やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (7) (ガガガ文庫 わ 3-11)

著者 :
  • 小学館
4.22
  • (92)
  • (103)
  • (39)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 1194
感想 : 49
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094514025

作品紹介・あらすじ

京都への修学旅行を前に、どこか浮き足立つクラスの雰囲気。文化祭以来、教室内でさらに微妙な立ち位置になった八幡だったが、最初から地位なんてないようなもんだしな、と我関せず。ところが、奉仕部に持ちかけられた意外な人物からの「恋の相談」。そこにはまた別の人物の思惑も重なって…。旅行は一気に波乱の予感。複雑な気持ちが渦巻き、答えを出せないまま八幡たちは京都へ。まちがっている青春模様は、まちがっているラゴフメ=恋愛模様を生み出すのか。TVアニメ化を直前にさらに盛り上がりを見せるシリーズ第7弾。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 終盤以外は笑える場面やニヤニヤするシチュエーションが多くあったが、終盤はうってかわってシリアスな展開になった。ここから奉仕部の関係が崩れていくと思うと、少し悲しい気持ちになった。また、人間関係は概して変わらずにはいられないと思うが、人間関係の変化を主題とした話を「変わらずにあることとかわっていくことが併存する街」である京都を舞台に描いたのは秀逸だと思った。

  • 修学旅行と告白タイムと。
    まあ、ヒッキーの話では全くないんだけど、結果的にはヒッキーの告白に。
    なんと言うか、これが正しいやり方とは全く言えないのだけど、
    その手法は6巻の手法よりも受け入れ易かった。
    但し、女性陣には受け入れ難かったと。
    この話のあった後でのそれぞれの対応が気になるところです。

    まあ、その前に、6巻から7巻の間に何が起こって割と平穏になったのかが気になる所。
    しかし、その辺りはBDの限定版でと言う……。
    商売うまいな!!(涙

  • 修学旅行回。
    どんどん巻を経るごとに、ほんと八幡が救われなくなってくる。
    途中の女王三浦との会話とか、葉山の会話とか結構良かった。あと戸部翔も随分いいキャラになりました。
    ガハマさんは頑張ってアピールしてる感じで、デート(?)なシーンとか、八幡が無意識男前ムーブしてるとことかもよかった。
    最後の解決ではまた八幡が活躍、わりといい解決方法だと思うんだけど、また奉仕部ギクシャクでまた次も一波乱って感じです。

    おまけのドラマCD書き起こしも面白かったです。文化祭打ち上げ回。

  • 修学旅行編。

    その直前に同クラス、結のグループに属する戸部から、
    「海老名さんと付き合いたい」と。
    移動中からアレコレ作戦を決行する結と八幡。
    が。
    隼人や三浦、妃菜自身から「今の関係を手放したくない」との意思表示。
    姫菜に関しては「誰とも付き合いたくない」と…。

    そして戸部の告白シーンで、おもむろに八幡が
    海老名さんに告白。
    シッカリ断る海老名さん。
    隼人やゆきのん、結に嫌な気分をさせつつも。
    一番効率がいいという詭弁で…

    確かに現状維持ではこの状況を作り上げるのが最上の案かもしれない。
    しかし…それは解決にはならない。

    おまけとして「ぼーなす・とらっく」として、文化祭の後夜祭お話入ってます。
    八幡、結、ゆきのん、小町、彩ちゃん、平塚先生、材木座、そして陽乃が集まってもんじゃ焼き屋で後夜祭。
    文化祭のステージを再現させてENDとしている。
    八幡がキチンと見れなかったから。


    これにて後半戦だそうです。
    俺ガイルの世界観は好き。

  • 数頁毎に何かしらのネタが仕込まれているシリーズだが、一段とその要素が強い気がした。
    分かるネタと分からないネタがあるのがちょっと難点かな。
    今回の問題解決は八幡の良いところであり、悪いところでもあるのが露呈。
    ボーナストラックにある“上司や先輩に言われて嫌だった言葉”が刺さりまくり。
    本当……やめてくれって感じですよ、世の中の上司や先輩さんよ……

  • うーん、ラノベによくあるマンネリ、ハーレム崩壊の兆項が出てきましたか。
    八幡は、ついに最上位カーストと行動を共にして、充実した修学旅行を過ごしています(課題を抱えてはいるのですが)。
    傍目からは、完全に孤高なぼっち男子がユニークさを見込まれてヘッドハンティングされたかのよう。
    著者or編集は、ある程度取材をしているらしく、使い古された京都修学旅行という題材に頑張って取り組まれている印象はあります。
    しかし、作品のコアであるところの八幡の人間関係の洞察、自虐的解決方法が読めてしまうんですよね。その後のダブルヒロインのリアクションも…。
    熱心なファンこそ、そうではなかったでしょうか。
    ストーリーとしての山場の数、驚きが、6巻に比べて平板になったと言わざるを得ません。
    それでも、Amazonレビューは絶賛コメントばかりです。
    俺ガイルも、キャラの一挙手一投足でファンたちが騒ぎ立てるようなラノベのピークに達しているのかもしれません。

    しかし、八幡を気にしている川崎が微笑ましくも少々辛かったです。ハーレム主人公に恋するのは不憫ですから。

    違和感のある最終章。
    ドラマCD付き豪華版のシナリオがそのまま掲載されている内容だそうです。
    本編と一緒にまとめるのは、微妙と感じる方ですが、大人の事情なのでしょう。

    次巻は、ナンバリングからしてお遊び的なので、次々巻で見極めたいと思います。

    図書館で借りました。

  • 修学旅行の話。
    あんなやり方程度で丸く収まるんやったら、そもそも何もせんでも丸く収まったやろに。

  •  正直さは、時に刃となって心を傷つけ、欺瞞とは時に人の心を優しく包み込む。
     
     今でこそ気づけたが、欺瞞、あるいは欺瞞の生む心地よい空間こそが、実は虚無的なのだ。けだし、欺瞞は欺瞞でしかなく、正直さという場合、回復に長い時間を要するかもしれないが、正直さが壊した「もの」を修復できる場合がある。これを知ったからだ。

     かつて、自分の心に正直な言動で、心地よい関係を壊した経験を後悔したくない、こんな気持ちが、そう思わせるのかもしれないし、正直さとは真逆の結論を出す本巻の読後感は最悪としか言い得ない。

     とはいうものの、忘却していたほろ苦い感情を想起させた物語を紡いだ著者には最大の賛辞を送りたい。

     善悪を簡単に決することができないというテーマは、本シリーズの大きなモチーフのよう。葉山がいてこそ、露悪的な八幡が生きるし、八幡がいるからこそ、葉山の理想主義的だが、その欺瞞が際立つ。性格的に悪人とは程遠い二人のキャラクターは実に得がたい。

  • 図書館で。学校行事修学旅行編。

    今どきの高校生は修学旅行というと沖縄とか海外とか行っちゃうみたいですが一昔(ふた昔か?もっと前か?)の関東の学生は京都・大阪・神戸辺りが定番だったよなぁ。(自分は行ってないけど)

    片方だけが盛り上がっているグループ内ロマンスって厳しいよなぁ…。周囲は無駄に煽るし居場所がなくなる感じが一番困るんだろうな。こういう時のガハマさんみたいな無駄に悪気なく応援する人間が一番うっとおしくて厄介。空気読む子なハズなのに恋愛ネタが絡むとグイグイ来るのねぇ…
    結局ユキノシタさんもガハマさんも告白の応援はするけれども相手の子の気持ちは考えてないし、告白が上手くいかなかった時のグループ内の壊れた関係の後始末まで考えてないのがあさはかというか。特に由比ヶ浜さんは一応あのメガネフジョシ、友達なんだろう?お前そっち側からの探りはいれなくていいのか?とその辺りを疑問に思いました。
    一番収まりの良い解決法は京都旅行中に無理に二人をくっつけようとするのではなく、あのグループ内に居場所があるガハマさんがフジョシちゃんに付き合いたい人いる?告白されたら誰と付き合うとか男子たちに聞こえるように話題を振っていればヨカッタのではなかろうかと。そうすれば彼女もゴメン、今は男子同士の恋愛模様を堪能するのに真剣なの、とか返せただろうに。そしてもしトベ君が告白してもガハマさんにも言ったけど興味ないんだ、で終わった話だったろうにな。つまり第三者グループのヒキガヤ君が自爆する必要もなかったのではなかろうかと。

    ヒキガヤ君の行動は文化祭の時よりはダメージの無い行動だったとも思うんだけどな。これからも葉山グループと行動する訳でもないし告白した本人もされた方も茶番とわかっているし元々壊れほどの関係性も無い。葉山とフジョシは感謝している。なのでユキノシタさんとガハマさんがガーガー言うこともないと思うんだけどなぁ…

    というわけで個人的には三浦女王様の株が上がった回でした。そして戸塚君は天使だ。
    ヒッキーもパシリ中にラーメン食いに行くなよ… 戸塚君が材木座の相手しなきゃいけなくなるだろうが!(笑)

  • ふ~ん、お願いはオネシャス、豆チは豆知識、千葉に天下一品の店舗なし。いろいろ勉強になりまくり。今回はタイトル通りの恋愛成就サポート編。京都の修学旅行をひねずに普通に楽しむ高校生たち。酒もタバコも女子部屋のぞきも無くって今どきね♪太秦映画村お化け屋敷シーンで、主要人物の関係が「境界のRINNE」と似てるのに気づいちゃった。
    ・由比ヶ浜→八幡→雪ノ下←葉山
    ・あげは→りんね→間宮桜←十文字
    つか、全く同じじゃね。しかも八幡&カマクラ、りんね&六文の猫つながり。八幡にとっての平塚センセが、りんねの魂子で、頭ぐりぐり。さらに同じクラスの川崎とれんげもかぶりぎみ。これってパクりか王道か。どっちもおもしろいから問題ないです。では、現役高校生には難しい豆チー問題。102ページの東京駅混雑描写は何の引用でしょうか。『あんまり人波に流されるものだから、変わっていく私をときどき遠くで叱られちゃうのかと思うレベル』→答えは、荒井由実の「卒業写真」。八幡くん、ユーミン世代だったのね。

全49件中 1 - 10件を表示

渡航の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×