ルチア: クラシカルロマン (小学館ルルル文庫 は 2-1)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 136
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094520903

作品紹介・あらすじ

ある夏の夜、ティエランカ王国の国王一家が乗る船上でクーデターが起きた。首謀者は、軍国主義を唱える政治家ミラーノ!傷付きながらも一人逃れた王女クエルヴァは、首都がミラーノによって制圧され、自分にも追っ手がかけられていることを知る。ルチアと名を変え、囚われた家族と王国を救うため立ち上がるクエルヴァ。様々な人の助けを借りて、クーデターの真相に迫るが…!?クラシカルロマン開幕。

感想・レビュー・書評

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  • 表紙・挿絵がカチルさんだったので。

  • 面白くて一気読み。恋愛展開はなかったけどその種はそこここに撒かれてます。誰とヒロインを結ばせるかは自分の妄想に任せられる余韻があります。物語自体はヒロインの謙虚さと賢さで展開していくのですがここがもう少しエピソードあって欲しかったかも。それでも星5つにしちゃう面白さでした。要は私のツボ。ドストライクな作品でした。

  • 少女小説というのに足りないし
    現代ものゆえにシリアスになり切れない中途半端はあるが
    程よくバランス押さえた作品で次巻次第

  • めっちゃ面白かったです…。知的な王女がクーデターに立ち向かうため、身を潜めながら陰謀の核心へと迫っていく。仄かなロマンスが効いていてドキドキワクワクしながら読める。ちなみにイロンデル推しです〜!

  • たぶん世界史のとある事件を題材に、練られたお話で、世界史の知識がそこそこあるだけでも恐らくピンと来る。

    展開としてはわかりやすいし、国の内紛(?)事情もわかるのだけれど、いまいち主人公に感情移入しづらいのが勿体なかった。人が亡くなってもあんまり葛藤しないで、先々進んで行ってしまう印象を受ける。良い子だというのはわかるのだけど……
    良かったのはルチアと恐らく最終的にくっつく(?)冷静沈着な青年とのからみに期待が持てるところ。ルチアより彼を主人公にしたほうが面白いのではと個人的に思いました。

  • 面白かった…。やや話が上手すぎたり、荒削りな部分はないとはいえない。作中の時間軸で絶望的な悲劇が起こるわけでもないし(まあ、ルチアにすれば充分絶望的な状況かもしれませんが…)でも、この素材をこのレーベルでこれくらい書けたらもう合格点でしょう。
    主人公はありがちな姫モノの姫さま方とは違って、聡明だけど「だんまり姫」とあだ名されるほど控えめ、そして理系の王女さま。でもそれが、ただの奇をてらった設定なのではなく、物語としての必然性を帯びたものだというところが上手い。何より嫌みでなく、非常に好感が持てる。
    甘さは限りなく控えめ。そこが受けいれられるかでこの作品が楽しめるかが決まるかも。恋愛恋愛するよりもしっかり自分のやるべきことを見つめる展開は好きだけど、もう少し甘くても良かった…せっかく素敵な青年が目白押しなので。正ヒーローはアギラスかと思いますが、やはりイロンデルは人気ですね(笑)個人的にはヘリファルテをラストに出してほしかった…再会を示唆する終わり方でしたが。
    表紙絵も世界観によく合っていて良かった。
    レーベルを感じさせない面白さでした。

  • 主人公はティエランカ王国の王女クエルヴァ。一家で首都へ戻る途中の船旅でクーデターが起こる。
    舞台は19世紀のヨーロッパの雰囲気。

    こういう王国の陰謀劇が大好きなので、面白かった。
    ライトノベルじゃないとドロドロしすぎて読んでてかなり辛くなる時もあるもので……。

    一人船上から逃れる事ができた王女を途中で出会う様々な人が助けて行く。王女に厳しく接したり、汚い部分を見せるイロンデルが中でも良かった。

    王女の旅の間でも首都でのクーデターが同時進行で起こり、行く先々の街にも影響が現れるなど、次々に問題が起こるので一気に読み切った。

    恋愛に重きはおいておらず、様々な人との出会いはあるけれど王女の成長が主。

  •  文体やストーリー上の粗さを考えると★3~4が妥当かな、とも思いましたが、出会えて良かった作品だと感じたので、★5。

     近世ヨーロッパをモチーフにした架空の世界で、クーデターやら軍事やらの言葉が飛び交う、やや異色の少女向け小説です。
     クーデターから命からがら逃げ延びた王女が、ルチアと名を換え、家族を救うため、国を救うため、なにができるのか考え、成長していきます。
     このテの小説にありがちな暴走するお姫様ではなく、聡明で控え目な「だんまり姫」で、無理に一人立ちせず周囲に助けられて成長していくところが主人公として良いなと思いました。周囲の人が彼女をちやほやしないのも。あと、理工系という特色をよくヒロインに与えたな、と。彼女の性格とも相俟っているし、これはすごいです。
     現実の世界史を下敷きにしているだけあって、話の土台はしっかりしているし、文字数制限の都合上簡略化されている部分はあっても、それが話の飛躍や超展開を招くことはなく、すっきりとまとまっています。

     そしてなにより、メインキャラは主人公以外全員男性(「淑女」もいますが)なのにこの恋愛色の薄さ!
     でも、話の重大さと期間を考えれば恋愛してる余裕はないし、安易に恋愛話に転ばないところがむしろ好印象。
     話が政治的なだけに、色恋に流されたら興ざめですよね。
     わたし的にはイロンデルの存在がおいしすぎました。
     あと、セルピエンテも。裏表ある人大好きです(笑)

  • いつ買ったかすでに覚えてない本。

    つい最近読み返して、こんな話だったか…と。

  • ‘姫’と‘クーデター’の二文字に惹かれて購入するも、積読入りしていたものを掘り出しました。お姫さまの冒険活劇、敵が味方で味方が敵で…。あ、ラブロマンス度は、ありやなしや。

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