治せばマシな人間になるのではないだろうか。いや治る訳無いか'`,、('∀`) '`,、
    相模の相談からゆきのんが補佐をやることになり、ちょっと不満があるようなガハマさん。友達思いな女の子は素敵ですね。そうやって思ってくれるような存在が身近にいるのはいいことです。現実にそんな存在はいませんが。幻想です。ぶち壊してやるデス!(^ρ^)」
    八幡が文化祭準備に参加したがってた川崎をさり気なく売り込んでいたところはなかなかポイント高いっすね。理想のぼっち像はこういった目立たないながらもクラスのピンチに合いの手を入れて解決してしまおうみたいな感じだと思います。そして合いの手を入れた本人は我関せずで貫き通す、カックイイ!(・∀・)
    そんな簡単な話ならみんながみんな理想のぼっち像になってしまっていそうな気がするのになぜだろう・・・そんな人間いなかったぞ・・・。
    八幡が相模・葉山の会話に(訳:を入れる所がなかなか的を射ていた。さっすが八幡!経験は豊富だなw
    結局ほとんどゆきのんに任せっきりにした相模。お前に罪悪感は無いのかっ!はい同情の余地無し相模。
    ついに休んだゆきのんに心を痛める八幡・ガハマさん。そして八幡がは新世界の神、いやネ申になろうとした。Change The World!!
    本当に実行に移してネ申になっちゃうあたり八幡は本当に強い男だと思う。あのスローガンを決める場で間接的に攻めるかと思いきや直接的な言葉も含めて相手に問題を否が応でも認識させることはあのやり方が一番効果的。さらっと超犠牲にあってるよアピールも欠かさないところに尊敬を覚える。八幡めっちゃ良いやつ!
    文化祭最後で相模は絶対にやらかすなと予想していたけれどあそこまで捻くれるものなのだと反対に感心したぞ。相模の取り巻き2人+葉山も加わって最高の1人舞台が完成したところでの八幡の言葉は強烈に相模に伝わっ…た?はず。「あいつ誰」とか「何あれ」とかめちゃくちゃ酷いわー。葉山も葉山でさすがリア充、そして優しい奴だ。やっぱり八幡ネ申だな!
    [総評]今回も八幡大勝利!の展開(いや逆かな?)でした。リア充、今時の若者、恋愛脳共と色んな呼び方でアレらを呼称してますが、奴らの性根はたいてい脆く腐りきっている。ちょっとした動揺、亀裂、精神的要因で簡単に崩壊する(一部全く効かない例外もたまにいる)酷くちょろいもんですよ。それに比べて我々は時間と場所を選ばず、というか選ぶことすらできずあらゆる物理攻撃精神攻撃サイバー攻撃を受けて耐えに耐えてきた百戦全敗の弱者なのですよ。確固とした強い思いを持っていきてます。黒歴史、フラれた記憶、大勢の前で恥かいた過去、そんなんを全部が全部忘れ去ることは出来ないのです。平和主義を気取れば弱いと見られる、話をしなければ暗いと思われる、失敗したすればドンくさいと勘違い、そんなやることなす事マイナスにしかならないようなもんに期待などとうに忘れましたわ。
    ああああああまた変な感想に……内容に戻ります…。
    八幡は強いですが、それはマイナス面に対して、マイナス局面に対してです。さらに現状を壊さないように維持できるように善処しますがそれは自分を傷つけていることに繋がってしまう・・・悲しいことですよ、ホント。ラストで平塚先生に言われてしまってるし。
    ガハマさん健気です。八幡城はなかなか陥落しませね。それでもめげてないガハマさん好きですっ!キャッ///
    本命はゆきのんですが。いやもそれしかない択一。毒を秘めた物言いが無ければもっと・・・なぁ・・・。現実でも作中でも無い物ねだりは身を滅ぼしますね☆
    やっぱりレビューは最初の巻からやるべきだと気づいた時にはもう遅い!次は5巻の予定(予定)。自由に書けるのはいいけど読みずらし独りよがり過ぎる意味不明な文章、まさにぼっち文とでも名付けようか。やめときますっ><

  • 文化祭回。他の学園ラブコメの文化祭回では、この感触は得られない。俺ガイルという作品、八幡というキャラ、渡航さんという作家を見せつけた巻になったのではないでしょうか。それにしても、八幡はもう平塚先生のこともらっちゃいなさいよ。

  • 文化祭回。
    最後まで読んで、とても面白かったんだけど、ひたすら相模がうっとうしい。
    目立った悪役でもなく、カースト2位集団のリーダーで友達も多い、、、的な人物らしいけど、なんであそこまで嫌いなキャラ設定ができるのか不思議で流石作者さんって感じでした。
    屋上の最終対決も、そんなに八幡悪いこと言ってるか?と思えるくらい。

    と、なっていましたが最後の部室での雪ノ下と八幡の場面で吹っ飛びました。いいシーンでした。
    あと相模捜索での材木座と川崎との話も、短いシーンながらもわりと好きでした。
    物語はやっと春〜秋が終わったようで、次は冬?ですかね。期待します。

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