殺戮のマトリクスエッジ (ガガガ文庫 さ 6-1)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 116
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094514483

作品紹介・あらすじ

サイバーパンクアクション始動!!

西暦20XX年。旧東京湾上に建設された次世代型積層都市トーキョー・ルルイエ。

この都市には【恐怖(ホラー)】と呼ばれる都市伝説が存在する。それは電脳ネット上、どこのデータベースにも存在しない、人喰いの化け物どもだ。
『ルルイエにおける事故死者と行方不明者の約60%がこの怪物の手によるものだ』
そう、噂されている。けれども。所詮はただの噂だ。

しかし、小城ソーマはこの噂を信じている。事実、ホラーを目にしているから。
彼は、ホラーを殺して都市の路地裏を駆け抜ける。
ただ独りで、小城ソーマは、ホラーを狩る。

彼はある晩、ひとりの少女と遭遇する。少女は何かを呟いた後、倒れてしまう。
ソーマは少女をなじみの闇医者へと連れていく。
面倒にはならない。ささいなことだ……。

──けれども、ささいなことでは、なかった。

ライアーソフト「スチームパンクシリーズ」や『Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ』を手がける桜井光が紡ぎ出す、サイバーパンクアクション!!
イラストは『東京レイヴンズ』『死神と少女』等で活躍中のすみ兵!

感想・レビュー・書評

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  • 西暦20XX年、電脳都市トーキョー・ルルイエでは人を喰らう電脳の化け物・ホラーによる被害が相次いでいた。掃除屋・小城ソーマは独り、銀の腕で奴らを狩る。しかしある晩出逢った不思議な少女・ククリを助けたことが引き金となって、ルルイエを覆う巨大な陰謀に巻き込まれていく。真相に辿り着いた時、ソーマは、ククリを――スチームパンクシリーズでお馴染み桜井光の真骨頂が炸裂するサイバーパンクアクション!

    尊敬する桜井先生のラノベです。スチパンシリーズではない独立したもので、お得意のサイバーパンク! スチパンで言うとインガノックを思い出しました。ソーマの「喚くな」とか。ククリが何となくキーアっぽいポジションでもあるし。隔離された都市や都市法っぽいのがあるところもインガノックっぽくて、ああ~先生のやりたいサイバーパンクが炸裂してるんだろうな、と。筆がイキイキとしている感じです。
    読んでて自分って実を言うとサイバーパンク苦手なんだろうなあ…って感じたんですけど(少なくとも自分では書けない領域だなって感じしたのです)そんな難しさがあったところでそれは些細な問題であるってくらいにとても面白かったです。バトル描写もそうだし、日常の描写もそう。興奮もさることながら最近なかなか先生の文章読んでないので(SN積みっぱなし…)文章的な栄養を補給出来たと思います。クライマックスが近付くにつれどんどん読むスピードが上がってきて途中で止めるのがじれったかったりしました。
    ククリが菊理媛から来てたのには全然気付かなかった。菊理媛、名前は知ってたけど、どういう神様かもよく知らない。wiki見てみら日本書紀くらいにしか出てこなくて、もとからよくわかんない神様みたいだ…それはおいといて多分ソーマが第四世代でククリが第五世代ってところで、謎が全て明かされたわけじゃないのでこれはシリーズ化必至ですね。続きが楽しみです。あ、そうそう「死神と少女」のすみ兵さんが挿絵なのも嬉しかったです。

  • この著者の作品は本作が初めてだったけど、独特な世界観の描き方が面白かった。バトルシーンも濃くて満足の、SFラノベ。
    地の文で説明されるのは登場人物にとって既知の情報であり、逆に主人公が分からない部分は、独特のぼかし方で読者を煙に巻くバランスがよかった。ユノ視点の部分が好き。

  • ガガガでサイバーパンクと期待した割りには至ってシンプルに話は進んで終了。電脳戦の描写は面白かった。

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著者プロフィール

シナリオライター、小説家。代表作として「スチームパンクシリーズ」(Liar-soft)、『殺戮のマトリクスエッジ』(ガガガ文庫)、PSYCHO-PASS『追跡者 縢秀星』(Nitroplus Books)、Fate/Prototype『蒼銀のフラグメンツ』(KADOKAWA)などがある。

「2014年 『灰燼のカルシェール What a beautiful sanctuary』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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