死にたがり姫事件譚 -黒猫に捧げる愛の話- (小学館ルルル文庫 み 4-8)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784094522563

作品紹介・あらすじ

ブラック・ラブコメ新シリーズ始動!

王立学校に編入することになった国王の孫娘ユキハは、「死にたがり姫」と呼ばれる変わった少女だった。
何せいつも首から短剣を下げているのだ。
今回も、編入初日に出会ったジンに対し、いきなり「私を殺してくれぬか」と迫る。
しかし実は、彼女には彼女なりの事情があったのだ…
ユキハは校内と身辺に起こる不可解な事件に目もくれず、ジンを追いかけ回す。しかしやがて事態は深刻なものになり…!?
累計15万部突破の『幽霊伯爵の花嫁』シリーズの著者が贈る新シリーズは、ちょっとコミュ障?な少年少女のブラック・ラブコメディ・コージーミステリ―!!

感想・レビュー・書評

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  • 最近の「ルルル文庫」は、あまり惹かれるものがなかったんで、新刊で買うのが減ってましたけど、「幽霊伯爵の花嫁」がおもしろかったんで、新刊で買ってみました。

    前作のサアラやジェイクもどこか壊れた感じはありましたけど、今回のユキハやジンもかなり壊れています。壊れていない人の方が少ないかもしれないです。

    読み進めていくうちに、ジンの従兄のサクヤが怪しい感じがして、それは結構予想通りでしたけど、予想外だったのは、ユキハに嫌がらせしてたのがジンだったってところでしょうか。

    壊れたユキハに殺してくれとつきまとわれ、遠ざけていたのに、「猫だったらOK」ってユキハと仲よくなっていたのに、なんで?って感じです。ユキハにいばろうと、退屈な授業に出たり、試験で満点取ったりってところはかわいかったのに、こういう隠れてコソコソっていうのは、なんかジンらしくないっていうか、好感度は下がりますね。

    ユキハの「殺してくれ」っていうのが、「好きになってくれ」と同義語だと最後の方で分かってくると、なんかユキハがかわいくなってきましたけど、ちょっと微妙な感じで終わってしまいました。

    これって続くのかな?

  • 幽霊伯爵の花嫁シリーズの宮野さんの新シリーズ。

    今度の主人公は「死にたがり姫」と人々に噂される公爵令嬢ユキハ。相手役は黒い噂のある一匹狼の不良少年ジン。ユキハもジンも一筋縄ではいかない性格(笑)さすが宮野さんの描くキャラクターという感じです。

    ユキハはいつも首から短剣を下げて、なぜか自分を殺してくれる相手を探している。ジンと出会い、彼にすげなくされてもめげずに「殺してくれぬか?」と付きまとう。ジンは自分に関わった人間は不幸に合うという理由から常に人を避け、孤独に過ごす。心を許せるのは黒猫のシロのみ。もちろん、ユキハにもジンにもそうならざるを得ない理由があるのですが、それは読んでからのお楽しみということで。けれどその理由が分かってもユキハの死にたがる心情はなかなか理解しがたいとは思いますが(笑)けれど彼女は歪んでいるけれど素直な天然少女でした。ある意味、無垢でした。ジンも何だかんだと文句を言いながらもユキハの世話を甲斐甲斐しく焼く人でした(笑)ちなみにジンの方が常識人な気がしますww

    ちなみにブラックラブコメらしいですが、ラブはほとんどありません(笑)謎が気になるのでサクサクと読み進めてしまいましたが、もう少し糖度があって欲しかったっていうのもありました。

    この巻で話は完結しているっぽいですが続けることもできそうだし、シリーズ化するのでしょうか?気になる所です。

  • 噂の「死にたがり姫」が入学してきた。彼女は入学早々、一人の男子生徒につきまとい、「自分を殺せ」と言い続ける。宮野さんらしいヘンなヒロイン+無表情青年の物語になりそうです。ミステリ要素もあるのが、楽しさを増しています。

  • 大変素晴らしい
    児童向け小説について詳しくないのだが
    「少女小説」には他者による自己肯定という「姫」要素に加えて
    子供から大人に移る過程の自己描写である「少女」も多分に重要だ
    他にも歴史とか景色のみため風味も必要だろうけれども

    『幽霊伯爵』の主人公に対して
    「共感も感情移入もできない」本作の主人公との対比には
    理想と現実へのきんしんぞ……いや、遠交近攻を思わせる
    いずれにせよゆるぎなく勝利が大正義の男子向けにない面白みに違いない

  • 首から短剣をさげている主人公。
    そんな彼女に見つかって、追いかけ回される少年。

    いや、これは双方…というか、全員? 何か
    違う方向に付きぬけてませんか?
    従兄弟は何だか…という感じがしましたが
    やはり、な状態でした。
    これは確かに恩義はありますけど、そう思えるという事は
    まっすぐ育ってる、という状態かと。

    何だかこう、すごくねじ曲がって愛を乞うている話です。
    そうと気がつかなかったら、どういう話だ!? と
    突っ込みどころしかない話です。
    とりあえず主人公は、言動も行動も猫っぽいです。

  • 幽霊伯爵シリーズが好きでこちらも読んだのですが、期待値が高過ぎたのかいまひとつという感じ…

  • 前作の『幽霊伯爵の花嫁』と比べると登場人物の壊れっぷりが増している感がある。

    初めはヒロインの言動についていけなかったのだが、理由が解ればなるほどと思わせるものがあった。

    しかし、それ以外のオチの付け方が少しひねり過ぎで、まとまりがないように感じてしまった。

    ヒロインの発言がはからずも相手の心の奥深くに秘めたものを暴き出すのはいつもながらである。

  • 幽霊伯爵の花嫁が好きだったから買ったけど、序盤が微妙で、正直、どうしようかなーと思った。
    でも、ジンが妙にオカン気質なのが可愛いなーというのはあったかな。次巻がすごく楽しみってほどでもない。たぶん、買うとは思うんだけど。

  • 死にたがってるお姫様と、人を寄せ付けない年上の男の子との、学園ファンタジー物です。

    とにかく、2人の性格と変態性がすばらしい。
    あと、謎の多い侍女さんも素敵でした。

    人との付き合い方がわからない2人が、心を通わせていく感じが素敵です。

    タイトルは事件簿となっていますが、特に事件らしい事件はないというか本人が事件と認識していないのなら、それは事件というのか・・・、タイトルから、そういったミステリーを期待すると、ちょっとだけ肩透かしをくいます。
    あえて言うなら、2人の存在そのものが事件のような気がします。

  • 内容うんぬんよりとりあえず叫びたい。
    増田さんの表紙が美しすぎる!!
    タイトルのデザインもすごく雰囲気に合っていて素晴らしくいい感じ。

    ***
    ヒロインの話し言葉が独特。
    文章の書き方を変えてます。改行多めで個人的にはすごく軽く文章量的には物足りなさが残る。

    相変わらずのぶっとびヒロイン。
    面白くないわけではないけれど、まだまだ序章。ラブは少なめ、というかまったくなし。

    これから「愛」という感情をどう理解していくのか、そこが楽しみ。
    ルカの有能ぶりがなんともいえず。一番の功労者は彼女だろう。

    愛と憎は紙一重。
    そんな感じ、か な?

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