- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784094521689
作品紹介・あらすじ
シリウス王国の存亡をかけた戦いに赴いたカノンのもとに、ノトの命が危ないという急報が届く。同時にこの戦いが女神ターラの陰謀であり、それを止められるのはカノンだけだと知らされる。神々と人間、それぞれの思惑が絡み合い、聖剣の巫女として、聖剣の王として、ノトとカノンに波乱の運命が待ち受ける!怒涛の展開にどきどきの最終巻!そしてふたりの恋の行方は…!?リリィとエリオも大活躍。
感想・レビュー・書評
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無表情と無骨な言い方しかできないため、誤解されがちな巫女のノトと王のラブコメ……だったのですが、どんどんシリアス展開となり、最終巻ではまるまるシリアスです。シリーズ全体としては、悪役がどうしようもなく浅はかだったり、全体的なバランス(ファンタジー要素とか、キャラクターの配置とか)がいまいちかなーというところもあったのですが、ラストではその浅はかさを逆手にとった(笑)展開とか、ぐるっとまわって最初に戻る的なところがとてもよかったです。
新人さんのデビュー作から始まったシリーズですから、バランスが良くないのはしかたないと思いますし、特に今までの流れが無駄ではなかった、というくだりがとてもよかったです。こういうところがシリーズものならではな楽しさですよね。惜しむらくは、リリィ様とおでこちゃんがラストでは空気となっていたこと……シリーズを盛り上げてくれた人達だったので、もっと欲しかったっ。おとなしいけれど心の中ではいろいろ考えているノトが楽しめて、悪役の阿呆さががまんできる・ちょっとしたトンデモ展開なら許容範囲な方ならおすすめです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本編終了。タイトルどおりでしたね。
世界の仕組みとか、運命に抗う大きな話の展開にもわくわくしました。次は後日談の短編集で、これも楽しみ。 -
紛うことなきハッピーエンドでした!
いやー、途中から雲行き怪しくなってきて、乙女系ノベルである以上はハッピーエンドになるだろうと思ってはいても、ちょっと心配でした。思っていた以上の大団円で、すごくよかったと思います。最後まで失速しないまま面白かったし。ラストは涙ぐみながら読みました。っつか、あのラスボス変態すぎですよ(笑)。
シリーズ名である『宰相陛下』が、国王になってしまって意味がなくなってしまったなぁ、と思っていたら、こういう落としどころに持ってきたのかと思うと、感慨深いかも。
惜しむらくは、挿絵の残念さ加減。
最終巻はリリィが思っていたほどにはウザさ全開ではなかったので、それもよかった。
後は来月に外伝が出るようなので、それを楽しみに。
次回シリーズも面白いのが出てくるといいな。デビューシリーズだけで失速することのないよう祈ります。 -
大団円なラストに満足です☆