やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (6.5) (ガガガ文庫 わ 3-15)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (481ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094515015

作品紹介・あらすじ

文化祭直後、体育祭ストーリー&スペシャル

6巻の文化祭直後、体育祭のエピソードを文庫本一冊に収録。
文化祭が終わった後、城廻めぐりから来た依頼は、「体育祭を盛り上げたい」というもの。
奉仕部として手伝うことになった八幡や雪乃たちだが、そもそも体育祭実行委員長も決まっていない。
そこで担ぎ上げられたのは、文化祭でも実行委員長を務めた、あの相模南だった……。
TVアニメシリーズで著者自らが脚本を手がけた番外編「だから、彼らの祭りは終わらない」のサイドストーリーを文庫本用にディレクターズカットし、再構成した総集編として修正。同時発売されたドラマCD特装版で音声収録された9巻直後のクリスマスパーティーのエピソードの小説版も加えて収録。

感想・レビュー・書評

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  • 相模南が実際に「あ~いるいる、そんなやつ」というキャラかどうかはともかく、そう思わせてくれるキャラクターではあった。
    確かにこういう奴は存在するが、若干性格が極端ではある。
    だが極端にした方が印象に残りやすく、文字しか書かれていないラノベにおいては、これくらいが個性を引き出しやすいのだろうか。
    論理的な判断で行動をする八幡と、感情的な判断で行動するスクールカースト第2位陣の対比が印象的な巻だった。

  • ショートストーリーを繋げて繋げての短編集かと思いきや、本編同様しっかり重い内容でした。
    時系列的には文化祭後の体育祭。野球でいうと投手が走者を残したまま早々にKOされた翌日にまた先発みたいな(?) つまりは相模再び、と+αの話です。
    なかがきにもある「リアルとリアリティは違うんだぜ」まさに相模はそんなキャラですね。

  • 短編とは思えない濃い内容だった。すごい殺伐とした運営だな

  • 時系列的に6.5なだけで、本編並に重い体育祭編だった。相模と周りとの関係に対して、結果的に何らかのテコ入れを果たしたのに対し、相模の比企谷に対する扱いが変わらない辺り、哀れに感じてしまうのは、筆者の構成力だろうか。おまけのクリスマス編も、これまでのおまけのような茶番な感じがしなくて良かった。
    そういえば、材木座の存在に生理的鬱陶しさを感じなかったのは今巻が初だと思う。

  • 内容のわりに頁数、多過ぎないか?と思ってしまいました。
    もう少しコンパクトにしてほしかったです。
    読んでも読んでも頁が減らなかった←
    あとケンタのチキンとシャンメリーが恋しくなりました。

  • 青春ものとして最高のシリーズだと思う。登場人物たちの不器用な青春がただただ愛おしい。10巻以降の後半戦、主人公は色々と決断に迫られそうだが、今まで通り、よろめきながらも乗り越えて行くことを期待。あと、幅広い読者に読んでもらうため、一般文芸としての再出版はどうでしょう?

  • 面白かった。
    けど
    またこれ?
    って思いを抱いてしまった。
    評するならもう一度全部読んで微妙な違い等を理解しなくちゃいけないんだろうけど、
    ざっくりな目で見てしまえば
    またイベントを仕切ることになって、
    それがうまくいかなくって
    どうしよう?
    みたいな感じ

  • やっぱり駄目委員長は駄目なままやった話。
    手ぬるいんも相変わらずやけど、読み物としてはこんなもんなんやろな。

  •  体育祭+C.P.編。

     変わらない人間性という透徹した目と失敗に対する温かさとが同居する体育祭編。本作のメインテーマの一つ、人の関係性、繋がりにおける理と情の相克がTV版より色濃く出た佳編。この物語を紡ぎだすべく、あの「相模」を持ち出すとは心憎い配置だ。
     更生の機会付与という温かさと、人間性は簡単に変わらないという冷たさとが絡まりつつも、結局は、人の心に働きかける情の力を描く。
     この件は著者の想い、つまり、心は醒めていても、実は、感情を貴重と見る眼差しを捨てきれるものではない、という理念・願いを感じずにはいられない。

     修学旅行前なので、奉仕部3人組において一番結束の固かった時期に相当する。ゆえに、雪乃の八幡への物言いが突き放した態度に見えず、そこはかとない好意と信頼に充ちているよう。これは先の展開を考えると嵐の前の静けさよ、と感じてしまう。
     正直、映像版の尺の短さではこの濃い内容は描けない(レンタルで見たのみだが、現に描けてはいない)ので、別物として理解すべきか。

     なお、城廻めぐり生徒会長の、上に立つ立場にありながら、謙虚かつ温和な為人は個人的には素敵だ、とも感じたところ。

     ちなみに、相模が嫌いというのは判らなくはないものの、彼女のような人物を、どのように上手に活用していくかが上に立つ人物には求められるのだろうし、個人的には、あの弱さは嫌いにくいところ。
     とはいえ、皆に好かれないタイプの人間を登場人物の中核に据えつつ、意味ある物語に仕上げた著者は、凄いなぁと感じる。

  • 図書館で。
    最新刊まで読み終わっちゃったのでオマケなのかなぁ?と残していた小数点入りの分を借りてみました。うん、相変わらずひねくれていて面白い。

    ひねくれているけど八幡の考えは概ね正しいんだよなぁ。嫌われたくない、孤立したくないという考えを捨てると人間結構思っている事が言えたり出来たりする。けど人間関係は危うくなる。が、卒業したらどのみち切れてしまうかもしれない人間関係にそこまで気を使ってどうする?という考え方も出来なくはない。ウン。

    私的には川崎さんは結構ポイント高いんだけどな。あまり出番が無くて残念。そして戸塚君は可愛い。

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