- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094515565
作品紹介・あらすじ
エリアドールの七人、再会を果たす――
国家の思惑により「エリアドールの七人」と呼ばれ若き英雄として祭り上げられた七人の士官候補生。しかし時代の狂熱は七人を異なる四つの勢力へちりぢりに引き裂く。
ウラノスにてミオ・セイラとライナ・ベックは、健気な女王ニナ・ヴィエントに心惹かれながらもゼノンの意志に逆らうことができず、煩悶の日々を送っている。シルヴァニア王国には女王・エリザベート・シルヴァニア、ワルキューレ隊長・坂上清顕、副隊長・イリア・クライシュミットが所属し、第二次イスラ艦隊との合流に成功するが、エリザベートはセントヴォルト帝国からの独立を計るとともに、南多島海の三千近い島嶼群、ハイデラバード群島をまとめあげて、ウラノスに対抗しようとしている。ミッテラント大陸を追い落とされたセントヴォルト帝国にて作戦参謀・バルタザール・グリムは、秋津大陸に置き去りとなっている百七十万人の味方将兵を撤兵させ、ミッテラント大陸へ逆上陸させたいが、それには慧剣皇王国と休戦協定を締結せねばならない。
秋津大陸では、連邦制崩壊に伴い再び独立国となった「慧剣皇王国」において、紫かぐらが現政権転覆をもくろんでいるが……。
感想・レビュー・書評
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ああ! かぐらさん!
まさか? うそだろ⁉︎
いろいろあった巻だけど、最後に全て持っていかれた気がする。
今巻は前巻活躍した清顕とイリアはちょっとお休みの回。
代わりに、バルタとセシル、ミオとクレア、そしてかぐらのそれぞれの場所での生き方が語られる。
イスラ艦隊との共闘でウラノスへの反抗を期すバルタやセシル。
プレアデスで危機に陥るクレアやミオたち。
そして戦争を終わらすために軍事クーデターを起こすかぐら。
全編ほとんどシリアスな中で、一人でコミックパートを担当するバルタがいやすごい(笑)
セシルに人間が小さいと言われたり、例の手紙で幽体離脱したりと、笑わせてくれる。
一体、かぐらさんはこんなバルタのどこに惚れたんだよ(爆)
でも、祖父と対決し、それまでのこだわりを捨ててからのバルタはかっこいい。
だから、そんなバルタなら、自らの命を捨てて修羅の路を進んだかぐらを救えるんじゃないかと思っていた。
それなのに……。
バルタとかぐらさんの再会場面の既に死を覚悟しているかぐらのはしゃぐさまがなんとも辛く苦しい。
ただ、実はまだほんの少し疑っていたりする。
もしかしたらと。
それはそうと、ミオが後宮で聞きつけたレヴァーム帝国の先遣隊と聞いて、やった!シャルルに会えるぞと思ったら、うん、やっぱりだ。
これは嬉しい。
囚われのクレアのことが心配だけど、さあ役者はそろった。
次巻、最終巻はいわば、囚われのお姫様を王子様が救い出しに行く王道物語だろう。
それはミオを救いに行く清顕でもある。
シリーズの大団円としてふさわしいラストを期待したい。 -
次巻で最終巻。
空側、大陸側、双方ともに事態が急展開を迎える。
急展開過ぎてもう少し前から伏線でも貼っとけばよかろうに、と思う部分もあり。
錚々たる面々がそろっているなか、一瞬「誰だったっけ?」となる人物が出てきたり。
色々と突っ込みたいところはあるのだが、そこを突っ込むのは野暮というものなのか。
それとももう読むのがきつい年齢になってきたのか。 -
物語が急速に収束へ向けて加速している。
震える。胸が熱くなる。目頭が熱くなる。至高の面白さ。
役者は揃った。
いざ、決戦の地、プレアデスへ。
『交わした誓約を、果たそう』 -
「おぉ……!」と唸らせる鳥肌モノの展開があったりと、これほどまでに大河ドラマを感じさせるライトノベルは初めてかも。
飛空士シリーズの中でもこの誓約は間違いなく最高傑作でしょう!
でもそれも次で完結ということで楽しみなような残念なような……。 -
とある飛空士のお話も次巻で完結。
これまでのシリーズに出ていた主要メンバー(名前だけの人もいたけど)と新メンバーが登場。
これが本当に終わっちゃうのか?
でも終わらないと、いつまで経っても哀しく残酷な話が次々生まれるかもしれないしな。
寂しい気もするけど、終わらせてもらいましょう。 -
主役を食ってしまうほど濃い印象を残す脇役というのは往々にしているものだがこのシリーズのバルタザールがまさにそれだと思う。(表向き主人公は7人と明言されているとはいえ、最大限焦点が当たるのは清顕でしょう)
特にこの巻では清顕やイリアの出番が控えめであったことに対してバルタザールは幼少期の挫折、そこからの屈折した成長、そして本当の自分と向き合うことへの気付き、と少し盛りすぎなくらいにスポットライトがあたっている。
そしてそれが否定的ではなく好ましいものに感じるほどにバルタザールの魅力が強い。
バルタザールのような屈折したキャラクターは主役に据えることができないので脇役とせざるを得ないのだが、それをここまで描いてくれたことが素晴らしいという気持ちで一杯だ。 -
セシルことエリザベート女王の脅迫?要請?により病床の祖父に会いに行くことになるバルタザール。
一方、ニナ・ヴィエントは失脚し囚われの身となり、ミオ・セイラは坂上清顕にウラノスの王都プレアデスの重要情報を託し助けを求める。
紫かぐらは、兄と対決しクーデターを成功させ、さらにバルタザールとの交渉で帝国と停戦をするが、処刑されることになる。
清顕、イリアの率いるワルキューレ隊は、カルエル・狩野シャルル・吉岡武雄のいるイスラ艦隊との合同演習できたるべき日に備える。 -
相変わらずの息もつかせぬ展開で
もうどうしよう?!ていう
とりあえず
バルタ\\\\╰( ˇωˇ )╯////ザール
崇めておく
あれは何かの間違いである絶対そうである
最終巻が気になりすぎるので
発売してから読むことをオススメします()