- Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094516517
作品紹介・あらすじ
出会っちまったぜ、俺の理想の主人公に!
俺の友達、火乃森龍牙。高校に入ってできた、気の置けない親友。
龍牙の第一印象は、「アニメとかに出てくる主人公っぽい奴」だった。そしてその思いは、すぐに確信に変わった。
まず、こいつは過去をほとんど話さない。で、よく授業を抜け出す。帰ってきたかと思えば、唇から血を流してたり、制服のあちこちが破けてたりする。
そして龍牙の周りには常に美少女がいる。学園のアイドル、雪宮汐莉。剣の達人であるクールビューティー、蒼ヶ崎怜。謎の転校生、エルミーラ・マッカートニー。こいつらが龍牙の前に現れると、俺は非常に疲れる。それぞれが龍牙と絡むたび、「お、おいリューガ! どうしてお前が雪宮さんと知り合いなんだよ!」とか、「う、麗しの剣士である蒼ヶ崎さんが、わざわざ教室までリューガに会いに!?」とか、「エ、エ、エルミーラさん! リューガなんかのドコがいいんスかぁ!」とか、必死に騒ぎ立てる羽目になるからだ。
……じゃあ何でやるのかって? それは俺、小林一郎が友人のプロだからだ。
主人公の中の主人公、火乃森龍牙を支える親友キャラこそが、俺の生き様だからだ。
――ベストフレンダー小林が贈る名助演ラブコメ、開幕!
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
全てがお約束やのに、全く思い通りにならへん展開がおもろかった。
続きを読んでみたいわ。 -
異能バトルラノベの友人キャラが主人公.
なんだけど,ど凡人じゃない.
更に,異能バトルラノベの主人公の親友ポジを得たと思ってたら
まさかの展開ですね.
僕は大人だから最初のカラーイラストでこの展開は予測出来ただなんて絶対に言わない.
大人ですので.
更にハーレムヒロインたちともフラグを建立していく友人キャラ….
くっそ面白かったわ.
こういう話ぼくは好きだなぁ…. -
ゲームにおける「詳しい事情は知らない友人キャラ」だと自認する一流のベストフレンダー小林が、友人・火乃森龍牙を輝かせようと四苦八苦する物語である。
物語構造的にはこうした世界観をきちんと設計してから壊していく手法だが、全力でモブ友人キャラを演じる主人公の変人っぷりはなかなか極まっている。自分から買って出て賑やかしを演じるのみならず、その道に殉じようとまでしているのだから酔狂も極まる所業だ。
やや惜しいのはそうした友人キャラの立ち位置が壊れていく後半部が、少しパンチの弱い面もあったところだろうか。たとえばカラオケでの彼への(設定上の)疑念などは、いま少し鮮やかな形で説明されてほしかった感はある。
そうした面も含めて、ここでは星四つ半と評価している。軽妙な会話やテンポ感の良い展開などは良かったが、一冊の本としてはやや軽かったかなと。
ところで、この一巻で物語の構造は完全に壊れてしまっているのだが、どうも続巻があるようだ。どう話を進めていくのか楽しみにしたい。