- Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094515503
作品紹介・あらすじ
倒産目前の神社を立て直す一人と一柱の物語
高校二年の夏、進路調査票によって生徒たちは人生の岐路に立たされる。己の将来に悩み、不安を覚える者たちもいる中、立花孝介はひとり余裕ぶっこいて泰然自若としていた。白狼神社の一人息子である彼の場合、いずれ実家の神職を継ぐことになるのは自明の理……だったのだが、「うちの神社は今、倒産しかけてんぞ?」。父親の突然のカミングアウトにより、我が家の惨状を知ることとなった孝介。そんな折、孝介は白狼神社境内にて、自分を神社の神だという女と出会う。“千谷の雪花狼”と名乗るその女は、神社の経営を立て直すべく、孝介に神官見習いとして、神社に寄せられた願いを叶えていく仕事の手伝いをするよう要請。「こいつ本当に神なのかよ?」と半信半疑ながらも、彼女を手伝うことになる。かくして今、埼玉の地にて一人と一柱の物語が幕を開ける――!!第9回小学館ライトノベル大賞ガガガ賞受賞作。
感想・レビュー・書評
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神社の跡継ぎDKの語り口調が工夫されていて楽しい。(ちょっとクドすぎだけど)
アホ過ぎす深刻になりすぎず、爽やかな感じにまとまってる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
既刊1冊のみ。
ライトノベルらしくなく、1ページに文字がびっしり書かれていたり、落ち着いた知的な表現が味わいの作品。神様の雪花の巫女姿も良いけど制服姿も良い。 -
進路調査を提出するために質問して
ようやく知った我が家の実情。
その次の日、自分を『神』だという女が出現した。
伝承があろうがなかろうが、何故ここまで
そのまま受け入れられるのか。
主人公だけが変な状態に思えてきます。
名声を高め、使える力の増幅を! という
よくあるパターン。
それを一緒に頑張らされる主人公。
継がないという意思があれば、断れる内容です。
学生の間だけ、とか言わずにそのまま流されている時点で
妹さんのお言葉が正しいかとw
2話分が入っていますが、果たしてこの状態で
どれぐらい力が蓄えられるのか。
完全に、自分の時間捧げてどうにかなる、範囲かと。 -
全く期待していませんでしたが,悪くない,というか,続きがあったら読みたいレベル。
ストーリィで読ませるという性質のものではなく,会話や主人公の心情が書き綴られている部分を楽しむものだと思います。
所々でクスリとさせられました。
ただし,埼玉県や神道についての知見が得られるものではありませんので,タイトルはややミスリードかもしれません。 -
埼玉自虐ネタは最初だけで、たぶん販促用。そもそもネタというか事実(from東京都民)。俳句やネットスラングを比喩に使った独特の古風な言い回しは、「書いてる本人はウケると思っているのだろうか」と読んでて思った。"刎頚の交わり"とかラノベでは初めて目にした。神社ものも、巫女さんものも、ケモミミものも立派な先達がいるせいか、何がやりたいのか分からないまま読み終えてしまった感じ。
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・面白かった。この小粋な文章もさることながら、主人公の青臭さが好きなのかも。