- Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094515251
作品紹介・あらすじ
人類は衰退しました、のその後とそれ以前
むかしむかしあるところ(地球)に、人類が繁栄しました。そして衰退しました。
えーこ☆せーすい♪
人類のかわりに地球を支配しているのは、キュートな妖精さんたちです。わたしは、そんな妖精と人間との間をとりもつ仕事をしている者です。
人間のために「はたらく」ことが大好きな妖精さんは、魔法のようなひみつ道具で事件を起こしたり、お菓子を得るためにビジネスを立ち上げたり……。
「すてきなぶらっくきぎょー、いずこ-?」今日もクスノキの里は平常運転です。
クスノキの里の「その後」、そして妖精さんのひみつ道具、さらにわたしの旅行記など、「人退」ワールド満喫の特別編。
大反響のうちにシリーズ完結を迎えた「人類は衰退しました」。アニメのBD&DVD初回特典や店舗特典のために書き下ろされた文庫本未収録短編&イラスト、さらに初出書き下ろしも大量収録したファンマストアイテムの短編集。
感想・レビュー・書評
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本編は終わってますが、短編集が出ました。今回は”わたし”が旅に出て、訪れる先の里で妖精さんの起こす様々なトラブルに巻き込まれていきます。いつものとおり妖精さん達との楽しいお話です。?
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シリーズ番外編で、短編集です。
時雨沢恵一の「キノの旅」シリーズを思わせるように、主人公の少女が調停官としてさまざまな村を訪れ、妖精にまつわる謎を解き明かしていくというストーリーが多くなっています。「キノの旅」も比較的ブラック・ユーモアが利いた作風でしたが、本書はそこまで批評性は見られず、純粋なパロディといった感じで単純にたのしめる内容だと感じました。 -
[評価]
★★★★☆ 星4つ
[感想]
エピローグ後のアフター短編集となっている。
新所長である「わたし」の活動が書かれている。特に後半の旅する「わたし」の物語はこの衰退世界がどのような状況にあるのかが端的に表されていて、面白い。
「わたし」と「助手くん」の視察も中々に微笑ましかった。 -
本編後の短編集。
色んなおまけプラス書き下ろし。
相変わらずの世界観なので安心する。
妖精さんのはた迷惑さがかわいい(そして痛い目を見る) -
お祖父さんがいい遺したことですしね。
相互理解か。それは一体どこまでの…。
妖精さんの転送装置見て、ポケモンの転送システムを思い出しました。
もちろん同じものが出てくるんだけど、しかし、そこには一度死が挟まれる。
もし死後の世界があったとするなら、そこで一度死んだ私は、私のまま外に出てくるのか、それとも、私自身は死後の世界に行ってしまい、同じだけど違う私が生まれて、そしてまた転送されるたびに、死んだ私が死後の世界に行くのか、など色々考えました。
死後の世界がなかったとするなら、そこで転送された私は無になり、また新たな私が生まれるのかもしれない。
新たな私は記憶も引き継いでいるから、死にすら気づかないけど、元の私はすでに無になっているのかもしれない。
考えこんでしまうのですが、元のお話は超短編でしたよ。 -
人類は衰退しました 平常運転 (ガガガ文庫)
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本編完結後の短編集
でも本編だってこんなものだった気がするけれども
作品全体としての構築でなく
ざらっと投げ出していく姿勢なので
素材はなんでも良いともいえる -
「はたらく妖精さんたちの、べんちゃーびじねす」
暇つぶしに始めた起業。
実際のお金で無く、チョコレートコインを欲する辺りが彼ららしいな。
「はたらく妖精さんたちの、食品玩具」
入れたはずのキャラメルが消えるのは。
誰のものか分からない物が届いた時点で、なんとなく想像はついていたが…。
「過去からのメッセージ」
好き勝手に進む話し合い。
こうなった時、一番損するのは決まってみんなをまとめていた人物なんだよな。
「妖精さんの、ないしょどうぐ『食器伝承』」
次々見つかる切れ味のいい食器。
切れにくくなった食品が切れるまではいいけれど、流石にその下の食器とかまで切れてしまうのは迷惑だな…。
「おふたりさまで、業務活動記録」
視察先で次々出会う知り合いたち。
ただの業務なら人に出会って気にしないだろうから、きっと視察という名の何かだったのだろうな。
「妖精さんの、ないしょどうぐ」
彼らがつくった数々の道具たち。
どれも面白そうな物だが、流石に使用したいとは思わないな…。
「三つの村における需要と供給とそれ以外の何か」
全ての村を回って見た感想は。
お互いにお互いの村を知っているからこそ、ああいう風に利用し合う事ができるんだろうな。
「民族の再発見にまつわる不都合な真相」
族長が隠していた真実。
逆にあれだけの事を長年誰にもバレる事なく、よく隠し通していたな…。
「村起こし成功の影に潜むさして意外でもない真相」
めちゃくちゃなアクションが成立していたのは。
あれだけ破茶滅茶な状態のものを運用しようとする人の気もしれないが、同時にあんな状態のものに乗ろうと思う人の考えも中々だと思った。
「フルーツ、だめ、ぜったい?」
品種改良の末たどり着いた究極の味。
全て思惑通りの完璧な品を作り出すのはとても困難であり、尚且つほぼ無理に近いのではないだろうか。
「君主制度に果たす菓子類の役割」
南北の戦いに終止符をうったのは。
妖精さんの扱い方をあんなに熟知している人間がいたら、今後あの国で何かあったらと少し心配になるな。
「旅の手土産に最適なもの」
進級に必要なのはお菓子作りの腕前。
自主性が身につくのはいい事だが、誰かに教わらなければ流石に一般的な知識をつけていくのは難しいだろうな。 -
サクッと読める話ばかりで楽しく読了。やっぱり助手さんと視察(笑)する話が良い。本編後のお楽しみ感満載でニヤニヤできた。最後の方は「キノの旅」みたいになってて、これはこれで面白かった。ガイドブック読みたい。
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ようやく読んだ短編集。ほんわか。