- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094514940
感想・レビュー・書評
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2007年から続いた当シリーズも9巻をもって、一応の完結をした。完結してしまったのだ。
この作品はライトなタッチで書かれているが、やはりSFなのだと思う。SFだからこそ、こういうハードな結末を、ライトに着地させてしまえたのだろうとも思う。
さて、今回は『おじいさん』がロケットにのって月に行ったけど、帰ってこれなくなっちゃった!さて、『わたし』はどのようにして『おじいさん』を助けるのか。妖精さんを駆使し、多くの問題を片付け、そして『わたし』は月に到着する。そして、そこで知る事実とは!そして、どのように、ホッポリ投げるのか!!
作中に色々と仕掛けられた複線。これを見事にさらって、ここに着地したということは素晴らしい。出来れば、あの絶望のシーンを映像にしてみんなに見せてあげたい!
今作、発売時から追っかけていた。追っかけた甲斐のある最終回だった。
折角、素晴らしい形で、アニメ化したんだから、この結末をアニメの形でも見せてほしいとも思う。
が、やはり小説というトテモ力のあるメディアで公開されている以上、先に読んで欲しい。
最後に、この作者、田中ロミオ氏は出来れば、この小説と言うジャンルでもっと活躍して欲しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
[評価]
★★★★★ 星5つ
[感想]
この間で「人類は衰退しました」はひとまず完結
最終巻の展開は人類が衰退したことをじっくりと感じることができる内容となっていた。今までに読んできたが、このような結果になるとは思いもしなかったが、結果を知った上で今までの物語を思い出すと妙に納得することができた。
多様性の間を取り持つというのも中々に面白い
「わたし」と「助手くん」の物語も気になることだが、とりあえずは大団円といったところだろうか。 -
最終巻にして、衝撃的な事実!!
何度も何度も読みなおし、おじいさんやわたしちゃんが何を悟ったのか、理解した(ような気がする…)。
人類は本当に衰退していた!!
そして、地球は本当に妖精さんのものだった!!
短編集を待ち望みます。 -
まさか完結するとは……
ストーリーはSF映画のようですが、人退ならではのゆるい語り口なのでさくさくです。
ライトノベルの中では殿堂入りレベルで素晴らしいシリーズだったと思います。個人的には現代社会を風刺的に(でも批判的にではなく、ゆるーくちくちくする感じで)捉えていたのが好きです。 -
最高だった。
真実を知り、全ての意味がひっくり返る作品。
今までの全てが伏線に感じる。
読み返すと、発見ばかりだ。特に2巻のスプーンの話など、今読むとはっとする。
SFとして抜群に面白い。
それでいて、ライトノベルの長所であるユーモアや読みやすさ、キャラの良さも維持している。
この作品に触れられて、よかった。
ちなみに読破後、アニメ版のエンディング「ユメのなかノわたしのユメ」を聞くと、また違った感覚が味わえるため、おすすめ。
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本当に素晴らしい作品に出会えてよかった。
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お見事、と言う他無い。
シリーズ最終巻として、積み重ねられてきた伏線がしっかり解かれ、綺麗にまとめきられている。
そういった伏線回収以外にも、SF要素も面白く、ストーリー展開では緩急が自在に駆使されて飽きることが無い。
飽きるどころか、どきどきしながらページを繰る手が止まらなくなってしまった。
とにかく完成度の高い世界観だった。短編集を読んだ後、また読み返してみよう。 -
相変わらず月に行く手段や概念の辺りのふわっとしたSF感が素敵なのはもちろん、幼い王様と未成熟な妖精のやりとりが可愛かったです。
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おじいさんを助けに月へ行くために、まずは夢世界から精神だけ月へ。その間、体はゴルゴ13のごとく眉太となり潜在能力フルオープン状態に。軌道エレベーターを修理してしまう。
月へと辿り着き、いろいろなことを知ったようなよく分からないような。。。