- Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094515817
作品紹介・あらすじ
“痛”青春に救いはあるか?
「いきなり人をクズ呼ばわりたぁ、失礼なやつだなクソガキ……俺は権力と腕力には弱ぇが、年寄りと女子供には強ぇぞ」
「語るに落ちるゴミクズ発言なんだけど」
勝ち組っぽいやつの足を引っ張ることに全力を傾けるパーフェクト負け犬高校生の狭山明人と、怪我を理由に部活を引退した冷血ブリザードな無気力少女・小野寺薫。
放課後に呼び出しをうけた二人は、謎のボランティア活動にいそしむ中等部の少女・藤崎小夜子と出会うが――。
「私は明人と薫をお助けする正義のボランティアなのです。頑張る方向なのです。えっへん」
電波発言にドン引きしながらも、藤崎が室長をつとめる特別生徒相談室の「救済」活動に巻き込まれる狭山と小野寺。二人は、学校で悩みを抱える個性的な生徒たちと出会い、藤崎とともに彼らの問題に対処することになるが……?
現実はクソだ。不条理で、不都合で、不公平だ。――だからって、救いがほしいわけじゃねえ。
『夏の終わりとリセット彼女』でライトノベル・フロントライン大賞第1回大賞を受賞した境田吉孝の待望の最新作がここに登場!
クズ・電波・無気力・変態・ひきニート等々、ダメ人間オールスターでおくる“痛”青春ラブコメ!
感想・レビュー・書評
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【都合が良い救済は求めない、クズなりの哲学で人生を切り拓け】
痛い青春を送る少年少女の物語。
青春とは、概して恥ずかしくて痛い物だ。
学生の内は、若さ故の蛮行を数え切れない程する。
恥の多い青春を送ってきて、自らをクズと開き直る明人。怪我が理由で打ち込んでいた部活を引退した薫。
静かに人生に絶望する彼らを救済するかのように招集された特別生徒相談室にて。
己のクズっぷりを上回る駄目人間達の相談を受け持つ。
青春に負けたとしても、人生は続く。
欠点なんていくらでも克服出来る。
自分らしい哲学を模索して人生を切り拓いて行くのだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示