やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。9 (ガガガ文庫)

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著者 : 渡航
制作 : ぽんかん(8) 
  • 小学館 (2014年4月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (431ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094514827

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やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。9 (ガガガ文庫)の感想・レビュー・書評

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  •  7巻から続いた黒が、白に変わっていく本編。
     安心という心地よいカタルシスを生む展開だが、八幡のキメ台詞、キメ台詞に至る過程、その情景も含め見事なそれだ。
     確かに、その帰結自体は「感情という、ロジックでは測りがたいモノを掴む際、そもそも正解はなく、ベターを試行錯誤しながら常に探り続けていく、そのプロセス自体だ」というもので、余りにも当たり前すぎるものにすぎない。
     しかし、これに気づく葛藤は、老若男女を問わず人ならば誰でも、他者と関わる中で経験していく。この過程を、青年らしい潔癖さ(「欲しいのは本物」という台詞に顕著)が希求されつつ、丹念に描かれていく(多少くどいが)。

     人との関係性の有りようを意識しつつ、本作は展開してきた。
     ぼっちの目から見た学生生活、小学生の苛め、恋の告白への拒否と関係性のあざとい保全の両立、文化祭の裏方運営業務、貧困家庭に属する者の葛藤等々。

     ある意味、このテーマなら本巻をラストにしてもあながち間違いではなさそう。
     しかし、ようやく主軸に据えられてきたのは、本作の主人公3名+α(葉山と陽乃かな)の関係性。これをさらに進め、人との関わりを模索していく過程はやはり外せないのだろう。
     そういう意味で、次巻もまた実に楽しみである。

     さて、本筋ではないが、周囲が喧しい平塚先生が未婚の件。
     しかしながら、本巻を見るにつけ、彼女が未婚なのはやむを得ないなぁ、と感じさせる。
     そもそも、彼女の人間観察眼は、八幡をさらに上回る。大人だからというのではなく、彼女自身の個性であり能力としてだ。
     しかも、解答を見つけさせるよう仕向けることすら可能な力量を備えた人物だ。
     もちろん「教師」「人間」としては実に素晴らしいという他はない。しかしながら、彼女と一つ屋根の下で生活するのは、かなり息苦しい。有体に言えば彼女と向き合い、あるいは一つ部屋にいた場合、寛げないのだ。

     彼女がこうなった過程、かような力を得るに至った事情を描くかは不明だが、八幡に似た性格の元カレの存在を想起してしまうところだ。

     ちなみに、八幡君、あなたが10年早く生まれて、彼女と出会っても、恋仲にはならないと思う。あなたも素晴らしいが、彼女を惚れさせるには、より懐の深さが要るかも…、そんな風に感じる。

  • 図書館で。
    クリスマスイベント巻。ここまで読んできて良かったよ、ヒキガヤ君おめでとう!とエヴァ最終回(TV版)並に拍手してあげたいようなちょっとした革命勃発。ヒッキーも前に進んでるんだねぇ… 彼はトーマの心臓とか読むといいよ。あれも本当のホンモノが欲しい話だった…と思う。多分。

    それにしても青春とかリア充とかレッテルを貼ってあいつらは人生謳歌してるとか毎日楽しそうだぜチクショウなんて羨んでいる輩に、でもまあ彼らだって大変なんですぜ、アナタが知らないだけで…というお話のような気がしてきた。反対にボッチ最高!ってお話でもないけど。まあ足掻け、悩めよ青少年ってお話なんだから本当に青春小説なんだろうな。ちょっとそういうとこっぱずかしい感じもするけれども。

    誰もかれもそんな簡単に変われないけれども少しづつ影響しあい、前に進んだり後退したりしてるんだろうなぁ。長い目で見れば20歳前なんて80まで生きたら人生の1/4でしかないし。しかも最初の5年ぐらい記憶はきちんとしてないし。というわけで前途は茫洋とし過ぎて居て反対に不安っていうのが青春時代なのかな、なんて思ったりもしました。いや、まあ自分も老後とか漠然とした不安を抱いてますけどね…

  • ようやく奉仕部の仲が戻ってきてほっとしました。
    平塚先生ってほんとにすごい先生…!
    相変わらずの様々な小ネタにクスッとしつつも
    人間関係にハラハラもしつつ、
    トータル楽しく読めました(*´∀`)
    あと、相手校のカタカナ語はよくわからんでした。
    ちゃんとみんなに伝わるような言葉を使うって大事なことだと思います!

  • やっはろー、現代国語の問題。三人のすれちがいを生んだ、修学旅行(7巻)と生徒会長選挙(8巻)の比企谷八幡の行動は、何がまちがっていたのか、20字以内で述べよ。「偽物は認めないという信念を曲げた」、「自分を傷つけることで二人の感情も傷つけた」、「二人を失わないように現状維持を優先した」、いずれも不正解。9巻での正解は、「二人に相談しないで一人で勝手に解決した」。熱いな。もはやラブ成分0.1、コメ成分0.0で、ラブコメじゃないから、「俺の青春はまちがっている⑨」だ。みんなでディスティニィーランド、ライド系苦手なのに、年パス保持者なゆきのんに、ますますグッときた。なので、そういう方向でよろしく、チーくん。君の性格ラブはまちがっている。

  • アニメ(第2期)でも放映されたクリスマスイベントのあたりの話。この物語が佳境に差し掛かってきた。ずっとニヒルだった八幡がはじめて本気で熱くなった巻であり、「あざといろはす」こと一色いろはが人気を確立した巻でもある。偽物ではなく本物が欲しい、そんな巻。

  • 久しぶりに続刊を読んだ。
    全巻からのぎこちない関係性にしっかりと決着を付けてくれたのは清々しい。
    でも、みんな求めるものが抽象的すぎて、だんだん解釈が難しくなってきたかも…。

  • やっと物語が進みだした感じがある

    ひねくれてるのは、八幡なのか俺なのか・・
    どぅも八幡の考えには共感できない部分もある
    ともあれ、最後まで読みたいシリーズ

  • 仲直りの巻。本物が欲しい。クリスマス会。がいるの山場は、この巻かもしれない。

  • あの八幡が、あの雪乃があそこまで心の内を露わにするとは。
    7巻から続いていたギスギスとした微妙な雰囲気。
    それを見事に解決してくれたんじゃないでしょうか。
    確かに間違った青春ラブコメをしてるのかも知れない。
    でも間違いつつも前に進んでいける八幡たちが羨ましいと思う。

    中盤まで胃が痛い展開が続いただけに、終盤の盛り上がりも最高潮。
    表紙の平塚先生の困った時の頼り甲斐が半端ない。
    どうしてまだ独身なんですかねぇ。

    いろはすも留美も、今まで八幡に関わってきた人たちが確かに影響されているっていうのがまた嬉しいじゃない。

  • 渡航先生は社会人経験おありなのでしょうか?八幡のセリフ、回想の文が一つ一つ身にしみます。

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やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。9 (ガガガ文庫)の作品紹介

聖なる夜。届かぬ想い、かなわぬ祈り

もうすぐクリスマスがやってくる。
小さい頃はプレゼントがもらえる日だったが、いまはもうそんなことはない。
何より、願うことも、欲しいものもなくなってしまった――。
生徒会長選挙の日以来、何かが決定的に終わってしまった関係を引きずりながら、逃げ出さないため、ただそれだけのために部室に集まる八幡たち。
そんな折、新たな依頼を持ち込んだのは、先の選挙で生徒会長となった一色いろはだった。
他校との合同のクリスマスイベントを手伝って欲しいという依頼に対し一人で行動しようとする八幡。
しかし、一筋縄ではいかない依頼に、事態は次第に悪化していく……。
気付かれず、心の奥にしまわれる想い。叶わぬと諦めてしまった祈り。聖なる夜に、もし、願うことがあるならば――。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。9 (ガガガ文庫)のKindle版

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