- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094515312
作品紹介・あらすじ
最終章、第三部「プレアデスの奇蹟」開幕。
「災厄の女王」――。戴冠から半年。ウラノスの新女王ニナ・ヴィエントは、地上国家に住まうものからそう呼ばれ恐れられていた。ウラノスの悲願「天地領有」を果たすべく、ウラノスの傀儡国家であるハルモンディア皇国はセントヴォルト帝国の誇る絶対防衛線ククアナ・ラインに対して攻撃を開始、新たな戦雲が再び多島海全域を覆うことに――。
「たとえ敵味方に別れようと、我々は憎み合うことはない。友情は永遠だ」と生涯の誓いを交わした七人の士官候補生「エリアドールの七人」らは、世界各地に分かたれ、それぞれの運命に懸命に抗い、いつしか国家を、時代を動かしていく……!
飛空士シリーズ最終章、第三部「プレアデスの奇蹟」開幕。
感想・レビュー・書評
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シリアスで重い展開のシリーズ最終章の開幕。
話の流れ上、「ここでこう来るんだろ?」と分かっちゃいるけどラストの演出はシビれる程カッコいいなぁ。
セシルの演説や、その記事を読み返す場面などはミオじゃないけど泣ける。
そんな中唯一のギャグキャラ(?)になったバルタさん。オペレーション•双子の弟って君ぃ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
やっとこさたどり着いた最終章・・・だけどまだ序盤。
あと何巻で終えるつもりなのやら。
とりあえずはいろいろ回収しだしたのかな、という印象を受ける。
成長している主人公もいれば全く成長してない主人公もいたりなのだが・・・ -
いやあ、もう、今回も最高だな。
これぞ長いシリーズを読んできたからこそ味わえる感動だ。
前巻で多島海戦争がセントヴォルトの勝利に大きく傾き、清顕とイリアは新たな路に進みだして、さて今巻ではどうなるのだろうと思っていたのだけど、いきなりセントヴォルトがウラノスに追い詰められているところから始まるとは。
でもまあ、前半はウラノスでのニナやミオの話が多かったのは予想通り。
でもウラノス王になったニナがこれほど何もできないのはちょっと予想を裏切ったかな。
もう少しプレアデス内でもいろいろあるのかと思っていたよ。
その代わりシルヴァニア女王になったセシルがなかなか良い味出している。
こんなにしたたかで賢かったとは。
彼女の王家復興の宣言がとても良かった。
本巻の個人的ハイライトのひとつ目はセシルのその宣言をミオがクレアから渡された新聞記事で知る場面。
「たとえ敵味方の別れても我々は憎しみ会うことは無い」
その一言は最初はただのひとつの約束の言葉に過ぎなかったのだけど、巻を重ねるごとに胸に深く響く言葉になった。
異なる場所で離れ離れの仲間がその言葉を思うとき、その一言でミオのように涙が溢れてくる。
これこそ何巻も重ねてきた物語の力だろう。
その後の物語は圧倒的な物量を誇るウラノス飛空戦隊との絶望的な空戦に清顕やイリアが命を懸けて戦うクライマックスへと続く。
そして激戦の果て全てが虚しく終わるその瞬間に、現れる翼ひとつ。
いや、わかっていても涙が溢れてきた。
最初、その姿に一瞬、海猫さんかもと思ってしまった。
それから思い直す。
いやいや彼だよ、と。
その後の圧倒的な艦隊戦場面後のラスト。
ふわりと未知の飛空機から降り立ち、近づいてくる姿。
今巻の二つ目の個人的ハイライトはこの場面。
あの恋空のラストから長い月日を経て再会するカルエルの雄姿。
いやもう、涙が止まらなかった。
飛空士シリーズの大団円に向けてあと2巻。
期待に胸が高鳴る。
さあ、行こう。 -
飛空士シリーズ最終章の序。 いよいよ始まるプレアデスの奇蹟。
圧倒的な空の一族。
セントヴォルトもシルヴァニアも秋津も満身創痍のなか、「七人」はそれぞれの場所で今を精一杯生きている、戦っている。きっと明るい未来が来ると信じて。
現状を打破しろ。
『翼は永劫に、シルヴァニア王家のもとに』 -
安定した面白さはあるのだけど最後に爆発させるための「溜め」の巻かなという印象でした。
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嵐の前の静けさのような巻だった。
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バラバラになった7人だが、ニナ・ヴィエントとエリザベート・シルヴィアの二人を中心に世界情勢は動き出す。
そしてカルエル・アルバス登場。