- Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094520118
作品紹介・あらすじ
沙漠の聖地カヴルで天真爛漫に育った男装の少女ラビサは、"シムシムの使者"として旅立つことに。シムシムは水をもたらす奇跡の樹で、その種子を植えるに相応しい町を広大な砂漠からひとつだけ探すのだ。旅立ち直前、カヴルが盗賊"砂嵐旅団"に襲われ、ラビサは突如現れた少年ジゼットに救われる。そして二人は逃れるようにカヴルを離れ、運命の旅に出た!砂漠を舞台にドラマチックな物語が始まる。
感想・レビュー・書評
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水をもたらす奇跡の樹の種子を運ぶ事になった少女。
しかしそれは、最初から大いに躓いた旅になった。
初っ端から街大混乱。
兄に怒られて出て行った妹は…非常に箱入りです。
とはいえ、素直なので聞きわけがいい。
自分しかできない! とか。独りよがりで
突っ走るタイプではないので、その点は安心。
どちらかといえば、事件が向こうからやってくる?w
公募の第1回という事で、後ろには評価も。
言われてみればキャラが非常に大人しい気もしますが
すんなり理解できて、読みやすかったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あまり見かけない砂漠ものでいいと思います。キャラクターの設定や物語構成はラノベならではで面白い。続刊しているようですが、個人的にはこれで完成して欲しい。
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全巻読んだ。
一番好きだったの風はさらうですね。
ところどころ書き足りない部分があり、それがすごい大切なとこだったりするので
残念でもあり、なんか悲しかったなぁ。
そして、なんか笑えるw
最終巻の挿絵良かった。サユンかっこいい。 -
風景描写にぞわぞわしっぱなしでした。
本当に砂漠にいるよう。
話の展開もドラマティック。ごちそうさまでした、おいしかったです! -
ファンタジーで冒険もの。ライトノベルの王道だ。舞台や設定がしっかりしていて、デビュー作のわりに安心して読むことができた。
最初は表紙を見て男二人の冒険物語かと思った(笑)。でも、金色の髪の子は少女だ。かといって恋愛ものではない。おかげで全体的に読みやすかった。
久々にファンタジーを読んだ。ジンとかイフリートとかシャイターンとか…魔法系が出てくるが、そんなに苦を感じなかった。それらの説明がきちんとあり、理解できたからだ。感覚的にはRPGに似ている。砂漠という馴染みの無い舞台も情景描写がわかりやすく、焼けるような熱さやサラサラの砂漠、瑞々しいオアシスを感じることができた。
後半に描かれたカヴルの裏の歴史を知らされるという衝撃的展開や主人公ラビサとジゼットのそれぞれの苦悩など、物語の起伏もはっきりとあり、読み応えがあったと思う。ラビサが最後に下した決断にも自然で無理な感じがなかったので、共感できた。
最後の方でジゼットと砂嵐旅団の頭領カヤルの対決があったが、個々のキャラ設定が曖昧だったため、シーン自体は悪くないのに、それぞれの感情描写をサラッと終えた薄っぺらなシーンになってしまった。あそこはもっとページを割いて重いものになるべきだったと思う。また、あそこに行き着いて初めてカヤルとセウトの良い人間臭さが出てきたのに、セウトなんか全体的にはちょっとしか出ていない。正義が勝つというのは王道というか当たり前で、それはそれでいいが、悪の方ももっと描写すれば物語に厚みができたと思う。
続編が出るならば、キャラの厚みをもっと持たせてほしい。他が緻密で詳細な完成度の高い印象を受けたので、余計に足りない部分が目立って、もったいなかった。しかし、そこが補足されれば、かなり次回は期待できそうだ。ぜひ主人公二人の今後を描いてほしい。 -
読みやすいファンタジー。
このお話自体が種子のような存在。
この先続くお話の伏線がちりばめられていそう。
甘さ自体は薄いけれど、
この先濃縮されていく期待大! -
この作家さん、アマから応募して、いきなりその応募作品のトップ賞獲ってデビューだよ?
凄すぎる。
今やシリーズ化して、9巻完結。 -
第1回小学館ライトノベル大賞ルルル文庫部門大賞受賞作。
ほんとに新人? と思えるくらいのレベルの高さ。
世界観の作り方も、たたみかけるように起る事件の数々も、キャラクター描写も、人生の切なさの描き方も。
これは、文句なしに大賞を取るよね。
すごいなぁ、こんな面白い作品書きたいよ。
砂漠の話はちょっと書いてみたいものの一つだし。
ジンという気のような魔法も面白いね、風水の気っぽくて。いいなあ、こういうの。 -
ほほえましいです。
好きです。