ジャナ研の憂鬱な事件簿 (2) (ガガガ文庫 さ 11-2)

  • 小学館
4.14
  • (3)
  • (2)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 37
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094517033

作品紹介・あらすじ

爽やかな筆致で贈る日常系ミステリー!

軽音部の歌姫を付け狙うストーカーを撃退するため、ライブ会場に張り込んだ啓介たち。警備体制は完璧だったはずなのに、ストーカーはひそかにライブ会場へと侵入していた……彼は一体どうやって鉄壁の警備をかいくぐった?そして会場内に残された真冬たちの安否は? 人質をとってナイフ振り回うストーカー相手に、啓介の策略と推理が冴える。(「耳なし芳一の夜」)
ユリの姉は、容姿に恵まれたテレビ局の新人アナウンサーである。そんな彼女のもとに、ある日奇妙な手紙が届いた。啓介はユリに頼まれて、その手紙の送り主の本当の意図を突き止めるため推理を始める。そして周囲の力を借りながら辿り着いた真実は、暗く、救いようのないものだった……(「手紙」)
とある放課後にジャナ研を訪れてきた、一人の女子生徒。彼女こそ、かつて啓介が脚本盗作事件の犯人として糾弾した島原祐樹の実の妹だった。彼女の言葉をきっかけに、啓介は『キマイラの短い夢』という演劇作品をめぐる騒動の再調査を決意する。そして当時の関係者に話を聞くなかで、意外な新事実が判明する……(「キマイラの短い夢」)
青春の光と影と謎をめぐる、日常系ミステリー三篇を収録。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 二話目と三話目の真相が、誇張でも何でもなく真っ先に思いつきやすい答えなのに登場人物たちによる様々な可能性の検討で上がってこず、わざわざ少し捻った推理をして遠回りしているようにすら思えた(特に二話目)。
    意外性が全てではないとは言え、物語を転がす中心となる謎の答えである以上、さすがにもうちょい意外性が欲しくなる。
    文章自体は好きな感じなのでもったいなく感じる。

  • 前巻が好評だったのか続巻が無事に刊行。第1巻で指し示されていた主人公のトラウマとなった謎が明かされる。トリック自体は割りと簡単。犯人の動機や解決の仕方のやるせなさといった作品構造的には古典部ですが、主人公の行動原理、周囲の登場人物らが異なっていて、そこがオリジナリティになっている感じかな。ただ各話に出てくる登場人物の関係が、とくに主人公友人周りの友人が少々多いか、やや混乱しました(単にこれ誰だっけ、いつ出てたっけという感じ)。第3巻があればいよいよ水村前編集長が出て来るのかな。楽しみです!

全3件中 1 - 3件を表示

酒井田寛太郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×